若者人気のホテルが舞台、京都の「泊まれる演劇」がおもしろい

2023.1.9 20:45

『泊まれる演劇』の舞台となる「HOTEL SHE, KYOTO」

(写真6枚)

ホテルを劇場に見立て、泊まりながら演劇を楽しむ。新感覚の『泊まれる演劇』が、「HOTEL SHE,KYOTO」(京都府京都市)で5月に開催される。3年目となる同プラン、実はリピーターも出るほどの注目企画なのだ。

2020年の5月より、「通常の観光客以外にも、ホテルを楽しんで欲しい。どうしたらおもしろくなるだろう?」とのホテル側の思いにより誕生した同企画。NYで開催されるや「こんな体験したことがない」と人気を博した、廃墟ホテルを利用した体験型演劇『スリープ・ノー・モア』から着想を得たという。

実際に1泊2日でホテルに滞在しながら、演劇を観るという異体験となっているが、公演を重ねる度にリピーター&規模ともにパワーアップしており、プロデューサーの花岡直弥さんは「京都という演劇文化が根付いた土地柄ということもあり、『泊まれる演劇』をきっかけに同ホテルを知ってもらえるきっかけにもなっています。以前に来られた方でリピートしてくださることも多いですね」と、反響を話す。

『泊まれる演劇』の新作『雨と花束』のイメージビジュアル

今回新たに上演される演目は『雨と花束』。モーテルに長年勤める男を主人公に、失われた「あの夜」を取り戻すべく、雨季の京都に迷い込むというストーリーとなっており、チェックインと同時に始まる同物語はチェックアウトとともに幕を閉じる。

「ホテルが会場って言うけど、たった一部じゃないの?」と思う人もいるかもしれないが、それはノー。3階建てのホテル全棟を使用し、ロビーから客室、廊下、屋上までもに音や光が散りばめられ、舞台と化すのだ。演劇ファンはもちろん、新たに舞台に触れてみたいという人にとっても良い入り口になるかもしれない。

上演期間は5月19日〜7月30日。料金は2名1室4万2000円〜(1名あたり2万1000円〜)で、チケットは抽選販売。詳細は公式サイトにて。

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