カメラワーク駆使した実験的落語会「今のうちに良さ知って」

『ハルまちフェスティバル』のオンライン会見に出席した演出家・中立公平(左)と上方落語協会会長の笑福亭仁智(1月22日・天満天神繁昌亭)
総勢400名がさまざまなエンタテインメントを、約2カ月に渡って大阪で発信するフェスティバル『ハルまちフェスティバル』。特に上方落語のプログラムが充実するなか、関西の若手落語家たちが「配信で落語を観る時代」を見すえた、実験的な落語会『電脳落語会』を開催する。
「今はオンライン落語会や動画配信などの新しい動きが出ていて、将来の落語界は古典落語と新作落語に加え、映像落語の世界になっていくのでは」と、企画者のひとり・笑福亭たま。
その上で今回の落語会について、「今後必要になってくるものだし、今のうちにその良さを知ってもらいたいと思いました」と説明する。
配信する企画は「実況落語」「編集落語」「映像落語」の3種類。これらをあえて、寄席小屋の「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)で大スクリーンを使い、落語の魅力を伝える。
「実況落語」では、若手噺家の落語の映像に、師匠がワイプで入って実況中継を配信。ベテランならではの含蓄のある言葉や、あるいはただのツッコミなどで、落語を2倍楽しませるのが狙いだ。
また「編集落語」は、桂米朝の直弟子・桂米二の『道具屋』の映像を、笑福亭たまら4人の噺家が編集。予告映像を作ったり、テロップを入れたりすることで1本の映像作品としても楽しめるものに、それぞれの噺家が変えるという。
そして「映像落語」は、凝ったカメラワークを駆使したオンライン落語。映像ならではの見せ方を模索した落語会に挑むという。
たまは、「落語は生で観るのが最高という人が多いですが、オンラインを楽しんだら生がいっそう楽しくなるという、味変をしてもらえると思います。配信によって新規のお客さまだけでなく、高齢者や病気で寄席に来られなくなった方も維持できるはず」と、映像で楽しむ落語の可能性について語った。
『電脳落語会』は2月6日開催で、チケットは前売1500円、当日2000円で発売中。落語会の模様は、後日「ハルまち特設チャンネル」でオンライン配信される。
取材・文/吉永美和子
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