日本一のニット産地へ! 五泉で巡る絶景温泉と旬の味覚【関⻄から最短1時間 秋の新潟へ】

1時間前

これぞ奥阿賀の大自然! 明治初期に日本を旅した英国の女性冒険家イザベラ・バードが「ドイツのライン川より美しい」と絶賛したとか。「阿賀野川ライン遊覧船」から景色を楽しむこともできる

(写真19枚)

神戸空港から、新潟空港が拠点のエアライン・トキエアで約1時間30分、伊丹空港からANA&JALで約1時間でアクセスできる新潟県。

新潟市内から車で1時間弱の五泉(ごせん)市は、世界的な有名高級ブランドや名だたるアパレル、ファッショニスタからも注目を集める日本有数のニット産地である。

そんな五泉市で、11月21日・22日の2日間にわたりニットの祭典『GOSEN KNIT FES 2026』が開催される。普段は見られない工場見学(オープンファクトリー)や、注目の限定ショップが登場する人気イベントだ。

工場めぐりや買い物を楽しんだ後は、旬のグルメや温泉、そして秋の新潟ならではの絶景もあわせて満喫したい。

新潟・五泉市のものづくり&旬グルメ・温泉を楽しむ旅
1. 世界を魅了する「五泉ニット」の職人技を知る
2. ファッション好きも大注目『GOSEN KNIT FES 2026』
3.「ラポルテ五泉」で、産直野菜や地元グルメを堪能
4. 宿泊は足を延ばして絶景 × 美肌の湯「咲花温泉」へ
5. 紅葉狩りに雪見舟、絵になる絶景を訪ねて


歴史もワザも超一流!
世界を魅了する「五泉ニット」の職人技

工場併設のショップ「SAIFUKU SHOP」。雪国の暮らしや自然からインスパイアされたニットブランドを展開
工場併設のショップ「SAIFUKU SHOP」。雪国の暮らしや自然からインスパイアされたニットブランドを展開

「ものづくりの街・新潟」といえば燕三条の金属加工が有名だが、職人技はそれだけにとどまらない。国内外のトップブランドや有名デザイナーからの注文を一手に担うのが、五泉のニットだ。

新潟県のほぼ中央に位置する五泉市は、人口は約4万人ながら、婦人ニットの生産高は堂々の日本一! 地元の組合には30社以上が加盟し、極細糸を用いたハイゲージの編み立て技術や、立体的な編み目を活かしたデザイン、世界最高レベルの縫製技術など、他産地の追随を許さない高い技術力を誇っている。

2024年秋に誕生した「SAIFUKU SHOP」
2024年秋に誕生した「SAIFUKU SHOP」

その歴史は江戸時代中期の白生地(絹織物)生産にまで遡る。「五つの泉」という地名の通り、豊かな湧き水と清流に恵まれた五泉は、絹織物の産地として長く栄えてきた。

戦後、培われた高度な織物技術が継承され現在のニットづくりにシフトしてきた。世界に誇る高いクオリティの背景には、200年以上にわたる確かな歴史と職人たちの物語が息づいている。

かつての五泉ニットは受注生産が中心だったが、近年は各工場が個性を活かしたオリジナルブランドを発表。メーカーが営むショップもぞくぞく誕生するなど、新たなムーブメントが生まれている。

「SAIFUKU SHOP」のウール100%アラン柄ニット00000円。凹凸のあるふっくらとした編み地が特徴
「SAIFUKU SHOP」のウール100%アラン柄ニット14850円。凹凸のあるふっくらとした編み地が特徴
くるみボタンが可愛いストールポンチョ00000円。メリノウールは薄手なのに温かで、光沢のある生地も美しい
くるみボタンが可愛いストールポンチョ14300円。メリノウールは薄手なのに温かで、光沢のある生地も美しい

JR五泉駅から徒歩10分の「SAIFUKU SHOP」は、注目のファクトリーショップのひとつ。60年以上の歴史をもつニット工場が提案するアイテムは繊細な編み地や着心地のよさが自慢。セーターなどのトップスに加え、ボトムスやストール、バッグ、ニット製のインテリア雑貨など多彩なラインアップが揃うのも魅力だ。

「SAIFUKU SHOP」
https://shop.saifuku-knit.jp/pages/shop


ファッション好きも大注目のイベント
『GOSEN KNIT FES 2026』へ

五泉ニットの発信拠点「LOOP&LOOP」も『GOSEN KNIT FES 2026』の会場に。総合案内のほか、各社の製品を購入できるセレクトショップやカフェもあり ©2025 鈴木大介
五泉ニットの発信拠点「LOOP&LOOP」も『GOSEN KNIT FES 2026』の会場に。総合案内のほか、各社の製品を購入できるセレクトショップやカフェもあり ©2025 鈴木大介

五泉ニットの卓越したクラフトマンシップと、ものづくりの熱気に触れられる産地の祭典『GOSEN KNIT FES』。毎年11月に開催され、ファッション好きはもちろん工芸ファンにも親しまれているイベントだ。

12回目を迎える今年は、11月21日(土)・22日(日)の2日間にわたり開催される。

歴史あるニット工場を見学。長年大切に使い込まれた編み機がずらりと並んでいる ©2025 PHOTO OFFICE QUATRE 立堀 和仁
歴史あるニット工場を見学。長年大切に使い込まれた編み機がずらりと並んでいる ©2025 PHOTO OFFICE QUATRE 立堀 和仁

目玉企画のひとつが「オープンファクトリー(工場見学)」。普段は立ち入れない地元のニット工場が特別に公開され、一本の糸から美しい編み地が生まれ、一着のニットに仕上がるまでのプロセスを間近で体感できる。

現場の職人やデザイナーから直接ものづくりの話を聞けるのも醍醐味のひとつ。彼らのこだわりや情熱に触れれば、手にとるニットへの愛着がいっそう深まるはずだ。

「BEAMS PLUS」の限定ショップが登場する「LOOP&LOOP」 ©2025 鈴木大介
「BEAMS PLUS」の限定ショップが登場する「LOOP&LOOP」 ©2025 鈴木大介
「ウメダニット」の直営ショップ「The Knit Bar」には、エッジの効いたアイテムがそろう
「ウメダニット」の直営ショップ「The Knit Bar」には、スタイルのポイントになりそうなアイテムがそろう

開催期間中は、多彩なトークイベントのほか、「BEAMS PLUS」のポップアップストアや、限定コラボアイテムの販売も。さらに、製造工程で生まれる残糸やストック糸を販売するマーケットや、これらをアップサイクルするワークショップも開催される。

特設会場では、五泉の秋の味覚を楽しめるコラボグルメやスイーツも登場。 なおオープンファクトリーの参加は先着順なので、公式サイトからの事前予約を忘れずに。

『GOSEN KNIT FES』
開催日:2026年11月21日(土)・22日(日)
https://gosenknit.or.jp/knitfes-2026/
https://www.instagram.com/gosenknitfes


「ラポルテ五泉」で
産直野菜や地元グルメを堪能

カフェテリアの秋冬限定ランチ「里芋御膳」1700円
カフェテリアの秋冬限定ランチ「里芋御膳」1700円

五泉市内でファクトリー巡りを楽しんだ後は、旬の味覚を味わいながらひと休み。JR五泉駅から車で5分の好立地にある「ラポルテ五泉」は、街のランドマーク的な複合施設だ。

朝採れ野菜やご当地スイーツが並ぶ産直市場や、地元食材を使ったランチが味わえるカフェテリアがあり、お土産選びからグルメまで一度に満喫できる。

五泉市の観光拠点「ラポルテ五泉」。産直ショップのほか、遊具などもそろう
五泉市の観光拠点「ラポルテ五泉」。産直ショップのほか、遊具などもそろう
木の温もりあふれる建築も必見
木の温もりあふれる建築も必見

人気のカフェテリアは、2026年春にリニューアルしたばかり。「五泉のおいしいを再発見」をコンセプトとしたメニューには、地元・キムラファームの産みたて卵を使ったオムライスをはじめ、新潟名物の「タレかつ」や「笹団子」を挟んだユニークなホットサンドなど、ここならではの逸品がそろう。

秋冬に訪れるなら、五泉市の特産ブランド里芋「帛乙女(きぬおとめ)」をふんだんに使った「里芋御膳」は外せない名物メニュー。ホクホク感となめらかなねっとり食感、豊かな旨みが特徴の里芋を、新潟の郷土料理「のっぺ」の炊き込みごはんや里芋汁、里芋コロッケなどで贅沢に味わい尽くしたい。

「ラポルテ五泉」
https://laporte-gosen.jp/


宿泊は足を延ばして
絶景 × 美肌の湯「咲花温泉」へ

咲花温泉「佐取館」の絶景露天風呂
咲花温泉「佐取館」の絶景露天風呂

五泉市は、豊かな自然に抱かれた土地でもある。三方を山々に囲まれ、市域の7割以上を森林が占めるため、市街地から少し車を走らせれば極上の癒やしが待っている。

1泊するなら、県内屈指の景勝地・阿賀野川のほとりに広がる「咲花(さきはな)温泉」がおすすめだ。客室や露天風呂からは、ゆったりと流れる阿賀野川と美しい山並みが一望できる。

泉質は“美肌の湯”の条件を満たす弱アルカリ性の硫黄泉。肌ざわりはなめらかで、気温や源泉の温度によってエメラルドグリーンや透明、乳白色へと湯の色が神秘的に変化するのも特徴だ。

阿賀野川のほとりに立つ咲花温泉「佐取館」
阿賀野川のほとりに立つ咲花温泉「佐取館」
夕食では、旬の海の幸・山の幸に加え、地元が誇るブランド豚「純白のビアンカ」を取り入れた懐石料理を堪能できる
夕食では、旬の海の幸・山の幸に加え、地元が誇るブランド豚「純白のビアンカ」を取り入れたハーフ会席を堪能できる

全6軒の宿が佇む咲花温泉のなかで、近年話題を集めているのが「佐取館(さとりかん)」。滞在中の飲食などが宿泊料金に含まれる“オールインクルーシブ”を取り入れており、夕食時のフリードリンクはもちろん、湯上がりのアイスやおつまみ、食後のアルコールや夜食まで追加料金なしで堪能できる。心ゆくまで贅沢な温泉時間を満喫したい。

「佐取館(さとりかん)」
https://www.satorikan.com/


紅葉狩りに雪見舟
絵になる絶景を訪ねて

金色に輝く「黄金の里」のイチョウ並木。見頃は毎年11月中旬から下旬
金色に輝く「黄金の里」のイチョウ並木。見頃は毎年11月中旬から下旬

五泉をめぐる旅の締めくくりには、息をのむ絶景スポットへ。「黄金の里」の愛称で親しまれる蛭野(ひるの)地区は、100本以上のイチョウが黄金色に染まる“黄葉”の名所だ。県内有数のぎんなんの産地としても知られ、集落には樹齢200〜600年の巨木が立ち並ぶ。

稲刈りを終えたのどかな田園風景や、背景にそびえる霊峰白山(越後白山)に映えるその佇まいは、どこか懐かしく情緒たっぷり。時間を忘れてのんびりと散策を楽しみたい。

秋は両岸の山々が赤や橙に染まる錦秋のパノラマが楽しめる(画像提供:新潟県観光協会)
「阿賀野川ライン遊覧船」からは、秋は両岸の山々が赤や橙に染まる錦秋のパノラマが楽しめる(画像提供:新潟県観光協会)

もうひとつの絶景スポットが、日本海へと注ぎ込む大河「阿賀野川」。日本百景にも選ばれた圧巻の渓谷美を誇り、「阿賀野川ライン遊覧船」に乗船すると、その雄大な景色を約40分の船旅で川面から堪能できる。

乗船場のある「道の駅 阿賀の里」は、咲花温泉から車で約10分。秋には両岸の山々が赤や橙に染まる錦秋のパノラマが広がり、冬には雪景色を眺めながら進む「雪見舟」へと姿を変える。まるで水墨画のような、しんと静まり返った幻想的な世界に引き込まれるはずだ。

「黄金の里」
https://niigata-kankou.or.jp/spot/detail_5663.html

阿賀野川ライン遊覧船
https://aganosato.com/course/


関西から新潟へのアクセスは?

関西から新潟へのアクセス方法
関西から新潟へのアクセス方法
「トキエア」
「トキエア」

【飛行機】
神戸空港から新潟空港まで、トキエアで約1時間30分。伊丹空港から新潟空港まで、JAL・ANAで約1時間。

【鉄道】
新大阪駅から東海道新幹線で東京駅まで約2時間30分、東京駅で乗り換えて上越新幹線約2時間で新潟駅。

または、大阪駅から特急サンダーバードで約1時間20分、敦賀駅で北陸新幹線に乗り換えて約2時間、上越妙高駅でさらに特急しらゆきに乗り継ぎ約2時間で新潟駅。

【新潟空港・新潟駅〜各地へ】
五泉市へは、新潟市内から車で約1時間、新潟駅から在来線で約50分。

文/山口紀子
提供/公益社団法人新潟県観光協会

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