大阪ノリが生んだまさかの新商品とは? 「かに道楽」を突撃
「とれとれピチピチ~♪」のテーマソングでおなじみ、大阪のかに料理専門店「かに道楽」(大阪市中央区)からまさかの新商品「かにアイス」が登場。なんでアイス?攻めすぎやろ!ということで、道頓堀にある「かに道楽 本店」を突撃した。
■ 世界一の「かに」を生かしたい
「うちのかには世界一と自負しています。それを広めるべく日々模索してまして・・・」と話すのは、発案者の小林泰三店長。今年2月発売の店長考案「かにまん」は、今や1日600個を売り上げるヒット商品だ。
今回の「かにアイス」は、クリスマス島の塩が効いたバニラアイスに、かに身がつまった一品。社内で定期開催される料理大会で着想を得たという小林店長は、「最初は僕も微妙やと思っていたんですが、食べてみると意外に合って。そんな先入観を壊していきたい」と話す。
そうは言っても、社内では賛否両論あったはず。 開発に立ちあった取締役・総支配人の大下政好さんは、「はじめは驚きました。でも店長が試作品をどんどん持ってくるんですよ(笑)。そのなかで『かにを何してくれてんねん!』ってノリで作っても面白いかなぁと思って」と振りかえる。どうやらこの変わり種メニューは、大阪の企業ならではの「ノリ」の産物らしい。
■ 看板を守りつつ、遊び心は忘れたくない
2年にわたる試行錯誤の末に完成した「かにアイス」。もっともこだわったのは、かに身の量だとか。大下さんは、「多すぎるとまずいし、少なすぎてもダメ・・・意見が割れました。私はまずくてもかにを大量にして、ツッコミどころ満載にして欲しかったんですが(笑)。結果的に、おいしいと感じる人もいるかも、でもちゃんとかにの味、っていう良い状態にできたんちゃうかな」と笑う。
「かにまん」や「かにアイス」は、かに道楽の歴史のなかでも挑戦的な品々。小林店長は、「かに=そのままが1番、という考えが一般的ですし、今の僕でもそう思うところはあります。でも、多様化する社会とともに、遊び心を忘れずいたいですね」と語る。
■おいしさよりも「かに感」重視
しかし、どんな商品でもやはり主役は「かに」という小林店長。「僕たちは、かにの味を引き出してなんぼ。なので、余韻はかにであるべきなんです」と話す通り、同商品は香りから後味までしっかりと「かに」が主張する一品だ。小林店長は次回作も構想中とのことなので、続報にも期待したい。価格は1個500円、「道頓堀本店」にて購入できる。
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