関西最大級の温泉テーマパーク「空庭温泉」（大阪市港区）で、週末の夜限定イベント『ＤＪ ＮＩＧＨＴ』がスタート。温泉にクラブ空間･･･音楽で盛り上げる「新感覚ととのい」とは？ 開催初日の館内に潜入してみた。

■ 「外国のお客さんに、夜の楽しみ方を提案できたら」

「安土桃山時代」をテーマに、温泉テーマパークとして２０１９年に開業した同施設は、鳥居など「和」全開の映えスポットが盛りだくさん。さっそくイベント会場の「弁天通り」に行くと、薄暗い照明のもと、正面の太鼓橋奥にＤＪブースが。「ゆ」の暖簾前で、ＤＪがＹＯＡＳＯＢＩ、ＢＴＳなどの人気曲をかけ、浴衣姿のお客らが「温泉×クラブ」のシュールな光景にカメラを向ける姿が見られた。

そもそもの企画意図について、担当者は「今年に入って外国のお客さんが増えるなかで、夜の楽しみ方を提案できたらと。一見『くつろぎ』と相反するノリノリの発散できるイベントでどういうエッセンスが生まれるのか、チャレンジですね。元々、２０代のお客さんが多いので、音楽などに感度の高い層にも幅を広げられたら」と期待を寄せる。

■ 海外からの来場者の反応も訊いてみた！

現在はアジアを中心とした外国人観光客らが約４割を占めるそう。ベンチで音楽に耳を傾けていた韓国の４人組男性客は「ＵＳＪの帰りに寄りました。好きな音楽がかかって楽しかった」とにっこり。香港から来た２人組女性客は「温泉にも入って浴衣も着れて、この空間はアメイジング！」と日本らしさを満喫したご様子。

とはいえ、まだ始まったばかりで「踊るのは様子見」がちなお客が多数。そんななか、２人で手を取り合いゆらゆらゆれる日本人女性客を発見。「この近くに住んでいて来るのは３回目。（大阪ミナミのディスコ）『マハラジャ』かここか迷ったけど、今日からイベントが始まるって知って。もっとみんなで踊りたい！」とダンス愛を語ってくれた。

イベント限定ドリンク・光るストロー付き「南国ピーチオレンジスカッシュ」（６５０円）なども登場し、汗をかいたら温泉への行き来も自由だ。今後はアニソン・Ｊ-ＰＯＰ・Ｋ-ＰＯＰなどの特集デーも計画中といい、「踊りたかったら、温泉へ！」の新スポットとして期待大！？

日替わりＤＪによる同イベントは、毎週金・土曜の夜８時～１０時開催、参加無料・入館料別途要。「空庭温泉」営業は昼１１時～夜１１時（最終入館夜１０時）。入館料は大人・平日２６４０円、土日祝２８６０円ほか。夕方５時以降のナイター料金は、大人・平日１９８０円、土日祝２４２０円ほか。

取材・文／塩屋薫