25年ぶりに刷新されたHEP飲食フロア「トレンド」を再現

2023.9.15 11:45

9月15日にオープンした「HEP FIVE」の7階飲食フロア「TAMRO」、写真は「coucou churros」にて

(写真8枚)

若者に支持されてきた商業施設「HEP FIVE」(大阪市北区)の7階飲食エリアが、全面リニューアル。「TAMLO(タムロ)」として9月15日にオープンした。

■ 大阪で「もっとも若い」商業施設

1998年の開業以来、18歳〜25歳の若年層をターゲットに、ファッションやエンタテインメントを最新店舗に入れ替えてきた同館。梅田地区でもっとも若い層を狙った商業施設であり、常に賑わう施設として認知されてきた。

飲食フロア「TAMLO」を象徴するくつろぎスペース(大阪市北区)

しかし、飲食エリアは開業から25年ほぼ入れ替えがなく、トレンドとズレが生じていため、今回リニューアルでほかのフロア同様に、若者が楽しめるような話題のスイーツやグルメを集めた空間にシフト。「ひとつの場所に集う」を意味する「たむろ」を使った、なんとも関西らしい名称として生まれ変わった。

■ 若年層に全振り、「SNSに強い」店舗が揃う

チェロスをショコラやアイスにディップしながら楽しめる「クク チェロス」。まわりはさくさく、なかはもっちりのワッフルをピンク一色のフォトジェニック空間でいただける「ピンク ウ ワッフル」。焼き菓子やベーグルサンドのほか、ワインと料理も楽しめる人気カフェの新業態「カフェアンドバー ハッシュ」などがスタンバイ。

「PINK WOO WAFFLE」の「ストロベリータワー」(1800円)、「アイスオーシャンラテ」(600円)

ほかに、3〜4ヶ月ごとに店舗が入れ替わるポップアップショップ「TAMLAB(タムラボ)」では、話題性の高い旬な店舗が出店。初回は、SNSでの反響が相次ぐ京都の日本茶カフェ「雲ノ茶」が、カラフルな雲のムースを用意。推し色の雲のムースと、持参のアクスタなどのグッズ撮影で盛り上がれる。

SNSを通して人気に火がついた「雲ノ茶」、今回の店舗では推し活ができるようにと各色のスイーツが揃う

一方で、コロナ禍や平日も行列ができていたオムライス専門店「ポムの樹」は、「お客さまからの支持があるので絶対に残すべき」と最初から残留が決まっていたという。リニューアル前はオムライスのみだったメニューが、ドリアやお子さまメニュー、デザート、ドリンクバーなどのフルラインアップになり、店内も広くなってゆったり過ごせるように。同館お馴染みの店舗として、ヤングファミリーなどの幅広い客層をフォローする。

■ 20代のプロジェクトメンバーが活躍

同館のリニューアルにあたり、集められたプロジェクトメンバーは20代がメイン。自らもターゲット層でメンバーの一員である菅原佳奈さんは、「エリアごとに異なるデザインにすることでさまざまな時間の過ごし方、たむろい方ができる空間にしております。お客様のそれぞれのスタイルで『タムロ』を楽しんでいただきたい」と話す。

共用部120席には、赤い観覧車をバックにした「ユニーク」エリア、照明入りのミラーがならぶピンクの「ラブリィ」エリアなど、SNS用に写り込みを意識した撮影ができる場所を点在させた。「若い人がどのように使ってくれるかな・・・と楽しみにしています」と菅原さんは期待する。

「TAMLO」の店舗は全14店。オープンは朝11時(閉店・LOは店舗による)。

取材・文・写真/太田浩子

「HEP FIVE」

7階飲食フロア「TAMLO(タムロ)」
住所:大阪市北区角田町5-15

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