２０１６年に閉館した「堂島ホテル」の跡地に６月２８日に、マリオット系列のミレニアル世代向けブランド宿泊施設「アロフト大阪堂島」（大阪市北区）が開業した。「アロフトホテルズ」としては、関西初進出となる。

運営会社「ウェルスマネジメント」（東京都港区）の千野和俊代表取締役は、「１９８４年に開業した『堂島ホテル』は、バブル時代を象徴する華やかな宿泊施設でした。大阪キタの社交場として栄えた伝説のホテルを復刻するべく、土地を取得し、やっとここまで来た」とコメント。そんな思いから、客室の一部の壁紙には当時の「堂島ホテル」の外観がプリントされている。

同ホテルはアートと音楽がテーマで、堂島の古い地図や絵画をスケートボードに描いたウォールアートをディスプレイし、今後は音楽ライブなどもおこなっていく予定。総支配人のユージン・パクさんは、「ミレニアル世代だけでなく、音楽に敏感な人すべてにお越しいただきたい。宿泊以外のお客さまも、レコードを聴きながらコーヒーを味わう。そういった過ごし方も大歓迎です」と話す。

館内には、オールデイダイニング「Ｔｈｅ ＷＡＲＥＨＯＵＳＥ」、バー「Ｗ ＸＹＺ ＢＡＲ」、テイクアウト専門店「Ｒｅ：Ｆｕｅｌ ｂｙ Ａｌｏｆｔ」を併設。２０２１年９月３０日までの宿泊プラン「アロフトカンパイ」は２万３７１６円、通常は４万８５００円～（１部屋３名、スイートの場合）。

取材・文・写真／中河桃子