“仏様抱っこ”は松本怜生が提案→佳久創「できるよ」…怪力にSNS沸く【豊臣兄弟】

2時間前

『豊臣兄弟!』第18回より。羽柴家の家臣を選ぶ1次試験で、平野長泰(写真左、西山潤)に止められる藤堂高虎(写真右、佳久創)(C)NHK

(写真14枚)

豊臣秀吉の名参謀と言われた弟・豊臣秀長(小一郎)のサクセスストーリーを、仲野太賀主演で描く大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)。

5月10日放送の第18回「羽柴兄弟!」では、秀長の初めての家臣となる藤堂高虎が再登場。秀吉のユニーク過ぎる家臣選抜の方法や、高虎の力持ちアピールの数々にもSNSが湧いた。


■ 「姉川の戦い」の大男・藤堂高虎と再会…第18回あらすじ

兄・藤吉郎(豊臣秀吉/池松壮亮)が「羽柴秀吉」と改名したのにともない、小一郎も「羽柴長秀」と名乗るようになった。

秀吉が一向一揆の制圧に向かっている間、領地となった北近江・長浜の統治を託された小一郎は、盗人として追われていた男と鉢合わせる。なぜか橋の途中で引き返し、盗人を殺して金を取り戻していたことを小一郎に説明した男は、かつて姉川の戦いで小一郎に戦いを挑んできた藤堂高虎(佳久創)だった。

『豊臣兄弟!』第18回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第18回より。長浜城から城下を見下ろす小一郎(写真左、仲野太賀)、竹中半兵衛(写真中央、菅田将暉)、羽柴秀吉(写真右、池松壮亮)(C)NHK

高虎は秀吉の家臣となるための試験にやってくるが、秀吉たちが仕掛けた罠にことごとく引っかかる。秀吉の家臣となることは叶わなかったが、小一郎の家臣として召し抱えられることになった。

小一郎は、高虎は短気だけど、いざというときに人を助けることができる人間だと見抜き、最初に会ったときから家臣にしたいと思っていたと明かす。それを聞いた高虎は、身命をとして小一郎に使えると、泣いてひれ伏すのだった・・・。

■ 転職を繰り返す問題児…只者ではない予感

『豊臣兄弟!』第18回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第18回より。羽柴家の家臣選抜の様子を眺める小一郎(写真左、仲野太賀)と羽柴秀吉(写真右、池松壮亮)(C)NHK

前回の涙、涙の浅井家滅亡から、2年の月日をあざやかにすっ飛ばし、1575年の「越前一向一揆」制圧まで飛んだ第18回。兄弟たちの苗字は「羽柴」に変わり(丹羽長秀と柴田勝家から一字ずつもらった説があるけど真偽不明)、秀長も正式名称は「羽柴小一郎長秀」に(秀長に変わるのはこの9年後)。

今回のサブタイ通り「羽柴兄弟!」となったことに、SNSは「おめでとう! 木下兄弟は羽柴兄弟に進化した!」「しばらく『羽柴ブラザーズ』だね!」「羽柴になっても兄弟わちゃわちゃありがとう」などの祝福の声が上がっていた。

しかし、初めての城を持てて喜べたのは最初のうちだけ。領地ができた途端、武士は戦士兼政治家になることが求められるからだ。農民の籾種をめぐるいさかいぐらいなら即座に「万事円満」にできた秀長も、さすがに仕事量の多さに限界・・・。

『豊臣兄弟!』第18回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第18回より。城下町で追われていた藤堂高虎(佳久創)(C)NHK

そんなときに再会したのが、かつて「姉川の戦い」で秀長たちに切りかかってきた大男・藤堂高虎だった。ドラマ中でも言ってたが、浅野家滅亡後は4つの家を渡り歩き、殺傷事件まで起こした問題児だ。

しかし、盗人から金を奪い返したり(オーバーキルしたけど)、渡りかけた橋の傷みに気づいて引き返すなど、只者ではない描写がちらほら。

SNSでも「いつぞやのこいつ強いぞマン」「藤堂高虎はジョブホッパーかい!」「高虎公、再登場が盗っ人扱いw」「殺したwww手が早いのは史実通りwww」「単なる脳筋と思いきや、瞬時に橋が壊れそうだと見抜く藤堂高虎」「将来築城の名手になる才能を匂わせてきてむふふってなりますね」など、即座に期待の言葉が出てきていた。

■ 佳久創の“仏様抱っこ”は松本怜生が提案

『豊臣兄弟!』第18回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第18回より。家臣を増やすよう助言する竹中半兵衛(菅田将暉)(C)NHK

そして、竹中半兵衛(菅田将暉)の助言もあり、圧倒的人手不足解消のため、家臣を増やすことに。しかし、そこで面接採用なんて平和的なことをせず、『HUNTERXHUNTER』のハンター試験を思わせるデスゲーム的オーディションを開催するとは・・・。

歴史に残る「長篠の戦い」はナレーションで秒で終わらせるけど、オーディションにはたっぷり尺を取るとか、この大河本当にときどき頭おかしい(褒)。

『豊臣兄弟!』第18回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第18回より。羽柴家の家臣を選ぶ1次試験で、人を殺した芝居をする蜂須賀正勝(写真中央、高橋努)(C)NHK

しかも、第1関門は蜂須賀正勝(高橋努)との生死をかけた槍勝負と思わせておいて、常軌を逸した世界に動じない神経の持ち主orやらせを見抜ける眼力を持つ人間をふるいにかけるという、初手からハイレベル過ぎる課題。

しかし、ここで石田三成(松本怜生)は刺された人間の不自然さから狂言を見抜き、高虎は犠牲者のために敵を取ろうとするなど、対応が真っ二つに別れたのが、すでにキャラクターが完成されてる感があった。

『豊臣兄弟!』第18回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第18回より。羽柴家の家臣を選ぶ1次試験を受験する片桐且元(写真左、長友郁真)と石田三成(写真右、松本怜生)(C)NHK

このあとも、兵糧米の計算で高虎は眼の前に積まれた俵を見て「これ、米じゃなくて炭だから食えない!」と、観察眼は鋭いんだけどそういうことじゃない! というツッコミ不可避な回答を。

さらに「いいと言われるまで動くなよ」と指示された坐禅中に、堂内に煙が立ち込めるというシチュエーションでは、三成が命令に準じてまったく動かなかったのに対して、高虎はまたしても「火事だ!」と信じ込んで即座に逃げたものの、三成を坐禅の姿勢のまま助け出すという荒業を見せた。

『豊臣兄弟!』第18回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第18回より。石田三成(写真左、松本怜生)を坐禅のまま運ぶ藤堂高虎(写真右、佳久創)(C)NHK

この強烈な絵面には、SNSでは「坐したままの三成をそのまま運んでくる高虎とそのまま運ばれてくる三成、だいぶ変」「これ、お姫様抱っこじゃなくて仏様抱っこだな」「やだあ~高虎くん、めちゃめちゃいい子~!! トゥ~ンク」「高虎の腕力もすごいが三成の体幹もすごい」「今後はりくりゅう並みのリフトを期待してます!」などの笑いとときめきの言葉が。

ちなみにこのシーン、三成役の松本の「坐禅のまま運ばれたら面白いのでは?」という提案に、高虎役の佳久の「できるよ」の一言で実現したシーンだったそうだ。

■ 家臣オーディション、最終試験の課題は…

『豊臣兄弟!』第18回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第18回より。羽柴家の家臣になるための最終審査を受ける4人。写真左から、片桐且元(長友郁真)、平野長泰(西山潤)、石田三成(松本怜生)、藤堂高虎(佳久創)(C)NHK

そして、オーディションは、3人採用のところを4人まで絞られた。最終試験として出されたのは「4人で話し合って1人を落としなさい」という、試験官には人の心ないんか! という難題。

ここまで試験の内容をまったく読めずに、周囲を呆れさせていた高虎はみずから去ろうとするけど、お堂から救出されたことにひそかに感動していた三成が「ギャラ半分ずつでいいいから、全員採用して下さい!」と、逆に秀吉を調略するという思い切った行動に出た!

『豊臣兄弟!』第18回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第18回より。試験に落ちて出ていこうとする藤堂高虎を止める羽柴秀吉。写真左から、片桐且元(長友郁真)、藤堂高虎(佳久創)、平野長泰(西山潤)、石田三成(松本怜生)、羽柴秀吉(池松壮亮)(C)NHK

この回答にSNSは「なるほど・・・3人分の石高を4人分で分ければ確かに召し抱えられる」「ええーー・・・そんな美しい瞳で真っ直ぐ見られたら調略されてしまうだろうこんなの」と心を動かされたが、秀吉も秀長も同様だったようで、高虎は秀長の家臣にするということで決着が着いた。

この結果にも「選考結果よりもその過程の方が重要になるパターンだった」「現代風に言えば補欠合格で小一郎さんのとこで採用」「オーディション落ちたけどバックダンサー採用されて後で新しいユニット作って本家抜くタイプ」と、高虎の合格を祝うコメントが上がっていた。

■ 佳久創「家臣になるシーンが本当にいい」

『豊臣兄弟!』第18回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第18回より。城下町で騒ぎを起こしていた藤堂高虎(写真左、佳久創)の言い分を聞く小一郎(写真右、仲野太賀)(C)NHK

こうして秀長の家臣となった高虎だけど、秀長は兄に乞われて仕方なく採用したわけではなかった。高虎は周囲に合わせるのが苦手なだけで、むしろ頭の回転が早くて、自分よりも他人を優先できるタイプだと見抜いていたのだ。

ほかの武将からは「バカで手が早くて扱いづらい」と思われた高虎だったのに、秀長は自分でも気づかなかった真価を見抜いて、初めての家臣に望んでくれた。高虎の心はさぞ、ようやく出合うべき人に出合えた・・・という感激に満ちていただろう。

SNSでも「言葉にならなかった己の強み弱みを的確に見抜いて言葉にして、心寄せてくれた小一郎。まじで人生の導師現れたんじゃん・・・そんな人に出会えてよかったね!」「小一郎のほぼ一目ぼれのようなもんだったんだって口説き文句もアツい」「内面をちゃんと見てくれた上で『家臣にしたいと思っていた』 はコロし文句だぞ! そりゃあ終生小一郎に仕えますわな」「短気と深謀遠慮と表向きは真逆でも、実は似た者同士の主従。英雄は英雄を知る」などの感動の言葉があふれていた。

『豊臣兄弟!』第18回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第18回より。新しい家臣を迎えた宴会で、はしゃぐ羽柴家の家臣たち(C)NHK

しかし、その感動から一転、新入社員歓迎会の馬鹿騒ぎでは、高虎がなぜか半兵衛まで仏様抱っこ! よく考えたらこの2人、中の人たちが『鎌倉殿の13人』(2022年)でそれぞれ源義経・弁慶を演じていた。

鎌倉殿ファンの「武衛」たちから「べ、弁慶が義経を抱っこしているw」「高虎がなぜ新参なのに竹中半兵衛に気安く触れてるのかだと? 決まってるだろ、前世の主従だぞ」「鎌倉殿を見てたオタクは泣く場面」などの、狂喜乱舞のようなコメントが上がっていた。

(左から)小栗さくら(司会)、佳久創、黒田基樹氏(3月29日)
(左から)小栗さくら(司会)、佳久創、黒田基樹氏(3月29日)

佳久創は3月に行われたトークショーで、時代考証・黒田基樹氏と口をそろえて「高虎が秀長の家臣になるシーンが本当にいい」と言っていた。

まさに新しい主従関係が結ばれたという達成感だけでなく、自分の能力を持て余していたティーンエイジャー(当時、高虎君19歳!)が、理想の上司とめぐりあってようやく自分の居場所を見つけたという、秀長だけでなく高虎にとっても、この出合いが幸せなことだったんだ・・・ということを実感できる回となった。

『豊臣兄弟!』第18回より。(C)NHK
『豊臣兄弟!』第18回より。背中の傷を手で押さえる小一郎の妻・慶(吉岡里帆)(C)NHK

そして、次回からは、黒田氏いわく「ずうずうしいけど、すごくおもしろい」という秀長と高虎の主従二人三脚が始まるわけだけど、その前に2年経ってもまだ全然距離が縮まってなかった妻・慶(ちか/吉岡里帆)の過去が明らかになると同時に、どうやら2人の関係に変化が訪れそうな・・・? 秀長の仕事面での基盤が整ったところで、私生活の方もそろそろどうか安泰になってほしい。

大河ドラマ『豊臣兄弟!』はNHK総合で毎週日曜・20時から、NHKBSは18時から、BSP4Kでは12時15分からスタート。5月17日放送の第19回「過去からの刺客」では、織田信長(小栗旬)が安土に拠点を移して城作りを開始するところと、慶がひた隠しにしていた悲しい過去を、秀長が知るところが描かれる。

文/吉永美和子


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