拡散希望!おもしろネタ

茹でるより味わい濃厚「焼き枝豆」作り方のポイントは?八百屋と居酒屋が薦めるレシピに農家も絶賛 

2021年7月16日 10:00 AM

カテゴリ:レシピ

イラストレーターで漫画家の斉藤ロジョコ イラ酒トレーター(@rojyoko)さんが投稿した「仙台の居酒屋さんが経営する八百屋(阿部青果店)で枝豆ゲットした時に焼き枝豆の作り方を教えてもらったのでシェア。これは簡単!水に浸けるのがポイントだったのか」というわかりやすいイラストレシピ付きのツイートが、多くの枝豆好きの心を捉えて話題になっています。

「10分焼き枝豆」の作り方(画像提供:斉藤ロジョコさん)

ツイートやリプ欄での斉藤さんのコメントを元にポイントをまとめてみました。

◎八百屋さんが教えてくれた、おうちでできる焼き枝豆レシピ

・枝豆はできれば両端を切り落として(面倒ならしなくてもOK!)10分真水に浸す。
・ザルにあけて水切りをし、テフロン加工のフライパンに入れて焼く(油は引かない)。
・焦げ目がついてキュッキュッと音がしてきたら完成。
・仕上げに塩を振る。

茹で枝豆に比べて難易度が高そうなイメージの焼き枝豆もこれなら気軽に挑戦できそうですね。ツイートを見て実践した人たちからは、おいしそうな写真とともに続々と報告があがっています。

「どうしても試したくて早速焼いてみました!香ばしさがたまらないですねー!」
「茹で枝豆とまるで違う香ばしさに感動。わたしはウイスキー(角)のストレートちびりちびりでいただいたんですが、香りのマリアージュがやばかったです。幸せ」
「これ。昨晩やってみました。美味かったです。もう茹で枝豆には戻れません」

なかには枝豆のプロでもある枝豆農家さんからのコメントも。
「枝豆農家としてこれは作ってみねばー!と思って作ってみましたが、最高に美味しかったです!! 素敵な投稿ありがとうございます 私の周りの枝豆スキーさんにも届きますように」
プロも認める焼き枝豆レシピ、試してみたくなりますよね。

そして、最初の投稿の2日後にはなんと続編(?)も登場しました。

続いて斉藤さんが投稿したのは「焼き枝豆の作り方がバズっていますが 水面下でなんと『(社長より)もっと美味しい作り方がある』と同居酒屋グループの料理長Kさんからレシピを伝授頂きました(拡散了承済み)! こういう流れ大好きです♪ 早速『おうちでできるアルティメット焼きえだまめの作り方』をシェア。比べてみて下さい!」という、もうひとつの焼き枝豆レシピ。

「アルティメット焼き枝豆」の作り方(画像提供:斉藤ロジョコさん)

こちらは前回の八百屋さんと同系列である居酒屋の料理長が発案したものだそう。

◎料理長が教えてくれた、おうちでできるアルティメット焼き枝豆レシピ

・枝豆は両端を切り落とさず、6時間真水に浸す。
・ザルにあけて水切りした枝豆を熱したテフロン加工のフライパンに入れ、塩をふる。
・アルミホイルでフタをして強火で3分焼く。
・アルミホイルを外し、上下を返してフタのない状態でさらに強火で3分焼く。※フライパンをなるべく振らないようにする。

「6時間浸す」「アルミホイルをかぶせて強火で加熱」など、料理人ならではのテクニックが散りばめられたアルティメット版。実践した斉藤さんは、「長時間浸漬で蒸し焼き状態になるからか、まず生焼けなし、そして香りも味わいも良し。香ばしさもたまらない!」と絶賛しています。

ウイスキーと合わせて焼き枝豆を楽しんだ斉藤さん(画像提供:斉藤ロジョコさん)

こちらも再現者が続々。
「濃厚な枝豆のかおり!おいしかったです!」
「香ばしくて枝豆本来の味がしました」
「プリンプリンで美味すぎて完食しかかり、弁当と冷凍に分けた。冷めても十分美味い」
「茹でないだけで、こんなに味濃くなるの!?ってびっくり」
などと、喜びのコメントが寄せられました。

斉藤さんにお話を聞きました。

──このレシピを教えてくださった居酒屋さんや系列の八百屋さんはどんなお店なのですか?

こちらの居酒屋(強グループ)は仙台市内で居酒屋4店舗+青果店1店舗を経営されていますが、私が度々行く居酒屋はそのなかの1軒です。こぢんまりとしていますがお料理は絶品、それに合う厳選されたお酒も置いてあるんですよ。

今回の「10分焼き枝豆」はグループの社長、「アルティメット焼き枝豆」は私の行きつけであるお店の店長兼料理人の方が教えてくださいました。店舗によってそれぞれカラーが違うそうですが(未訪問のお店もあるので全部は分かりません)、接客がとにかく明るくアットホームな雰囲気なので、リラックスして楽しめるのが魅力です。

青果店は今夏できたばかりなのですが、経緯がちょっと変わっています。コロナ禍で廃業した取引先の青果卸を事業承継して、青果販売とフルーツパーラーを併設した新たなスタイルでオープンしたんですよ。フルーツサンドなどのメニューが人気のようです。

──この方法を知るまでは、どのように枝豆を調理されていましたか?

前述の通り焼き枝豆もやったことがありますし、魚焼きグリルも試したことがあるのですが、1つ1つひっくり返すのが面倒でこれもやらなくなってしまい、ここ1、2年は茹でです。
どちらかというと調理法より、朝採りなど鮮度のいい枝豆重視でした(これは今もそうですが)。

──枝豆ジプシーだったんですね。「10分焼き枝豆」の火加減や焼き上がりの時間の目安を教えてください。

焼き上がりには思ったより結構時間がかかりましたね。私がやってみたときはキューキューなるのに7、8分はかかったんじゃないかと。ビビッて中火で試しました。

──「10分焼き枝豆」、「アルティメット焼き枝豆」それぞれの味の感想を教えてください。

「10分焼き枝豆」 
焼き枝豆は居酒屋で食べた経験があり同じようにやってみたくて試したことがあったのですが、焼きムラが出て生焼けなものがあって、結局やらなくなっちゃった方法でした。
それが水に浸けることで解消できるというのがまず目からウロコでした。そして居酒屋で食べたのと同じくらい美味しくてビックリしました。

「アルティメット焼き枝豆」
6時間水に浸けるのが結構手間というか時間がかかりますが、後はかなり簡単だと思いました。そして枝豆の香りがすごく良く、味わいがもっと濃厚になっていて、ウマッ!となりました。

──これから試してみたいという人にアドバイスをお願いします。

フライパンをふらないで強火で放置というのが結構ドキドキするかと思いますが、ここは我慢の3分間ですね!

──塩以外で味付けするとしたら、どんな調味料が合いそうでしょうか?

今回のツイートをリツイートしてくれた方々が「ニンニク」「オリーブオイル」「鷹の爪」などで味付けしても美味しいよ、と書いてくださってました。私はペペロンチーノ風(オリーブオイル+ニンニク+鷹の爪)と粉チーズをふるのを試したことがあります。

──枝豆に合わせるお酒はビールが優勝かと思い込んでいましたが、斉藤さんのツイートによると冷酒やウイスキーも合うんですね。家庭で気軽に焼き枝豆と合わせて楽しむ飲み方があればぜひ教えてください。

日本酒が大好きなので、日本酒の事ばかりになっちゃいますが(笑)。日本酒には「夏酒」というジャンルがあって6〜8月頃に出回ります。夏らしいボトルのものが多いので手に入りやすいかと思います。このスッキリした夏酒なら焼き枝豆と合うこと間違いなしです!!

スッキリとしたお酒でしたら、かなりなんでも合うんじゃないかと思います(ハイボールとか)。ウイスキーは香り×香りがたまりませんでした!

   ◇   ◇

斉藤さんが日本酒について描いたサイトはこちら。興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
にほん酒学園! 
一ノ蔵無鑑査物語 善さんが行く 

■斉藤ロジョコさん 公式サイト

筆者もやってみました「10分焼き枝豆」&「アルティメット焼き枝豆」

スーパーで買った枝豆を2つに分け、「10分焼き枝豆」と「アルティメット焼き枝豆」にしてみました。それぞれ該当の時間浸水させて見比べてみると、筆者が感じた限りでは見た目や触感に違いはありませんでした。

浸水後の枝豆。右が「10分焼き枝豆」、左が「アルティメット焼き枝豆」

◎10分焼き枝豆の味わいは?

「10分焼き枝豆」は最後に塩をふります

思い立ったらすぐできるのがいいですね。
枝豆がキューキュー鳴くのがかわいい。筆者も中火で加熱してみましたが、片面に焼き目が付くのに10分ほどかかりました。
焼き上がりは水分が飛んでいるせいか塩味がそこまで染み込まず、逆に枝豆そのものの味わいがストレートに伝わりました。香ばしくておいしい!

「10分焼き枝豆」10分浸水させるだけでもふっくらと焼き上がりました

◎アルティメット焼き枝豆の味わいは?

「アルティメット焼き枝豆」は先に塩をまぶすので均一に味が入ります

「今日は何時頃に晩酌できるか」を逆算して浸水させました。ぶよぶよに膨らんだりするのかな〜と思ったりもしましたがそんなことはなく。
斉藤さんのアドバイス通り、強火で3分にびびりながらも火を弱めるのはぐっと耐えました。こちらも後半はキューキュー鳴いていましたね、枝豆。
あらかじめ塩味をつけているので中までぐっと味が染み付いています。そして確かにこちらのやり方の方が枝豆の香りがグッと濃く感じられました。

「アルティメット焼き枝豆」強火で焼いても水分は抜けず、食感よく味わえました

2種類を食べ比べてみると、「10分焼き枝豆」はマイルド、「アルティメット焼き枝豆」はワイルドという感じでそれぞれの魅力があり、どちらもとてもおいしいかったです。

目玉のような焼き目がかわいいな〜と思いつつの晩酌でした

焼きたてはもちろんですが、時間が経って冷めてからの方が枝豆の味がより際立ったように思います。冷めても香ばしさが残るのもよかったな〜。みなさまもこの夏はぜひキューキューと焼いて、枝豆の新たなる扉を開けてみてください!

取材・文/泡☆盛子

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  • LINE

拡散希望!おもしろネタ Lmaga.jpが見つけた、関西にとどまらない「おもしろネタ」。教えたい、話したい話題を取材しました!

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

拡散希望!おもしろネタ Lmaga.jpが見つけた、関西にとどまらない「おもしろネタ」。教えたい、話したい話題を取材しました!

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本