大阪駅から46分!“昭和レトロ”の街、奈良・大和郡山…5000歩で22カ所巡る【パン・ランチ・名建築】

1時間前

“昭和レトロ”が数多く残る大和郡山で、5000歩&22カ所巡る【モデルコース】

(写真40枚)

JR大阪駅から直通46分。懐かしい気持ちになれる“昭和レトロ”が数多く残り、戦国時代の聖地も同時に楽しめる・・・日帰り旅にぴったりな“穴場スポット”が、奈良・大和郡山だ。

JR郡山駅から1km圏内に、ランチ、カフェ、名建築・・・。そして大河ドラマ『豊臣兄弟!』の主人公・豊臣秀長が最後にたどり着いた地「郡山城跡」まで、ぎゅぎゅっと詰まっている。今回の記事では、5000歩以内で22カ所も効率良く巡る【モデルコース】を提案する。

【目次】

[11:00]スタート
JR郡山駅

JR大阪駅から「大和路快速」に乗って直通46分で到着!
JR大阪駅から「大和路快速」に乗って直通46分で到着!

■ 古民家の人気店で、まずは腹ごしらえ

[11:05]秀長あんぱんをゲット
豆パン屋アポロ

豊臣秀長のイラストは、店主の奥さま作
豊臣秀長のイラストは、店主の奥さま作

地元住民がひっきりなしに訪れる「豆パン屋アポロ」。売り切れてしまう前に、豊臣秀長にちなんで作られた「秀長あんぱん」(220円)をゲットしたい。ほうじ茶生地に、緑豆あんを包んだあんぱんは、ほっとする優しい味わいが広がる。

ほかにも、定番商品「アポロあんぱん」(220円)や、ベトナムのサンドイッチ「バインミー」(480円)が人気
ほかにも、定番商品「アポロあんぱん」(220円)や、ベトナムのサンドイッチ「バインミー」(480円)が人気
手描きの飛び出し坊やが目印
手描きの飛び出し坊やが目印

次は「外堀緑地」を横切り、ランチに向かう。「郡山城」の外堀を整備した公園は、江戸時代を再現したような風情が漂い、思わず寄り道したくなる。

「外堀緑地」を横切って、次のスポットへ
「外堀緑地」を横切って、次のスポットへ

[11:20]スパイスカレーでランチ
tabi tabi

「ミールス フルセット」(1760円)。日替わりのカレー5種類と、4種類の惣菜が盛られている。辛さ控えめのため、青唐辛子で辛さを足すこともできる
「ミールス フルセット」(1760円)。日替わりのカレー5種類と、4種類の惣菜が盛られている。辛さ控えめのため、青唐辛子で辛さを足すこともできる

「豆パン屋アポロ」から徒歩約6分で、築約100年の町家をリノベーションした、スパイスカレー店「tabi tabi」に到着。5種類のカレーと、4種類の惣菜が盛られた「ミールス フルセット」(1760円)は、混ぜるたびに違う味が楽しめる。辛さ控えめで老若男女問わず食べられ、子どもも食べやすい「やさしいカレー」(1210円)も。

築約100年の町家をリノベーションした店内
築約100年の町家をリノベーションした店内
ガラス戸のカエルのイラストがお出迎え
ガラス戸のカエルのイラストがお出迎え

■ 商店街で思わず興奮…“昭和レトロ”続出!

[12:00]絶滅危惧種!?アーチ看板
柳町商店街

「柳町商店街」のアーチ看板は、色あせ具合がかわいい
「柳町商店街」のアーチ看板は、色あせ具合がかわいい

お店を出てすぐ「柳町商店街」のアーチ看板が見える。全国的に老朽化で撤去されるアーチ看板も多く、令和の今となっては消えゆく景色が、大和郡山には残っている。

[12:00]コレって本物…よく見ると!?
山本陶器店

「山本陶器店」の壁の“ホーロー看板風”は、よく見ると…
「山本陶器店」の壁の“ホーロー看板風”は、よく見ると…

すぐ近くに、“ホーロー看板風”に描かれた壁を発見! よく見ると、すべて金魚の品種名になっている。大和郡山は、江戸時代から金魚養殖が盛んで、“金魚の街”の一面もある。

■ やせいの きんぎょが とびだしてきた

[12:00]足元に“かわいい”発見
金魚マンホール

カラーの金魚マンホールは14カ所に設置されている
カラーの金魚マンホールは14カ所に設置されている

一度気づくと、そこかしこに金魚が!ゲーム感覚で見つけることができる。ふと足元に目を向けると、カラーの金魚マンホールを発見!「柳町商店街」「郡山城跡」を中心に、計14カ所設置されている。

── 1000歩突破 ──

[12:10]“ご当地ポスト”の上にいるのは…
大和郡山市役所

2023年に新設された「金魚ポスト」。上に乗っているのは「全国金魚すくい選手権大会」マスコットキャラクター「きんとっと」
2023年に新設された「金魚ポスト」。上に乗っているのは「全国金魚すくい選手権大会」マスコットキャラクター「きんとっと」

「大和郡山市役所」には「金魚ポスト」があるので、歩くこと約5分。このあたりで、スタートから1000歩に到達!自ら金魚すくい用のポイを持った金魚のキャラクター「きんとっと」が乗った“水色のポスト”には、金魚が泳ぐ姿が描かれている。

■ かつて豊臣秀長もいた「郡山城」の中へ…

[12:15]知ると見方が変わる“石垣の世界”
郡山城跡 鉄門(くろがね)跡

「郡山城跡」に入ってすぐ、巨大な石垣が現れる
「郡山城跡」に入ってすぐ、巨大な石垣が現れる

豊臣秀長が大規模整備した「郡山城跡」を散策していく。入るとすぐ、巨大な石垣が出迎えてくれた。ここからは、大和郡山市役所 文化財保存活用室 室長・十文字さんに解説してもらいながら、知られざる“石垣の世界”を学んでいく。

「あまり加工されていない“野面(のづら)石”が多いことから、ここの石垣は古い時代、つまり豊臣期のものではないかと言われています」と十文字さんは紹介する。さらに、「鉄門跡」の石垣には、大河ドラマ『豊臣兄弟!』を思わせる、“兄弟石”が存在するという。

「鉄門跡」の石垣にある“兄弟石”の片割れ
「鉄門跡」の石垣にある“兄弟石”の片割れ

【豆知識①】
石を二つに割る時の“矢穴”が、どちらの石にも残っていることで、対になっていることがわかります。もう一方の片割れが「極楽橋」の近くにあるので、あとで探してみてください。

── 2000歩突破 ──

[12:20]石垣に隠れたハートを探せ
追手門&枡形

「追手門&枡形」
「追手門&枡形」
「追手門&枡形」右側の石垣に足型&ハート型の石がある
「追手門&枡形」右側の石垣に足型&ハート型の石がある

さて、ここでクイズです!「追手門」右側の石垣には、“ハート型”と“足型”の石が隠れています。それはどこでしょうか?

正解は・・・ここ!

「追手門&枡形」右側の石垣、足の指の形までソックリ。ハートも少し斜めになっているのがかわいい
「追手門&枡形」右側の石垣、足の指の形までソックリ。ハートも少し斜めになっているのがかわいい

【豆知識②】
“足型”に見える石垣は、詰め石(大きな石の隙間を埋めるもの)を入れる必要があったことで生まれています。では、なぜ、詰め石を入れなければならなかったのか?まわりに定型化されていない石が多いから、隙間を小さい石で埋める必要がありました。


■ 名建築&絶景テラスで、ちょっと寄り道…

[12:25]明治生まれの名建築
城址会館

「城址会館」は、秋には紅葉、春には梅、桜が咲き誇りさらにキレイに
「城址会館」は、秋には紅葉、春には梅、桜が咲き誇りさらにキレイに

「追手門」をくぐると、名建築が見えてきた。「城址会館」は、明治41年(1908年)に建てられた、見た目は和風、中身は洋風の建物。今は同じものを作ることができないガラスの建具など、貴重な建築が残されている。

もともとは、日露戦争の戦勝記念として「奈良公園」内に建てられた、奈良県最初の県立図書館で、1968年に城跡内に移築されてきた。

現在は土・日・祝日に1階ホールのみを一般開放しており、外側だけであればいつでも見ることができる。

[12:40]絶景テラスで休憩
番屋カフェ

「番屋カフェ」テラス席は、郡山城 天守台の石垣を、真正面から見ることができる場所
「番屋カフェ」テラス席は、郡山城 天守台の石垣を、真正面から見ることができる場所

目標5000歩の約半分、2400歩ほど歩いてきたので一旦休憩。城跡内にある「番屋カフェ」は、「天守台」の石垣を真正面から見ることができる場所だ。

「黒みつきな粉わらび餅ラテ」(750円)
「黒みつきな粉わらび餅ラテ」(750円)
「番屋カフェ」外観
「番屋カフェ」外観

石垣ビューのテラス席で「黒みつきな粉わらび餅ラテ」(750円)を飲む。ここから見える「天守台」など多くの石垣は「豊臣期に作られたもの」と十文字さんは話す。

【豆知識③】
積み直している石垣は、角がキレイに揃って洗練されています。一方で、番屋カフェから見える豊臣期の石垣は、角に長辺・短辺・長辺・・・と繰り返す“算木積み”に、不揃いの石を使っていることで古い時代であることがわかります。

また、カフェでは豊臣秀吉&秀長の兄弟にちなんだ「日輪と月影の茶パフェ」(1380円)や、春には奈良のブランドいちご「古都華」を使った「番屋いちごパフェ」も食べることができる。

[13:10]チルスポット発見
柳沢文庫 東屋

「柳沢文庫 東屋」
「柳沢文庫 東屋」

「天守台」に登ろうと歩みを進めたところで、ひし形の庭園の中心に、のんびりできそうな“チルスポット”を発見!なんかここ、いい感じやん・・・。

[13:15]ここにも明治建築
柳沢文庫

中も一般公開されている「柳沢文庫」
中も一般公開されている「柳沢文庫」

そして、目の前には再び名建築、出現!「柳沢文庫」は、明治39年(1906年)に建設された旧柳澤家別邸を活用している。柳澤家は“最後の郡山城主”で、建物を象徴する車寄せは、昭和初期に東京の柳澤家本邸から電車に乗せて移築してきたそう。“チルスポット”があったのも「柳沢文庫」の前庭だった。

現在の「柳沢文庫」は、柳澤家歴代藩主の作品や公用日記、そのほか書籍を所蔵する私設図書館として、一般公開されている。

目次(タップして開く)
  1. JR郡山駅

■ 大河ドラマの主人公気分になれる「天守台」

[13:20]“兄弟石”の片割れがこの中に
極楽橋

「極楽橋」を「柳澤神社」側へ渡った先の石垣には、“兄弟石”の片割れがある
「極楽橋」を「柳澤神社」側へ渡った先の石垣には、“兄弟石”の片割れがある
上から3段目・左側の大きな石が“兄弟石”の片割れ
上から3段目・左側の大きな石が“兄弟石”の片割れ

「天守台」に向かって再び歩き始め、「極楽橋」を渡った石垣に「鉄門跡」の“兄弟石”の片割れがある。上下逆さまになっているが、モアイ像のような特徴的な形と、三つの“矢穴”が“兄弟石”であることを示している。

[13:25]なぜ、お地蔵様が石垣に…?
逆さ地蔵

のぞき込んでいる穴の中に、転用石のお地蔵様(逆さ地蔵)の顔が見える
のぞき込んでいる穴の中に、転用石のお地蔵様(逆さ地蔵)の顔が見える

大河ドラマ『豊臣兄弟!』第37回で、主人公・豊臣秀長(仲野太賀)が、石垣に転用したお地蔵様に手を合わせるシーンがある。ここに来ると、そのシーンが思い起こされる。

ほかにも、郡山城の石垣には、梵字が彫られたものや、寺社の礎石だったものなど、もとはほかの用途で使われていた“転用石”が多く見られる。

石垣の穴をのぞいた先にあるお地蔵様(逆さ地蔵)の顔
石垣の穴をのぞいた先にあるお地蔵様(逆さ地蔵)の顔
天守台を登る途中に、梵字が彫られた転用石が見える
天守台を登る途中に、梵字が彫られた転用石が見える

【豆知識④】
“転用石”とは、もともと違う用途で使われていた石を、石垣に転用したもののこと。

郡山城に“転用石”が多い理由は、郡山が軍事的要衝で、石材が取れない場所だけど、城を作る必要があったからです。本来、石切場の近くで城を建設した方が効率いいですが、郡山城の周辺は石が取れないので、そこら中の石を持ってくるしかなかったのです。

それでも、どうしても城を作らなければならなかったのは、奈良時代から勢力を維持する、南都ににらみをきかせながら、大阪&京都の主要ルートを抑えるためでした。

[13:30]登ると豊臣秀長の気分に
天守台の眺望

高さ約8.5mの天守台を登っていく
高さ約8.5mの天守台を登っていく

標高81メートルの「天守台」を登り切ると、展望台からは奈良市内まで一望できる。東側には若草山や東大寺大仏殿、興福寺が見え、秀長たちが本当の意味でにらみをきかせていたことがわかる。

「天守台」東側の眺望
「天守台」東側の眺望

[13:35]全国でも珍しい貴重な史跡
天守の礎石

「天守台」で発掘された天守の礎石
「天守台」で発掘された天守の礎石

「天守台」には、今は建物は残されていない。長年、天守が存在したかどうかもわからなかったが、2014年の発掘調査で、天守の礎石を発見!全国でもほとんどない、豊臣期の礎石だそうで、5階建て相当の建造物があったことが想像される。

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── 3000歩突破 ──

[13:40]お土産にかわいいお守り
柳澤神社

「柳澤神社」の「お守り」(600円)
「柳澤神社」の「お守り」(600円)

「郡山城跡」の最後に「柳澤神社」でお守りを買って帰る。「お守り」(600円)は、ご祭神・柳澤吉保公にちなんで、柳澤家の家紋「郡山花菱」がカラフルに織り込まれている。金魚が描かれた「交通安全ステッカー」(500円)もかわいい。ここで、歩数は3000歩を超えた。

■ 最後に“昼飲み”して帰ろう

── 4000歩突破 ──

[13:50]老舗鮮魚店でおつまみゲット
成駒

「柳町商店街」の老舗鮮魚店「成駒」
「柳町商店街」の老舗鮮魚店「成駒」

再び「柳町商店街」に戻ってきたところで、4000歩を突破。最後に“昼飲み”するべく、まずはおつまみをゲットする。

明治20年(1887年)頃に創業した老舗鮮魚店「成駒」で購入すると、斜め向かいの「中谷酒造」におつまみとして持ち込んで、日本酒を飲むことができる。

「成駒」店内に売っているものは、どれでも「中谷酒造」におつまみとして持ち込み可能
「成駒」店内に売っているものは、どれでも「中谷酒造」におつまみとして持ち込み可能

甘ダレが食欲をそそる「ハモ」(500円)を購入。特に桜の季節は、城観光の後に飲んで帰る人が多く、「子持あゆ」(550円)や「塩鮭」(300円)などの焼き魚が人気だという。ほかにも、ししゃもを店頭で焼いてもらえるなど、何でもおつまみにできるのがうれしい。

[14:00]300円で日本酒を飲める
中谷酒造 柳町醸造所

「中谷酒造 柳町醸造所」1階のテーブル席のほか、2階には座敷席も
「中谷酒造 柳町醸造所」1階のテーブル席のほか、2階には座敷席も

おつまみを手に、徒歩30歩の「中谷酒造 柳町醸造所」へ。江戸時代末期の1853年創業の酒蔵が新たに開業した醸造所で、日本酒バーが併設されている。飲み物は、日本酒もソフトドリンクも1杯300円〜。フルーティーで爽やかな「中谷」(グラス90ml・300円)や、辛口の「秀長」(同・300円)のほか、「金魚ラムネ」(300円)も飲むことができる。

また、ドリンクを頼むと、おつまみを持ち込むことができる。「成駒」をはじめとした、「酒のアテMAP」に載っている城下町の14店舗が対象となっている。

「中谷酒造 柳町醸造所」で「成駒」で買った「ハモ」(500円)とともに、日本酒「中谷」(300円)を飲む
「中谷酒造 柳町醸造所」で「成駒」で買った「ハモ」(500円)とともに、日本酒「中谷」(300円)を飲む
「中谷酒造 柳町醸造所」外観
「中谷酒造 柳町醸造所」外観

[14:25]電車まで時間が無くてもOK
K COFFEE 近鉄郡山駅前店

「K Coffee 近鉄郡山駅前店」自動販売機で買える「ドリップバッグ 秀長ブレンド」(1000円)
「K Coffee 近鉄郡山駅前店」自動販売機で買える「ドリップバッグ 秀長ブレンド」(1000円)

歩き疲れた帰りは、商店街に近い「近鉄郡山駅」から帰ろう。駅前のコーヒースタンド「K Coffee」の自動販売機で、お土産にコーヒーのドリップバッグを買う。「秀長ブレンド」(1000円)は、グァテマラ、ブラジル、ケニアの自家焙煎豆をブレンドした、コクの中にフルーティーさを感じる味わいとなっている。

[14:30]ゴール
近鉄郡山駅

近鉄郡山駅→JR大阪駅は、乗換2回・所要時間約1時間で帰ることができる
近鉄郡山駅→JR大阪駅は、乗換2回・所要時間約1時間で帰ることができる

ここまで所要時間・約3時間30分、22カ所を巡ることができた。パン、ランチ、戦国時代の歴史を学んで、昼飲みまで・・・。これだけ充実したスケジュールで、最終的な歩数は4727歩!5000歩以内で、大和郡山は満喫できることがわかった。

◇

2027年1月22日まで「秀長さんゆかりの地スタンプラリー」を開催中。郡山城天守台を含む、城下町の各所20カ所がスタンプスポットになっている。是非、日帰りのお出かけに訪れてほしい。

※所要時間・歩数は取材時の目安です。店舗の混雑状況などにより異なります。
※飲酒は20歳になってから。飲酒後の車・自転車の運転は法律で禁止されています。

取材・文/Lmaga.jp編集部 写真/Ayami
提供/秀長さんプロジェクト推進協議会

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