イニャリトゥ監督の最新作、12月にNetflixで独占配信

2022.9.30 09:30

Netflix映画『バルド、偽りの記録と一握りの真実』(12月16日配信)

(写真2枚)

映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、『レヴェナント:蘇えりし者』で米アカデミー監督賞を2年連続で獲得(史上3人目)。現在の映画界でもっとも重要な監督のひとりであるアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の最新作が、動画配信サービス・Netflixで独占配信されることが分かった。

2016年の『レヴェナント:蘇えりし者』以来となる長編映画『バルド、偽りの記録と一握りの真実』は、ロサンゼルスを拠点に活躍する著名なジャーナリスト兼ドキュメンタリー映画製作者の壮大な心の旅路をテーマにしたノスタルジック・コメディ(主人公シルヴェリオ・ガマを演じるのは、メキシコ人俳優のダニエル・ヒメネス・カチョ)。母国へ帰る旅のなかで、自らの内面や家族との関係、そして自らが犯した愚かすぎる過去に向き合いながら、生きる意味を見つけていくという物語だ。

大胆な物語の構成と深いインパクトを与える視覚的作用で、人間の在り方を映画で問い続けてきたイニャリトゥ監督。「数年前から私は自分の過去を遡ってみたり、内側から探索したりするようになりました。どの道も捉えどころがなく、まるで迷路のようです。前もってお伝えしておくと、私は今でも自分の過去に絶対的な真実を見つけることはできていません」と語る。

そして、「ただ、そこには現実と想像の間の旅、つまり『夢』があるだけです。夢は、映画と同じように、リアルに見えても真実ではありません。本作は、その境界が判然としない2つの幻影の間における旅の記録です」と、監督自身が試みた過去の自分と向き合う経験が本作のテーマになっていると明かした。

同映画は、すでに本年度の『第79回ヴェネツィア国際映画祭』コンペティション部門に出品され、『第35回東京国際映画祭』ガラ・セレクション部門で上映されることも決定している(10月30日)。12月16日よりNetflixにて配信される。

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