13年ぶりの京都、麿赤兒の舞踏集団
来春開催の国際舞台芸術祭『KYOTO EXPERIMENT』で、怪優・麿赤兒が主宰する舞踏集団「大駱駝艦」が、13年ぶりに京都公演を行う。昆虫がテーマだという上演作品『ムシノホシ』や、舞踏とは何ぞや?という初歩的な質問まで、舞踏の生きる伝説である麿に話を訊いた。
「舞踏は(麿の師匠の)土方巽が作った、東北の風景と人々の営みをモチーフにした踊りです。「踏む」という言葉の方が「踊(よう)」というフワッとした言葉よりリアリティがあったんですね。人前にあまり出したくないような無様な動きやコンプレックスを、むしろ舞台にバーン!と乗せてみる。するとその無様なものが、舞台の虚構によって反転するんですよ。それが面白いし、舞踏の妙ですね」
舞踏といえば、この舞台写真のような白塗り姿がお約束みたいになっているが、あえてその理由も聞いてみると・・・。
「人間の身体は根源的に恥ずかしいというコンプレックスがあるんでしょうね。だって人間より、ライオンの(体の)方がカッコいいし。あと白蛇とかの白い動物って、1つのアウトサイダーではあるけれど、同時に畏怖みたいなものもあるじゃないですか? だから白塗りをすることで日常の身体を隠すとともに、そういったモノに変貌しようという欲望があるんですよ・・・。ま、全部後付けなんだけど(笑)」
『ムシノホシ』は「この先人類はどうなるのか」という疑問を、昆虫をある種の見本にして妄想していく、麿いわく「SFホラーファンタジーの作品」だという。
「人間は生まれてたかだか700万年ぐらいだけど、何10億年も形を変えながら存在している昆虫の多種多様な生き方や、変態・擬態する能力は、やっぱ人間もっと見習わなきゃいけないと。そういうことを感じてもらいつつ、昆虫になったフリをしている変な親父の、狂った感じを観ていただくというのが、今回のひとつの見せ所です」
ちなみに麿はどんな昆虫になるのかというと「蝶とアリを合成したようなモノ」との答が。その得体のしれない動きと狂気が、どのように舞台上で反転するかを見届けに行ってみよう。
取材・文/吉永美和子
大駱駝艦・天賦典式『ムシノホシ』
日程:2016年3月16日(水)19:00〜、17日(木)15:00〜
会場:京都芸術劇場 春秋座
料金:前売=一般3,500円、学生・ユース・シニア3,000円、高校生以下1,000円
電話:075-213-5839(平日11:00〜19:00)
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
夏の風物詩! 京都の川床ランチ&ディナー2024年最新版
NEW 2時間前 -
JR大阪駅の「穴場」ビアガ知ってる?[PR]
NEW 15時間前 -
ホテルで贅沢に…大阪アフタヌーンティー2024年最新版
2024.4.22 14:00 -
ホテルで甘いものを満喫、関西スイーツブッフェ・リスト
2024.4.22 14:00 -
京都のホテルで楽しむ、アフタヌーンティー2024年最新版
2024.4.17 14:00 -
新しくなった西宮ガーデンズで新店巡り[PR]
2024.4.12 11:00 -
淡路島の観光&おでかけ&グルメスポット、2024年最新版
2024.4.4 12:00 -
鉄道系YouTuber西園寺、フリーきっぷで高知旅[PR]
2024.3.29 13:00 -
さらに便利に!子ども連れに人気のガーデンズ[PR]
2024.3.29 07:00 -
華やかスイーツ!大阪のいちごブッフェまとめ・2024年版
2024.3.26 13:00 -
「これハマる」女子が喜ぶスポーツ観戦とは?[PR]
2024.3.26 12:00 -
高知の観光&おでかけ&グルメ情報、2024年最新版[PR]
2024.3.23 09:00 -
華やかスイーツ!神戸のいちごブッフェまとめ・2024年版
2024.3.19 14:00 -
華やかスイーツ!京都のいちごブッフェまとめ・2024年版
2024.3.19 13:00 -
かわいい「クッキー缶」が人気【大阪・京都・兵庫のホテル編】
2024.3.19 13:00 -
幹事さん必見!歓送迎会ができる「大バコ」特集【神戸】
2024.3.15 12:00 -
幹事さん必見!歓送迎会ができる「大バコ」特集【大阪】
2024.3.14 12:00 -
滋賀のホテルで優雅に、アフタヌーンティー2024年最新版
2024.3.4 12:00 -
奈良のホテルで贅沢に、アフタヌーンティー2024年最新版
2024.2.28 11:00 -
神戸のホテルで贅沢に、アフタヌーンティー2024年最新版
2024.2.27 14:00 -
【カメリア・マキの魔女占い】2024年上半期の運勢は?
2024.1.1 00:00