ブームが去っても「出店ラッシュ」、ゴンチャが神戸に2店舗開業

2022.11.18 07:15

11月18日にオープンした「ゴンチャ三宮オーパ2店」(神戸市中央区)

(写真4枚)

「タピオカブームが終焉してもゴンチャの店が増えてる」との現状をご存知だろうか? ブームの収まりとともに長い行列を見かけることが無くなった「ゴンチャ」(本社:東京都港区)だが、実はここ2〜3年で出店数が激増しており、11月18日には神戸に2店舗が同時オープン。勢いの背景について、担当者に話を訊いた。

■ 「タピオカ絶頂期」は2018年〜2019年

1996年に台湾で生まれた同店は、2015年に日本初上陸。当時の若者にとってはモチモチした甘い「タピオカ」は物珍しく、瞬く間に「タピオカブーム」は全国へと広がり、次々に専門店がオープン。各店に出来ていた長い列も記憶に新しい。

スタンドの目の前には、自由に利用できるイートインスペースも
「天王寺ミオプラザ館」に2018年3月にオープンした関西1号店(写真は2018年のもの)

だが、トレンドというのは熱しやすくも冷めやすい。突如現れたタピオカブームも、絶頂期の2018年〜2019年を区切りに収束しており、当時「コンビニよりも多いよね?」といった具合に繁盛していたタピオカ店が、今では飲食店、カフェへとその姿を変えている。

「タピオカの聖地」と言われていた東京・原宿では、当時人気を集めていた26店舗が、2021年には8店舗に激減。なかでも半数近くはコロナ禍の影響で空き物件としての残っているんだとか(FASHIONSNAP.COM調べ)。

■ ゴンチャは「タピオカ屋ではない」

だがそんななか、ブームやトレンドに捉われることなく、勢い伸ばし続けているのが「ゴンチャ」。2020年〜2021年には新たに40店舗を出店、国内100店舗に到達した。成長の背景として、担当者は「どうしてもゴンチャ=タピオカというイメージがありますが、もともと同店はお茶のお店。当時盛り上がっていたタピオカ需要とたまたまマッチして『タピオカトッピング』が人気でしたが、今後は本来のコンセプトであるお茶をもっと推していきたい」と話す。

公式ページに記載されているトッピングは全4種(写真はスクリーンショット)

「タピオカ屋ではない」という大前提に少々驚きはあるが、確かに名称としては「タピオカ専門店」ではなく「台湾ティーカフェ」となっている。「やはりトッピングにタピオカを選ばれる方は多いですが、ナタデココやアロエといったお茶にぴったりな組み合わせも充実しているんです!」と、担当者は説明。

11月10日に発売された「いちご」と「ピスタチオ」をテーマにした新作

11月の新作メニューを見ても、「いちごピスタチオ ミルクティー」であったり、9月は「バナナ×チャイ」という異素材の組みわせからティーが生まれたりと、バラエティ豊富なティーメニューが目立つ。タピオカブームが過ぎ去ったいま、単なる「タピオカ屋」と形容するのは難しくなってきており、まさにそこが同店の狙いだそうだ。


11月18日にオープンした「三宮オーパ2店」(神戸市中央区)、「阪急三宮店」(神戸市中央区)に続き、今後も関西圏への出店が予定されているとのこと。さらなる続報に期待したい。

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