スーパー玉出のTikTokが攻めすぎ、炎上覚悟のSNS戦略

2021.7.2 19:45

かなり攻めてる「スーパー玉出」のTikTok(写真はスクリーンショット)

(写真9枚)

最近、TikTokをぼ~っと眺めていたら、あれ、見覚えのあるスーパーが。黄色くてとにかくド派手な・・・これはもしかして、大阪名物の「スーパー玉出」では!?

アカウントを見てみると、「スーパー玉出を恐れているあなたへ」「ビビってる奴いる?」と決起集会をパロディした動画や、社長が踊っている動画など、めちゃくちゃ攻めていて、まさに『玉出感』を感じる動画がたくさん投稿されている。

フォワーも6000人近くいるし、毎日夜7時に投稿しているらしいし・・・あの玉出がいつの間にTikTokerに? 気になりすぎるので、「スーパー玉出」のSNS仕掛け人であるPR担当の工藤さんと中西さんに話を伺いました。

「スーパー玉出」のSNS仕掛け人であるPR担当の工藤さん(真ん中)と、中の人・玉男と玉子

──こんにちは。スーパー玉出をTikTokで発見しちゃいました! かなり攻めていますね~!

ありがとうございます! スーパー玉出らしく炎上覚悟で挑戦しています(笑)。

──「1円って大丈夫?」という世間の声をあえて載せたり、社長にアンチコメントや年収について聞いたり・・・なかなかの攻め具合で見ていて「大丈夫か?」とヒヤヒヤしつつも楽しんでいます。そのほかにもツイッターやインスタグラムも運営されていますが、そもそもSNSはなぜはじめたんですか?

実は3年前に運営会社が変わったんです。経営者が変わったこともあり、新しいイメージを付けていきたかったんですが一向に変わらなくて・・・。スーパー玉出として、長く地域に愛されるスーパーであるために20~30代を取り入れていきたくて、SNS(インスタ・ツイッターも)を始めることを社内で提案したのがはじまりです。

かなり攻めてる「スーパー玉出」のTikTok(写真はスクリーンショット)

──玉出×SNSのプレゼンはシビれますね。

なかなか上層部のみなさんに理解していただくのが難しく、時間がかかりました・・・。なんとか説得して今年の3月に始めました。

──よく説得しましたね! でも社長ノリノリで出て踊っちゃっていますね(笑)。

そうなんです(笑)。やってみたら案外社長は出たがりで、たくさん出演してもらっています。

ヤバい質問を毎回投げかけられる社長。回答が癒されるのでご覧あれ

──社長に親近感がわいて良いと思います。SNSでのコミュニケーションでは、どんなことを意識しているのですか?

ユーザーの特性に合わせて各SNSごとにコミュニケーションを変えていますが、今は特にTikTokに力を入れています。TikTokは匿名性が強く見ている年齢層も若くて、文句をいいやすいため、あえて自虐ネタを入れて投稿をしています。大阪人らしく、ツッコミどころを残すことを大切にしていますね。

──いやあ、いいですね。スーパー玉出らしいです!

SNSをはじめてみて、「スーパー玉出って大阪の西成生まれでこんなに独特で面白いのに、良さを発信できていなかったんだな」と気づきました。20代中心のスタッフでまわしており、この年代だからこそ発掘できる玉出の良さもあると思います。

──SNSをはじめてスーパー玉出にどんな変化がありましたか?

SNSきっかけでからあげ屋とコラボして店頭に露店を出してもらったり、これまで接点がなかったブランドからお声がけがもらえるスーパー玉出を目指したいですね。今後はYouTubeもはじめる予定なので、お楽しみに!

取材・文/山田葵

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