矢崎広に生駒里奈「負けないぞ!」難しい再演舞台への挑戦

2020.2.10 11:00

前回2017年の上演から3年ぶりに同じ役に挑む矢崎広(左)と生駒里奈

(写真10枚)

宇宙飛行士・毛利衛原作の『モマの火星探検記』に劇団・少年社中の宇宙ファンタジー作品の要素を織り込んだ同タイトルの舞台が全国を巡回。大阪公演が、2月7日より「サンケイホールブリーゼ」(大阪市中央区)で幕を開けた。

父親との約束を果たすために火星探査に出かけたモマを演じるのはグランドミュージカルでも活躍する矢崎広。行方不明になった父にメッセージを送ろうと仲間とともに小型ロケットを飛ばそうと奮闘するユーリを演じるのは、乃木坂46を卒業した生駒里奈。

2017年の上演から3年が過ぎた今、再演という形での新たな役作りに挑むふたりは、「再演は難しい」と声をそろえながらも、今だから見えるものがあると「2020年宇宙の旅」へといざなう。

取材・文/岩本 写真/渡邉一生

「以前の自分がベース、すごく苦しい」(生駒)

──まずは再演が決まったときの印象と、東京公演を終えてみてのご感想を教えてください。

矢崎「またあの世界に戻れるといううれしさと喜び。と同時に、今度自分が挑戦するときにどういった『モマの火星探検記』になるんだろうという・・・。不安ではないのですが、今、演じたら自分はどういうモマを作れるのだろうかと、何か自分に期待するような思いでした」

──「自分に期待する」とは?

矢崎「役者としていろんな戯曲や作品に出て、年齢も当時の自分よりは歳を取っているところで、単純に言えば20代にやっていたパフォーマンスじゃないものにしたいなっていう思いが強くありました」

再演が決まり、「何か自分に期待するような思いでした」と矢崎
再演が決まり、「何か自分に期待するような思いでした」と矢崎

──生駒さんはいかがですか?

生駒「再演があると聞いたときは純粋にうれしくて。また挑戦できてうれしかったですが、稽古に入って恐れていたことがあって」

──それはどんなことが?

生駒「2020年バージョンの稽古をやっていくうちに、2017年は自分がとてつもなく純粋で、一生懸命やっていたんだなって。当時は芝居の技術もないですし、大きい声を出すっていうことだけも精一杯で。でもそれがすごくユーリらしさにつながっていて。今回、あのときの自分がベースになっていたから、稽古もすごく苦しくて」

──2017年のユーリに引っ張られていると。

生駒「再演ということが私は初めてだったので、ベストを出した自分の役をどう良くしていくかが難しかったです。でも、それを助けてくれたのが新キャストのみなさんで。私は子どもチームですけど、宇宙飛行士チームの稽古を見ながら、『全部つながっている』をキーワードに、また新しくつながりが見えてきました」

「あのときの自分がベースになっていたから、稽古もすごく苦しくて」と生駒
「あのときの自分がベースになっていたから、稽古もすごく苦しくて」と生駒

──なるほど。矢崎さん、先輩から再演に挑むアドバイスはありますか。

矢崎「再演は僕もあんまり得意じゃなくて。初演は別の俳優さんが演じられていれば、自分の得意分野で勝負できるんですけど、前回と勝負する人が自分となると、自分の方向性を突きつめていくしかなくて。それは自分否定でもある。毎日、『本当にその表現で大丈夫か』と自問自答の繰り返しでした」

『モマの火星探検記』

日程:2020年2月7日(金)〜11日(祝・火)
会場:サンケイホールブリーゼ(大阪市北区梅田2-4-9 ブリーゼタワー7F)
料金:8800円(全席指定)

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