舞いあがれ!第26週振りかえり・私たちの翼

2023.3.31 08:30

コックピットで最終確認をする舞(福原遥)(C)NHK

(写真5枚)

その頃の東大阪では、かつて舞や刈谷たちと学生時代を共にした「なにわバードマン」の仲間たちが、仕事の合間を縫って「空飛ぶクルマ」の開発チームに合流していた。「空飛ぶクルマ」を市場に出すためには、安全性および環境適合性が国の基準を満たしていることを証明する「型式証明」が必要となる。そのためにクリアしなければならない懸案事項は多く、刈谷たちは型式証明を取得することの難しさを改めて実感していた。

そこで舞は、以前仕事で関わった「菱崎重工」の重役・荒金(鶴見辰吾)の存在を思い出し、開発現場へと招く。実際に機体を目にした荒金は、型式証明取得のため力を貸してくれることになる。

一方、長崎の病院でフライトナースとして働く舞の親友・久留美(山下美月)が、休暇で東大阪に戻ってくる。舞の兄・悠人(横山裕)からプロポーズを受けた久留美は、その気持ちを受け入れ、2人は互いの家族への挨拶を済ませると、長崎でともに暮らすことを報告するのだった。

公園にて、久留美(山下美月)に指輪を渡す悠人(横山裕)(C)NHK

そして、2020年4月。新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が出され、舞が経営する会社「こんねくと」や母・めぐみ(永作博美)が社長をつとめる工場「IWAKURA」、刈谷たちの会社「ABIKIL(アビキル)」にもそれぞれ大きな影響が出る。さらに、東大阪に身を寄せる祖母・祥子(高畑淳子)も生まれ育った長崎・五島列島へ帰りたい思いを募らせる。

一方で、貴司が滞在するパリでは、新型コロナウイルスの感染拡大でのロックダウンが続いていた。貴司はパリで一人夜空を見上げながら、舞たち家族に会えない寂しさを噛みしめる。舞への思いを募らせていく貴司は、舞に宛てた随筆を書き始めたことで、ようやくスランプから浮上する。そして舞も、貴司との電話で「誰でも乗れて、島から島へとひとっ飛びで飛べるような未来の空飛ぶクルマ」のアイデアを得る。感染症対策を強化し「空飛ぶクルマ」の開発を再開した舞たちは、苦境のなかでも挑戦を続けるのだった。

空飛ぶクルマの説明をする舞(福原遥)(C)NHK

しばらくして、ロックダウンで帰国が困難となっていた貴司がパリからようやく帰宅する。自宅の玄関前で歩(安井姫壱)を遊ばせていた舞は、貴司の姿に気付くと喜びのあまり駆け寄って家族で抱きしめ合う。それから3カ月後の2020年7月。舞たちは「空飛ぶクルマ」の詳細を多くの人に見てもらうため、撮影した紹介動画をインターネット上にアップする。やがてそれを目にした投資家が多額の支援を申し出て、実用化に大きく前進する。

それから6年後の2026年。幾度ものテスト飛行を重ね、「かささぎ」と名付けられた空飛ぶクルマは実用化する。翌年に長崎・五島列島での運航開始を控え、刈谷から初フライトの操縦を舞に任せたいと告げられた舞は、その言葉を受け入れる。そして舞の母・めぐみは、亡き夫・浩太(高橋克典)の遺志を継いでこれまで守ってきた会社「IWAKURA」を後継の章(葵揚)に任せ、祥子と故郷の五島へと帰ることになる。

舞の様子を見守る、柏木(目黒連)、水島(佐野弘樹)、倫子(山崎紘菜)中澤(濱正悟)、吉田(醍醐虎汰朗)たち(C)NHK

年が明け、2027年1月。ついに空飛ぶクルマ「かささぎ」が、長崎・五島列島の空を飛ぶ日を迎える。刈谷から初便のパイロットに指名された舞は、航空学校時代を彷彿させるフライト前点検を行い、ついに五島の空を羽ばたこうとしていた・・・。

4月3日からは、俳優・神隆之介が演じる高知県出身の植物学者の人生を描く『らんまん』がスタートする。

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