引っ込み思案だったヒロインが「空」に出会い成長していく連続テレビ小説『舞いあがれ！』（ＮＨＫ朝ドラ）。１月１３日放送の第７１回では、退職する従業員のため、舞が再就職先を探すシーンが描かれた（以下、ネタバレあり）。

亡き父・浩太（高橋克典）が遺した工場を守るべく、母・めぐみ（永作博美）を支える決意を固めた舞（福原遥）。まずは人員整理のため、退職勧奨をした３人の従業員の再就職先を探すことに。なんとか２人の再就職先は決まったものの、退職を拒んだ従業員・小森（吉井基師）の新たな職場は決まらないままだ。

浩太の仲間から、金属加工の工場を営む長井（や乃えいじ）をすすめられた舞は、小森の仕事ぶりを長井に見てもらう。後日、舞は長井が「しっかりした、ええ職人」と小森を褒めていたことを伝え、改めて再就職の話を持ち掛ける。その姿を見た小森は、苦い表情を浮かべながらもようやく退職を受け入れるのだった。

「ここで働いてるっちゅうことが、俺の自慢でな」と語り、浩太に褒められたネジを大切に持ち歩くなど、小森が工場への強い愛情を抱いていることが明らかになった今回の放送。

小森が退職を拒む理由も理解できるだけに、ＳＮＳでは「小森、浩太そして工場に対する思い入れが強いんだな」「こういう人を切らないといけないのしんどいね」「小森さんのＩＷＡＫＵＲＡ愛に涙」といった声が相次ぎ、ツイッターでは「小森さん」がトレンド入りするなど話題となった。

放送はＮＨＫ総合で朝８時から、ＢＳプレミアム・ＢＳ４Ｋでは朝７時半からスタート。土曜日はその週の振りかえり。

文／つちだ四郎