阿佐ヶ谷姉妹、結成16年目で「いよいよ変わろうとしている」

2023.5.6 20:45

4年ぶりに単独ライブをおこなう阿佐ヶ谷姉妹、(左から)木村美穂、渡辺江里子

(写真7枚)

おかっぱ頭、ピンクの衣装、メガネ、そしてのほほんとした雰囲気。ずっと変わらないイメージで芸歴を重ねているお笑いコンビ、阿佐ヶ谷姉妹。まるで老舗看板メニューのような「変わらないこと」こそ彼女たちの最大の魅力だが、『M-1グランプリ』も2022年でラストイヤーを迎えた結成16年目。渡辺江里子、木村美穂の2人に訪れた心境の変化を訊いた。

取材・文/田辺ユウキ 写真/木村華子

■ 「『M-1』ラストイヤーは、寂しさと複雑な気持ち」(美穂)

──2022年に『M-1』ラストイヤーを迎えましたが(結果は準々決勝敗退)、「もう挑戦できない」という寂しさか、解放された気分なのか、現在はどちらが強いですか。

美穂「解放感はありましたが、『終わっちゃったわね』という寂しさと複雑な気持ちが強いです。2015年、2021年、2022年に出場しましたが、お姉さんはいつも1回戦からテンパっちゃってたわね」

マイペースなリズムで語り合う阿佐ヶ谷姉妹

江里子「あらやだ。美穂さんだって割と手が冷たくなっていたじゃないの。2021年に久しぶりにチャレンジしたときは、周りの芸人さん、お客さんの気迫に押されちゃって・・・。白旗を上げるのは当然として、もはやみなさんにスタンディングオベーションを贈るような気分になっちゃって」

美穂「そうねぇ・・・」

江里子「だけどそこで『M-1』に臨むスタンスの違いを感じてしまったんです。『これじゃ、まだまだね』って1年かけて準備したのに、その気持ちをどこに忘れちゃったんだろうってくらいやっぱりバタバタしちゃいました」

美穂「でもそういう部分も含めて『M-1』のラストイヤーはすごく思い出になったわ」

江里子「私たちは養成所に通っていなかったし、おばさんになってから『M-1』に出場するようになったから、同期とかあまり意識したことがなかったんです。だから2022年に、チャレンジしたとき、『かもめんたるさんも、見取り図さんも、金属バットさんも、みんな同期でラストイヤーなのね』ってなりました。初めて同期を意識することができてうれしさもありましたし、『このなかでどこまで行けるかしら、やるしかないわね』という気持ちでした」

阿佐ヶ谷姉妹単独ライブ5『私の中の豆苗』

会場:近鉄アート館(大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス近鉄本店 ウイング館 8F)
期間:6月24日(土)・25日(日)
料金:6000円

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