ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』の日本初演版の主役に抜擢された元宝塚トップスターの望海風斗（のぞみふうと）が１月１１日に、大阪市内で会見を実施。「こんなに踊ると思ってなかった」という本作の魅力について話した。

■ 「華やかな部分と人間模様がいい感じに混ざっている作品」

２０１７年から約３年９カ月、雪組でトップをつとめ、２０２１年４月に退団した望海。ミュージカルに必要な要素すべてに最高峰のクオリティを求められるトップだが、なかでも彼女の圧巻の歌唱力には定評があり、在団時にリリースした楽曲がｉＴｕｎｅｓチャートで１位を獲得したこともあったほど。

退団後も出演作が続いており、今回の『ドリームガールズ』で日本初演版の主演・ディーナ役をつとめることとなった望海は、「映画の印象を持たれている方もたくさんいるかと。華やかな部分と人間模様がいい感じに混ざっている作品だなと思っています」とコメント。

続いて、「なにせナンバーが多くて、観てるだけでも楽しい作品。びっくりするくらい踊って、こんなに踊ると思ってなかった･･･早変わりのシーンも多いです！」と、演者、観客にとっても盛りだくさんになることを匂わせた。

■ 「思ったことがストレートに出てしまう」

今回、望海が演じるディーナという役どころは、ショービズ界での成功を夢見る忍耐強くも野心家な女の子。「私はわりと思ったことがストレートに出てしまう。（ディーナと）性格はあまり似てない」と自身の忍耐強さと比べた望海だったが、さすがは元トップスター。「野心」はディーナに勝るよう。

「男性の方が近くで歌っていると、そのパワーが羨ましくなる。（現役時代は）苦労してあんなパワー出してたけど『こんな体格持ってたら･･･』と悔しくなりますよね。でも男性の方がいるとリードしていただけるし、エネルギーの面では助けていただいている」と語り、女性カンパニーのなかで過ごしていた現役時代とはひと味違った気付きも吐露した。

ブロードウェイ・ミュージカル『ドリームガールズ』の大阪公演は２月２０日〜３月５日に「梅田芸術劇場 メインホール」（大阪市北区）にて上演。チケットはＳ席１万４５００円、Ａ席９５００円ほか。現在販売中。