今注目の若手俳優、倉 悠貴「高校時代はなんとなく生きている感じ」

2021.1.24 17:15

1999年生まれで大阪府出身。2019年に『ドラマ「トレ ース~科捜研の男~」』(CX)でデビューした倉 悠貴

(写真13枚)

高校生たちのもどかしい青春を描いた、モデル・女優の池田エライザが初監督を務める映画『夏、至るころ』が、関西地区で1月29日から順次公開される。

主人公の翔を務めたのは、これからブレイクが期待される若手俳優の倉 悠貴。大阪出身の彼に、初主演映画にかける意気込みや自身の高校生活の思い出、ちょっと意外な趣味まで、ざっくばらんに話を訊いた。

取材・文/西村円香 写真/沖本明 取材協力/梅田スカイビル「空中庭園展望台」

「自分が何をしたいのか、葛藤する主人公に共感できた」

──今回の『夏、至るころ』は、池田エライザさんが初めて監督を務めたという点でも注目されていますね。

以前、同じドラマに出演していたときには、接点が全然なかったのですが、今回ご連絡をいただいて驚きました。監督の演出でもっとも印象に残っているのは、パプリカのかき揚げ丼を食べるシーン。

最初は上手くできなかったのですが、監督が僕に「このとき翔は悔しかったの? 悲しかったの?」と問いかけるように聞いてくれたおかげで翔としての感情を引き出すことができました。

──主人公の翔と親友の泰我は、幼い頃から祭りの太鼓をたたいてきたという設定ですが、劇中で披露される太鼓の腕前にも驚きました。

2週間、死に物狂いで朝から晩まで練習しました! 最初は腕を振り回しているだけでもしんどかったので、これで本当に大丈夫なのか? 出来ないんじゃないかなと思っていましたが、『絶対やらないとあかん!』と本気で取り組みました。

里糸田町の「和太鼓たぎり」の協力のもと、撮影した太鼓のシーン。(C)2020『夏、至るころ』製作委員会

──主人公の翔はいろんな葛藤を抱えていますが、ご自身の高校生活と比べてみていかがですか?

僕自身は、高校を卒業したらすぐ就職しようと思っていたんです。手に職をつけて安定した生活を送りたいなと思っていました。特に何に打ち込むこともなく、なんとなく生きている感じでした。

自分が何をしたいのか、何が幸せなのかって、だれしもが考えたことがあるはずだし、僕自身も未だにわからない。だからこそ、葛藤する翔にすごく共感できる部分がありました。

僕は2年前にスカウトしてもらったのですが、芸能界は本当に無縁の世界でした。親も「夢みたいな話」「ひと握りの人しか活躍できないよ」と最初は反対していたんです。

でも、友だちにスカウトの件を話したら「やったほうがいいやろ。やりたくても出来ない人もいるんやぞ」と言われて、確かにそうだなと背中を押されて。人生一度きりだし、やってみたら面白いかもって挑戦したんです。

「劇中に出てくる、夜中に学校に忍び込んで、プールに入るという青春なシチュエーションは憧れますね。そんな経験したことない」と、自身の高校生活を振りかえった

──友だちが踏み出す勇気をくれたんですね。親友の泰我は翔を秘かにライバルだと感じていた場面もありましたが、倉さんにとってお友だちとはどんな存在ですか?

親友はいるけどライバルって感じじゃないですね。友だちって、でこぼこしているけど、気づけばいつも一緒にいるみたいな感じだと思うんです。泰我との関係性もいいですよね。でこぼこしていて、仲良くならなさそうなタイプなんですけど。

実際の性格も、翔を演じた僕はインドアで、泰我を演じた石内呂依君は活発なタイプ。呂依君とは、太鼓の練習で2週間ほど部屋も一緒で同じ飯を食って練習して・・・という共同生活をしていた感覚が撮影中も残っていたので、翔と泰我が醸し出すでこぼこ感が自然と出ていたんじゃないかと思います。

『夏、至るころ』

原案・監督:池田エライザ
脚本:下田悠子
出演:倉 悠貴、石内呂依、さいとうなり、安部賢一、杉野希妃、後藤成貴、大塚まさじ、高良健吾、リリー・フランキー、原日出子
配給:キネマ旬報DD 映画 24 区

関西の映画館:シネ・リーブル梅田(1月29日〜)、元町映画館(2月6日〜)、アップリンク京都(2月26日〜)順次全国公開

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