54年ぶり、難波宮の屋根瓦が初公開

2015.12.8 20:30

かつてNHK大阪放送会館があった敷地の東南部で発見された瓦屋根

(写真3枚)

平安時代初期に編纂された『続日本書紀』にも出てくる「難波宮(なにわのみや)」。その瓦が54年ぶりに再発掘され、12月6日限定で一般向けに初公開。多くの見学者が訪れた。

現在は、大阪城の南側で「難波宮跡公園」(大阪市中央区法円坂1)として、当時の建物が一部復元されている「難波宮」。今回再発掘されたのは、54年前に埋め戻されて保存されていた「後期難波宮」の屋根瓦で、当時の保存処理作業による合成樹脂の青色と、長年浸かっていた水に含まれる鉄分によって赤くなった状態で姿を現した。

奈良時代を中心に使われていた瓦、重圏文軒丸瓦(じゅうけんもんのきまるがわら)
奈良時代を中心に使われていた瓦、重圏文軒丸瓦(じゅうけんもんのきまるがわら)

聖武天皇によって造営(726年)された「後期難波宮」の屋根瓦は、長岡遷都(784年)の際に屋根が倒壊したとみられている(屋根瓦は裏返しになるかたちで倒壊したと推定)。奈良時代の屋根瓦の落下跡が当時のまま残る事例は数少なく、5時間半の公開で約450人の見学者がひっきりなしに訪れた。

今後、大阪市ではこの屋根瓦の落下跡を一般向けに常時公開できるか検討し、「難波宮史跡公園」の一部として整備計画を進めていくという。

取材・文・写真/岡田由佳子

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