最も交通事故が増えるのは12月、大阪府が紹介するその理由

2023.12.14 14:00

定例会見のフリップより「交通事故の発生状況と特徴」(12月13日・大阪府庁)

(写真3枚)

大阪府の定例会見が12月13日に実施され、年末の交通事故防止運動について、「夕暮れ時、交差点は特に注意し、忘年会シーズンでも飲酒したら絶対に車に乗らず、安全運転していただきたい」と、吉村洋文知事が呼びかけた。

2023年は、10月末時点での府の交通事故が、死者・重傷者1893人と前年に比べて97人増。この内訳は39.5%が自転車乗用中で、次いで35.8%が二輪車乗車中、類型別では交差点と交差点付近での出合頭が45.5%、右折時18.7%、横断中13.0%となっている。

10月から12月は、1年でも交通事故が最も多いシーズン。その理由は、日の入り時刻が早まることで薄暮時間帯が交通量の多い時間帯と重なるだけでなく、周囲が暗くなる速さに目が順応できず相手の発見が遅れることなどがあげられる。

また、飲酒運転による交通事故の死者数も2018年から2022年の累計でみると、1月から11月まで一桁なのが、12月だけは10人と最も多い。

吉村洋文知事は、「12月は忘年会もあり、飲酒運転による死者が多くなる。飲酒運転は犯罪。ドライバーはもちろん、その周囲の人も『しない・させない・許さない』を徹底していただきたい』と強く呼びかけた。

なお事故防止のポイントとして紹介されたのは、交差点では信号を守る、道路横断時には左右を安全確認、夕暮れや夜間には歩行者や自転車利用者は明るい色の服装や反射材を活用、ドライバーは早めにライトを点灯、ハイビームを適正に活用することなど。

取材・文・写真/岡田由佳子

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