「こういう兄弟が見たかった」ドン引き<絶賛の声…ついに仲野太賀もダークサイドへ【豊臣兄弟】

11時間前

『豊臣兄弟!』第30回より。織田信長の嫡孫・三法師(写真中央、清水伊織)を救い出した羽柴秀吉(写真右、池松壮亮)と小一郎(写真左、仲野太賀)(C)NHK

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仲野太賀主演で、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長(小一郎)が、兄とともに天下一統を果たすまでを描いていく大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)。

8月9日放送の第30回「清須会議」では、秀吉が権力を握るため、非常に巧妙な策を仕掛けたことにSNSが喝采。しかし市が最後に放った強烈な一言に、視聴者が残らず心を撃ち抜かれることになった。


■ 三法師の“連れ去り事件”が発生…第30回あらすじ

織田信長(小栗旬)の後継者・三法師の後見を決める会議が、清須城で行われることになった。小一郎は、息子・与一郎(大西利空)を亡くしたばかりの慶(ちか/吉岡里帆)を案じるが、慶は与一郎のためにもこの世を変えてほしいと訴え、小一郎は兄とともに清須へ。

後見役候補の信長の次男・信雄(山脇辰哉)と、三男・信孝(結木滉星)はいろいろと問題が多く、重臣たちの意見が分かれる。

『豊臣兄弟!』第30回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第30回より。羽柴秀吉に頼まれ、三法師が着る小袖を作った羽柴家の女性たち(C)NHK

秀吉は柴田勝家(山口馬木也)、丹羽長秀(池田鉄洋)、池田恒興(堀井新太)を集め、家老たちの合議で三法師を支えることを提案。信雄が三法師の連れ去り未遂を起こしたこともあり、その案が認められた。

しかし、三法師が後継者として初お目見えをする日、秀吉は着付けを手伝いながら、自分を筆頭家老として認める言葉を、三法師が言うように仕組む。重臣たちは出し抜かれたことを悔しがりながらも、頭を下げざるをえなかった。

■ のちに夫婦に…乃木坂46・井上和が初登場

1週間の休みをまたぎ、ついに豊臣兄弟が本格的に天下取りのターンに入った第30回。その大事な前哨戦となるのは、物理的な戦ではなく、「清須会議」と呼ばれる知略の戦だった。

従来は、秀吉がこの会議で主導権を決定的にしたと言われていたけど、最近の研究も反映して、まさに「シン・清須会議」とでも言うべき新しい展開を見せることに。それと同時に、信長の死から急激に立ち直った市の復活にも、SNSの注目が集まった。

『豊臣兄弟!』第30回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第30回より。清須会議へ行くか悩む小一郎の話を立ち聞きする妻・慶(吉岡里帆)(C)NHK

織田家の今後をめぐる話し合いが、清須で行われるということで、秀吉は当然根回し上手な弟の同行を希望。しかし、山崎の戦いから清須会議までが、2週間ぐらいしか開いてないということを考えると、おそらく与一郎の初七日がようやく終わったぐらいの頃。

そんなときに、慶を一人になんかできない・・・と秀長でなくても考えるところだけど、慶は「気にせずに行って。というか、むしろ与一郎のために行くべし」と、秀長を送り出す決意を伝えた。

これにはSNSも「なんて出来る嫁なのだ慶さん・・・一番辛いだろうに」「『こんなことはたくさん』そうだよねえ・・・」「ここで旦那のケツを蹴り上げるのは出来たおなごやで」などの慶への称賛の言葉が並ぶと同時に「かつては直(白石聖)のため、今は与一郎のため。こうして死者をどんどん背負っていくんだな小一郎」「“豊臣”の覇道に『与一郎のため』という理由ができてしまった」と、秀長の負担がさらに大きくなったことを案ずる声も。

『豊臣兄弟!』第30回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第30回より。市の部屋の前に座る長女・茶々(井上和)と、市を訪ねてきた羽柴秀吉(池松壮亮)(C)NHK

そうして、自分たちが天下を取るという野望を胸に秘めて、清須に乗り込んだ兄弟。秀長が重臣たちの腹の中を探る諜報活動を行う一方、秀吉は市(宮﨑あおい)と面会。そこで門番のように待機していたのが、市の娘・茶々(井上和)!

言うまでもなく、のちに夫婦となる2人の姿に「大きくなった茶々と秀吉初対面!」「サル兄弟が赤子の茶々様を抱いてた頃が懐い」「『大きくなられました』じゃなくて『美しくなられました』って言う秀吉ちょっとキモい」など、様々な心境を語るコメントが並んだ。

■ 「やっぱ宮﨑あおいは凄い」メンヘラお市様

『豊臣兄弟!』第30回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第30回より。本能寺の変で織田信長が亡くなり、生きる気力を失って部屋にこもる妹・市(宮﨑あおい)(C)NHK

しかし、秀吉が対面した市は、幽霊のように生気を失い、暗い部屋で兄からもらった手紙を読みつづけるというメンヘラ状態だった。

SNSも「お市様想像以上に病んでた」「暗がりで未来への希望を失ってるお市様が怖すぎる」「そうだよな。お市様にとって信長は初恋の人っぽいもんな」「秀吉がひるんだ!? いやひるむわ」「ロリコンエグいの次はブラコン怖え」「やっぱ宮﨑あおいは凄い!このヤツれた感じの圧倒感」など、ショックをモロに食らったような言葉が。

『豊臣兄弟!』第30回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第30回より。織田信長の嫡孫・三法師の名代を争う織田信雄(写真右、山脇辰哉)と信孝(写真左、結木滉星)(C)NHK

そして、織田家の今後問題だが、後継者は信長の長男・信忠(小関裕太)の息子・三法師が「嫡男だから当然」ということで確定済み。

ただし現在3歳なので後見者が必要なのだが、次男の信雄はいろいろ失敗が多いアホボンだし、三男の信孝は多少はマシなものの、順番から言えば信雄の方が先という問題がある。丹羽長秀でなくても「どっちを選べばいいかわからない」状態だったのだ。

『豊臣兄弟!』第30回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第30回より。織田家の重臣たちに合議制を提案する羽柴秀吉(写真右、池松壮亮)(C)NHK

そこで秀吉が提案したのが、2人には任せずに、自分たち4人の重臣たちがまとめて名代となる合議制。そして勝家以外は、織田家とは親戚や乳兄弟の関係にあるので、勝家が市と結婚すれば、全員が「織田家の血縁」として、後見の資格を得ることになる・・・というのが、秀吉のプランだ。

勝家にとってはいろいろと青天の霹靂な提案で、これは頭も感情も追いつかなくて、大暴れしても仕方ないだろう。

SNSも「『・・・我ら、皆でやりませぬか?』のちの豊臣政権における合議制の萌芽だな」「藤吉郎、流石引っ掻き回すのうまいな」「お市様の再婚の話ここで来るの?!」「勝家殿の弱点、お市様」「勝家は純粋にお市が好きなんだぞ。シンプルに告白させてくれよ」「勝家ブチ切れるの、もしかして照れ隠しかも?」「権六(勝家)さん、長年の想いが実る時なのにっ!!」など、主に勝家の心情を推し量るようなコメントであふれかえっていた。

■ あえて泳がせる…小一郎の策略家ぶりに震撼

『豊臣兄弟!』第30回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第30回より。三法師を守る羽柴秀吉(写真左、池松壮亮)と柴田勝家(写真右、山口馬木也)(C)NHK

そんななか、なんと三法師が行方不明に! それを報告した秀長は、信雄に面会したあとにやってきた女性が、三法師の侍女の一人ということを見抜き、信雄が犯人と断定。

まだ三法師が屋敷内にいると踏んだ4人+秀長が、騒ぎにならないようにこっそりと探し回る姿に、SNSは「天下を動かす織田家重臣が雁首揃えてなにやってんだよ」「みんなで一緒に探すの、効率悪く無い? 手分けして探した方が・・・」などのツッコミが。

『豊臣兄弟!』第30回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第30回より。羽柴秀吉(写真右、池松壮亮)が提案した合議制に納得した柴田勝家(写真中央、山口馬木也)(C)NHK

無事に三法師が見つかり(侍女は自害しちゃったが)、最近は単独で戦に出ることが多かった4人が、久々に力を合わせて敵に立ち向かったことで、「合議制でもいいか」という流れに。

それでも市との婚礼を拒む勝家を、長秀や恒興が「ずっと好きだったクセにー」とはやし立てるなごやかな姿に、SNSが「織田家臣が力を合わせれば怖いもん無しだな!! よかったな! ハイ! 万事解決!!」「もう今年、賤ヶ岳やめよ? みんなで手を携えて織田家ささえてこ?」など、未来が変わることを希望する声が続出した。

そして、この三法師連れ去り騒動、主犯は間違いなく信雄なものの、秀長はあえて事前に止めることはしなかった。信雄の悪事を明白にすることで、後見者争いから確実に脱落させつつ、重臣たちを一つにすることを狙ったのだ。

黒田官兵衛(倉悠貴)も感心させた一石二鳥の策には、SNSも「あえて利用した小一郎の策だったか・・・」「仕込みではないけど利用はしたと」「見て見ぬふりして自分たちの利益に変えたんか! やるなあ」と、策略家ぶりに震える言葉があふれた。

『豊臣兄弟!』第30回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第30回より。織田信長の嫡孫・三法師のお披露目会に、並んで座る黒田官兵衛(写真左、倉悠貴)と小一郎(写真右、仲野太賀)(C)NHK

■ “悪巧み”に絶賛の声「こういう兄弟が見たかった」

そうして清須会議本番で、成人するまで家老たちが支えるという体制が、正式に決定した。これで万事円満じゃ・・・と思いきや、秀吉は当主のお披露目会で、寧々(浜辺美波)たちが用意した三法師の晴れ着を、みずから着付け。

『豊臣兄弟!』第30回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第30回より。織田信長の嫡孫・三法師(写真左、清水伊織)を抱いて、お披露目会に現れた羽柴秀吉(写真右、池松壮亮)(C)NHK

その間に、自分が筆頭家老と宣言した瞬間、三法師が「頼りにしておる」と、それを承知する言葉を告げるという、猿芝居の稽古を付けていた! 秀吉が権力を握りやすい構造を、この一言だけで見事に作り上げたわけだから、とんでもない悪巧みぶりだ。

SNSも「事実上、秀吉が織田家を乗っ取った!」「この全体会議の場で! ここでやりおった兄者、ぜんぶひっくり返しおった!!「なるほど三法師の小袖は、幼子に親しく接するための口実だったのね・・・清須の前にそこまで手を打つ羽柴兄弟こわー」「このサルを一瞬でも信じた勝家様、本当に本当に可哀想」「イイね、これくらい悪さ成分が無いと戦国時代は乗り越えられない!」「こういう兄弟が見たかったんです!!」など、引くというよりも、むしろ絶賛する声が相次いだ。

『豊臣兄弟!』第30回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第30回より。織田信長の嫡孫・三法師(写真左、清水伊織)を抱いて、お披露目会に現れた羽柴秀吉(写真右、池松壮亮)(C)NHK

しかし、この秀吉の行動は、その場にいた家臣たちだけでなく、「織田家を守る」宣言をした市への裏切りだった。市が報告を受けたときの様子は描かれなかったが、きっと秀吉への怒りに震えると同時に、悲しみに浸って立ち止まっている場合ではない! と、本来の勝気さを瞬時に取り戻したことだろう。

そして、秀吉に提案された勝家との結婚というアイディアを、秀吉に抵抗できる勢力を作るために、自分が利用することにした──。

『豊臣兄弟!』第30回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第30回より。柴田勝家(山口馬木也)を呼び出した織田信長の妹・市(宮﨑あおい)(C)NHK

ということで、勝家に「私をめとれ」とプロポーズ? した市に、SNSは「今年一番のパワーフレーズ」「兄弟の口八丁茶番劇を半笑いで見ていたら、最後にお市様がバチイケすぎてひっくり返った」「あまりにもつよつよ戦国プリンセス」「こんなに心がキュンキュンしないプロポーズがあっただろうか。代わりに心臓ぎゅっとなる」「お市様にとって秀吉は数少ない信頼できる人間だったろうし、期待していたぶん裏切られた感も半端ないやつでは」「羽柴兄弟VSお市・勝家、がんばれ! 勝家夫妻!!」など、市の決意とカッコよさへの声援が止まらなかった。

『豊臣兄弟!』第30回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第30回より。柴田勝家(山口馬木也)に結婚するよう命じる織田信長の妹・市(宮﨑あおい)(C)NHK

この『豊臣兄弟!』での秀吉&市の関係は、ほかの作品ではあまり見られないほど良好だったけど、ついに袂を分かつときが来てしまった。

今年の賤ケ岳の戦いはVS柴田勝家というより、VS市となりそうな予感がする。多分来週以降は、こんなことになるのなら、いっそ最初から犬猿の仲でいてほしかった・・・と思えるほど、辛さあふれるストーリーとなりそうだ。

大河ドラマ『豊臣兄弟!』はNHK総合で毎週日曜・20時から、NHKBSは18時から、BSP4Kでは12時15分からスタート。8月16日放送の第31回「これで、お別れにございます」では、秀吉の動きを警戒して、市が勝家と結婚。さらに信孝が三法師を岐阜に連れ帰り、織田家の主導権争いが激化していくところが描かれる。

文/吉永美和子


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