体調不良による活動休止が発表された「Ａ.Ｂ.Ｃ－Ｚ」の塚田僚一に代わって、大阪松竹座開場１００周年記念『夜曲～ノクターン～』で、同グループの五関晃一とダブル主演をつとめることになった戸塚祥太。大阪市内で、五関とともに会見をおこなった。

戸塚が演じるのは、孤独な青年・ツトム（五関）が放火をしたのがきっかけで、現代によみがえった７００年前の侍・十五。出演オファーがあったときは「塚田くんの代役という思いが、やっぱり強かったです」と打ち明ける。

戸塚は塚田に対して、「今は休んでもらいたいし、安心していただけるようにしっかり務めたい」とメッセージを送り、さらに侍を演じることに対して、「アクションは好きだし、刀を握ると、自分のなかの男の子の血が騒ぐのか（笑）、やっぱり気持ちが高ぶります」と喜びをみせた。

また、ジャニーズＪｒ．時代からたびたび出演してきた「大阪松竹座」に対しては、「屋上みたいなスペースに神棚があって、公演が終わったらいつも『また戻ってこられるようにがんばります』と挨拶するんです。こうして戻ってこられてうれしいし、公演中は劇場の辺り一帯の町の活気も、高揚してもらえればいいかなと思います」と、強い思い入れを語った。

作品に関しては「『君はなにをどう信じるのか？』と問いかける力を持ってるのと同時に、心が痛くなるようなロマンスもあって、すべての方に楽しんでいただけるのでは」と明かし「１００周年はこの期間だけ。いつも以上に張り切って舞台に立ちたい」と宣言した。

原作は、岸田國士戯曲賞作家の横内謙介、演出は「柿喰う客」の中屋敷法仁。五関と戸塚のほかには兒玉遥、相楽伊織、愛原実花、河合雪之丞などが出演する。公演は６月６日～２２日に「大阪松竹座」（大阪市中央区）にて。チケットは、１等席が１万２０００円、２等席が５０００円で、現在発売中。

取材・文・写真／吉永美和子