■ 「お守りのようなイメージで持っていただいても」

絵馬は、首にリボンを巻いたファミリアらしいクマのデザインで、ブルーとレッドとグリーンで編まれた紐で下げられるようになっている。かわいい･･･。生田神社の権禰宜・森本篤生さんに話を聞いた。

──ネットでは、可愛らしいデザインで「欲しくなってしまう」という人が続出していました。

絵馬は願いを込めて奉納してお帰りいただくことが本義ではありますが、「はぐくま」に関しては必ずしも神社に奉納されなくても家にお持ち帰りいただいて良いと考えています。ご家族の幸せや、ご自身の安産だったり健康だったり、お子様が健やかに育ってほしいなどの願いを書いて、ベビーベッドや机などに飾っていただいても。可愛いですし。

──持って帰って飾ってもいいのですか！

お守りと一緒のようなイメージで持っていただいてもいいですし、大切に感じていただければ、ずっとお持ちいただいても良いでしょう。願いが叶ったときや、状況に合わせて納めていただければいいのではないかと考えています。家にお持ち帰りいただいて、たとえばお子さんが目標に向けて頑張るきっかけになったらうれしいです。

──絵馬「はぐくま」は、生田神社とファミリアが心をひとつにして作ったと紹介されています。

ファミリアさんもベビー服や子ども服を中心として、心と体をより良いものに育んでいただきたいという想いをお持ちです。当社の御祭神は稚日女尊（わかひるめのみこと）と申しまして、機織りの神様として糸と糸を結んでいって新たなものを生み育てる神様です。ファミリアさんも生田神社も「育（はぐくむ）」が強い意味合いを持っているので、共通の想いを表現できればと作りました。

──企業とのコラボは、これまでもされていたのでしょうか？

これまでコラボの経験はありません。「生田神社」の初宮で、ファミリアさんのお食い初めセットを使わせていただいたり、七五三の記念品としてお子さまにお渡ししたりと、お付き合いは古くからあったのですが、一緒になにかをつくるということは初めてになります。

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ファミリアとのコラボも、絵馬の奉納に柔軟な対応ができるのも、新しい文化を受け入れて発展してきた神戸とともにあった「生田神社」の歴史があるからこそ。「今後も、皆さまに喜ばれるものを発信していければ」と森本さん。

ちょうど取材時に絵馬を奉納していた女性は、「東京から観光で神戸にきました。大阪のいとこにファミリアのお守りがあると教えてもらって。孫が３人いるので元気に育ってほしいと思って絵馬を奉納しました。お守りも、孫たちに渡そうと思ってお授けいただきました」と、うれしそうに話してくれた。

祈願絵馬「はぐくま」初穂料１０００円、「育守」同１０００円、「御朱印帳」同３０００円、「御朱印帳手提げ袋」同４５００円。授与は「生田神社」のみ（郵送不可）。

取材・文・写真／太田浩子