脚本家・小山薫堂、京都で生まれ京都で育った「湯道」に自信

2023.3.3 21:20

映画『湯道』の舞台挨拶に登壇した脚本家の小山薫堂(3月3日・京都市内)

(写真4枚)

俳優の生田斗真が主演をつとめる映画『湯道』の公開を記念した舞台挨拶が3月3日、「T・ジョイ京都」(京都市南区)でおこなわれ、生田のほか脚本家の小山薫堂、監督の鈴木雅之が登壇した。

小山自身が提唱する「湯道」をテーマにした本作は、日本の生活文化でもある「お風呂」を通じた人々の交流を描く群像劇で、『マスカレード』シリーズなどの鈴木雅之監督がメガホンを取った。

京都の料亭「下鴨茶寮」の経営を引き継いだ小山は、京都に強い縁を感じている様子。映画も同地を拠点に撮影をおこなったことなどから、「茶道に出合ったことがきっかけで、湯道という新しい道を拓くことができた。この出合いがなければ、湯道は生まれなかった。まさしく湯道は、京都で生まれ、京都で育てられたと思う」と語った。

公開から1週間が経ち、周囲の反響を聞かれた小山は、「豪華なキャスティングと素晴らしいカメラワーク、というお話は聞いてますが、脚本が良いとは聞こえてこない(笑)」と笑いを誘いつつも、「お風呂に入りたくなった、という声をもらっているので、幸せなことです。この作品を通して、お風呂の見え方が変わり、お風呂って良いなと思っていただき、銭湯で働く人の力に繋がればうれしい」と笑顔を見せた。

お風呂の魅力についてひと言で教えて欲しい、という司会からのお願いに小山は、「湯道温心」と見事に表現。「湯の道は心も温める。日本の文化であるお風呂を世界にも発信することで、日本の魅力も高まると思う」とアピールした。

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