強い女像=朝夏まなと? ミュージカル界で生き抜く「強さ」とは

2022.8.27 20:15

ミュージカル『モダンミリー』で主演を務める女優・朝夏まなと

(写真7枚)

■ 強い女性像は「リアルに感じられる」

──朝夏さんがこれまで出演されてきたものって『モダン・ミリー』はじめ、『マイ・フェア・レディ』『Little Women-若草物語-』、『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』など強い女性というか、一貫したテーマを持っている女性が多くて。なにか役作りにおいて、ご自身と共通することはあったりしますか?

そうですね。強い女、信念がある女性が多くて、いつも苦難を乗り越えて前に進んでいくという役柄が多いです。自分もこうした職業をしていて、いろんなことがあっても、「やり遂げる」「千穐楽まで届ける」という部分では共感する部分が多いですし、生き方・生き様に関しては違和感がないですね。

宝塚時代は、男っぽい立ち振る舞いや言動から「チャラ男」と呼ばれていたんだとか

──生き方が似ていると?

はい、リアルに感じられるというか。

──朝夏さんは新人公演で主演を務め、そこから主役の世界が長かったですよね。中心に立ち続けるとは、並大抵の強さが必要になってくると思いますが、きっとその強さの裏には秘訣があるんだろう・・・と。

「責任」ですかね。自分がしんどいとか、どうこうのレベルじゃない、作品を背負っているから。カンパニーがあって、それを観に来てくれる人がいる、そしてそれを支えてくれるスタッフさんがいる。トップスター制度がある宝塚時代で鍛えられたと思いますが、たとえ自分の意思と反していたとしても成立させる必要があるんです。

──軸(主演)がぶれたらカンパニーは成り立たないって言いますもんね。朝夏さんでもぶれそうになるとき、あるんですか?

全然ありますよ(笑)!「やるしかない」「なんとかなる」、この2つでやってます。

「自分は『やったるで〜!』というタイプではなく、ひとつひとつやっていくほう」と自身を分析する朝夏まなと

──この2年間、『モダン・ミリー』は開幕しそうで出来なかった。でも先には「再演」が待っているという期間、気持ちを保つのも大変だったかなと思います。

そうですね、その間にも色んな作品もやってきたので、千穐楽までできた作品もあれば、途中で中止になった作品もある、ほかのカンパニーから「幕が開かない」と聞くとか、いろんなことがあっての再演なので、自分にできることをやるしかないな、と。

──明日幕が開かなくても、自分が今できることを。

はい。でもそれに慣れちゃっても嫌だなとも思います。「いつ止まっても仕方ない」という状況が当たり前になってきているから・・・当たり前にはなりたくないじゃないですか。でも(ミューシカル界の)結束が変わりましたね、この2年でより強くなりました。ミュージカル界の先輩もそうだし、「みんなで乗り越えよう!」みたいに。

──コロナが開けて、良い方向に変わると良いですね。お客さんに万全の状態で見てもらえるけど、結束は強いんやで!という。

本当に、それを願っています。

グリーンの愛らしいワンピースを身に纏う朝夏まなと

ミューシカル『モダン・ミリー』の大阪公演は、10月1日・2日に「大阪・新歌舞伎座」(大阪市天王寺区)にて。チケットはS席1万1500円ほか、8月28日より発売。

ミュージカル『モダン・ミリー』

会場:大阪 新歌舞伎座(大阪府大阪市天王寺区上本町6-5-13 YUFURA6階)
期間:10月1日(土)・2日(日)
料金:S席1万1500円、A席9000円、B席5000円

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本