脚本の横内「明日への力になる演技を」、ダブル主演に期待

2023.4.22 21:15

A.B.C-Zの五関晃一(右)と脚本家の横内謙介(4月21日・大阪市内)

(写真2枚)

大阪松竹座開場100周年記念舞台『夜曲〜ノクターン〜』の取材会が4月21日、大阪市内でおこなわれ、脚本家の横内謙介らが登壇した。

この舞台は、1986年に初演された横内の名作戯曲『夜曲 放火魔ツトムの優しい夜』が原作。700年前の武士たちを目覚めさせてしまった主人公のツトムが、過去の愛憎劇に巻き込まれるストーリーだ。

主人公の「ツトム」は、初演で演じた俳優・六角精児の当て書きだったと明かした横内。「現代に居場所のないツトムが放火をすることによって、つかの間の居場所を得たと錯覚する。鬱屈した若者の孤独感は、僕らの時代より深まっているのかもしれない」と社会情勢を踏まえて語った。

また、「時代の閉塞感を今の若者も抱えていると思う。ツトムがやることは反社会的だけど、放火をすることでしか社会とつながるすべがない。もしかしたら今の若者の方が、そういった部分を鋭く表現できるかもしれない」と、ダブル主演をつとめるA.B.C-Z・五関晃一と塚田僚一への期待をのぞかせた。

最後に横内は、「コロナで大変だった演劇界も、ようやく出口が見えてきた。稽古場もマスク外せるようになってきている。演劇の本来もっている力が発揮できるこのようなタイミングで、記念公演をできることがうれしい。たくさんの方に来ていただき、生身の人間のすごさを伝えられる公演になることを期待している」と締めくくった。

公演期間は、6月6日〜22日。チケットは、1等席が1万2000円、2等席が5000円。未就学児童は入場不可。松竹の公式サイトなどで発売中。

夜曲〜ノクターン〜

期間:2023年6月6日(火)〜22日(木)
会場:大阪松竹座(大阪市中央区道頓堀1-9-19)
料金:1等席1万2000円、2等席5000円

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