熊野古道、世界遺産に5カ所追加登録

2016.12.12 11:10

「鬪鷄神社」は、JR紀伊田辺駅から徒歩圏内。地元の人々からは「権現さん」として親しまれている

(写真5枚)
ゆるゆると高度があがり、標高538mにある「潮見峠」。道中に見える海は、これが見納めに
ゆるゆると高度があがり、標高538mにある「潮見峠」。道中に見える海は、これが見納めに

その「長尾坂」とつながっている「潮見峠越」は急で細く、山登り気分を味わえるルート。最終地点がルート上で最後に海を眺めることができる場所とあって「潮見」と名付けられている。遠くに光る海を背に、「熊野本宮大社」へ・・・山奥へと進んでいく心の切り替え地点ともいえよう。

そして、「長尾坂」〜「潮見峠越」とは別ルートとなる「北郡越」。富田川のせせらぎに耳を傾けながら歩くことができ、追加登録されたほかの熊野古道と比較すると気軽な道だ。10〜13世紀にはよく利用されたとのことだが、川の氾濫が起きると歩けなくなってしまうため、15世紀以降はあまり使われなくなってしまったそう。

「赤木越」は上がりと下るときは急だが、途中で見える山々の景色の美しさは歩く価値あり
「赤木越」は上がりと下るときは急だが、途中で見える山々の景色の美しさは歩く価値あり

そして、歩くのに約3時間半かかる「赤木越」。温泉として唯一世界遺産に登録されている「つぼ湯」がある「湯の峰温泉」に向かうルートだ。茶屋跡があったり、木々をよく見ると棚田の跡も確認できたり・・・人々が以前はこの急な道沿いに住んでいたことが見受けられ、当時の人々の暮らしの大変さを感じられて感慨深い。最後には「地獄坂」という下りが待っているが、こちらの由来は温泉の硫黄の香りがすることが由来とのこと(実際、急でもあるが)。

最後の目的地「熊野本宮大社」へ。滝尻から歩くなら約3日かかるそう
最後の目的地「熊野本宮大社」へ。滝尻から歩くなら約3日かかるそう

JR紀伊田辺駅から「熊野本宮大社」に向かうのに全部を歩かずとも、バスなどを利用すれば一部だけ歩くということもできるので、熊野本宮大社にバスで一直線に向かうのではなく、当時の気分を少しでも味わって参拝すると、また思いが変わってくるだろう。

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