食品サンプルか…えっ、ほんまにあるん!? 堺の古墳餃子に反響

SNSで話題となった、前方後円墳形の餃子の食品サンプル(写真提供:いわさき)
「なんと!!!! 前方後円墳の餃子―っっ」という文言と、前方後円墳の形をした餃子の写真がSNSで約6.1万いいねがつくなど話題に。投稿したのは、大阪にある食品サンプルメーカー「いわさき」(本社:大阪市住之江区)だ。
PCのキーボードの上でオムライス&ケチャップがドバァ、コーヒーがバシャア、など「え!?」と思わず叫んでしてしまうような、食品サンプルを使った「ドッキリ写真」を日頃から多く投稿している同社。
とあって、リアルすぎる餃子が「食品サンプル」ということに納得する声が多くあがっていた。しかし、前方後円墳形の餃子はクライアントである餃子専門店「紬刃(つむは)」(堺市美原区)からの発注により作ったもので、なんと実際に存在するんだとか。
「前方後円墳の餃子!? あ、食品サンプルか、リアルすぎるすごい・・・え、ほんまにあるん?」と2度驚く人が続出した前方後円墳餃子について、まずは食品サンプル「いわさき」の広報を担当する向尾麻里さんに聞いた。
■「皮の焼き目にこだわり」餃子を再現
──餃子の形だけでも驚きなのに、まさかの食品サンプル、さらには本当にある料理とのことで、とても驚きました。
食品サンプルは基本的に店頭販促物なので、お店の前を通る人に料理のおいしさを伝えてお店に入ってもらうことが役割なのですが、それが今回SNSを通して何万人もの方の目に届き、『おいしそう』『何これ!?』『食べたい!』と思っていただけたことは、「食品サンプルが店頭販促を超えてしまった?!」とありがたい驚きでした。
──前方後円墳形の餃子と発注を受けたとき、どう思いましたか?
ほかにはない特徴を持った魅力的な商品なので、食品サンプル映えするなと思いました。また食品サンプルの効果を見込んでご発注いただいたので、うれしかったです。
──焼き目や皮の皺、水と油が蒸発している様子など、どこを見ても本当にリアルです。制作されたときは、どういった点にこだわられたのでしょうか?
製作する上でこだわったのは、皮の色目です。焼いている餃子、焼いている途中の少し水分を含んだ感じの皮、また焼く前の生餃子と3種類の色目を考えて作りました。よりおいしく見えるよう、完成後にも焦げ目を微調整しています。
また、餃子も半分は焼けているところの形、もう半分はひっくり返す前の形と実は2種類あるんです。そこにも注目してみてください。

──焼く場面が想像できます。
食べ物の一番おいしい瞬間をとらえて、実物ではちょっとあり得ない形で留めて見せられるのは食品サンプルならではの強みです。こんがり焼け上がったおいしさと、タレにつけて今にも口に入りそうな感じの、思わず食欲をそそる表現ができたと思っております。
──実際にお店で展示されているのでしょうか?
「紬刃」さまで使用されているものですので、店舗に行っていただければ展示されています。こちらのお店は、店内、家の食卓で餃子を食べて笑顔になってもらえたらと、「餃子で世界を笑顔で包みこむ」をコンセプトに、皮、餡、タレ、すべてオーナー夫婦の手作りで提供されているんです。
──今回の作品を通して、私も改めて食品サンプルの面白さを感じ、興味が湧きました。
SNSやオンラインショップなどで当社の食品サンプルをお楽しみいただくことはもちろん、ぜひたくさんの方に、店頭に陳列されている食品サンプルを見ながら「あれが食べたい」「これがおいしそうだ」と、外食を楽しんでいただきけるとうれしいです。
■「この餃子をきっかけに堺に遊びに来て欲しい」
なぜこのような商品を作ったのか。「古墳王餃子」を販売している「紬刃」の店主・樋口さんにも誕生の経緯などを聞いた。
──これまでにない形の餃子に驚きました。なぜ前方後円墳を餃子にしたのでしょうか?
2017年ごろかな、堺市が全国の餃子消費量第3位になったんですよ。堺がまたそのランキングで上位3位以内に入ったらいいな、餃子で堺が盛り上がったうれしいな、と思って餃子を作ることにしました。でも今っていろいろな餃子がある。だからこそ堺特有のものが作れたらと思って辿り着いたのが前方後円墳でした。

──街を盛り上げるだったんですね。今回話題になった食品サンプルは、いつから置いているのでしょうか?
この6月です。こんなんあるんやーって楽しんでもらっていますよ。
──樋口さん自身は食品サンプルを見たとき、どう感じたのでしょうか?
「本物やん!」って思いました。間違えて梱包してしまいそうやな、って(笑)。
──本物の餃子を作っている方から見ても、「本物」なんですね。
そうなんです。この餃子をきっかけに堺に遊びにきてもらったり、みなさんを笑顔にできたらうれしいなと思っています。ぜひ遊びに来てください。
◇
話題となった「古墳王餃子」は、堺市にある餃子専門店「紬刃」で店内飲食できるほか、店頭とECサイトでも販売中(1箱20個入り/1300円)。また、今回ツイートした「いわさき」のオンラインストアでは、食品サンプルグッズが販売中。
取材・文/野村真帆
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