幼いころは病弱だったヒロインが、東大阪と長崎・五島と２つの場所で大切な人と出会い、やがて成長していく連続テレビ小説『舞いあがれ！』（ＮＨＫ朝ドラ）。２月８日放送の第８９回では、兄・悠人が舞たちと思い出のカレーを食べながら父との思い出を語るシーンが描かれた（以下、ネタバレあり）。

久しぶりに悠人（横山裕）と夕食を食べた舞（福原遥）とめぐみ（永作博美）。悠人は亡き父・浩太（高橋克典）がよく作ってくれたカレーの思い出を語りながら、東京に戻って警察に出頭すると伝える。

それから半年が経ち悠人の裁判が終わり、ようやくひとつの区切りがついたことに安堵する舞。その後幼馴染の貴司（赤楚衛二）が営む古本屋「デラシネ」に立ち寄った舞は、「いつも助けてくれてありがとう」としみじみ感謝を述べるのだった。

悠人が東京に戻る前、公園で倒れていたところを助けてくれた舞の親友・久留美（山下美月）とその父・佳晴（松尾諭）にお礼を言うシーンが描かれた今回の放送。

久留美に「迷惑かけたから」「これは･･･礼や」と、悠人が幼いころから食べてきた「うめづ」のお好み焼きを手渡したシーンに、ＳＮＳでは「大好きなものを渡すことが悠人にとっての『ありがとう』なんだな」「『迷惑料だとお金を渡す』から『お礼だとうめづのお好み焼きを渡す』。悠人の心の変化の大きさがうれしい」「ちゃんとうめづへも挨拶に行ったのね･･･」といった声が寄せられた。

放送はＮＨＫ総合で朝８時から、ＢＳプレミアム・ＢＳ４Ｋでは朝７時半からスタート。２月９日に放送される第９０回では、デラシネに貴司の短歌が好きだという秋月史子（八木莉可子）が訪れる。

文／つちだ四郎