全米王者のイリュージョニストHARA「マジック以外は…」

2020.10.7 20:15

大阪で最新公演を予定しているイリュージョニストHARA(9月23日・大阪市内)

(写真7枚)

「10年かけてようやく完成しました」(HARA)

──今回の最新公演『HARA “新感覚” Magic Show2020 ~Miracle~』では、どんなマジックをご予定していますか。

今はソーシャルディスタンスを取らなければならず、今までやっていたマジックの70%ぐらいがショーでできなくなりました。この状況のなかでどうやってマジックをしていけばいいのか悩んでいたところ、アフリカの方からZOOMで子どもたちにマジックを見せてくれないかと依頼があったんです。

──さすが、依頼が地球規模ですね。

最初は画面越しにマジックを見せられるのかなと思っていたのですが、実際にやってみたら子どもたちが喜んでくれて。そこから「離れていてもマジックを起こせるのではないか」とステイホーム期間、毎日稽古して・・・。そのなかでまったく新しいソーシャルディスタンス・マジックが生まれました。

ステージでパフォーマンスするHARA
ステージでパフォーマンスするHARA

──コロナが無ければ生まれなかったと。

今回は、そのソーシャルディスタンス・マジックをさらに発展させ、会場にいるみなさんの手のなかであり得ないことが起こる、アハ体験に近いような体験をしていただけると思います。これは、イベントタイトルにもある「ミラクル」というマジックです。

──どこから発想は生まれたのですか?

みなさんの手のなかは僕がコントロールできない場所ですが、実は10年以上前からずっと現実にしたいと思っていて、なかなかうまいこと作れなかったんです。期間中に集中してマジックと向き合い、大昔のヨーロッパのマジックの文献を取り寄せて読んだりしているうちに、頭のなかにあったバラバラのアイデアがひとつになって作品が生まれました。10年ぐらいでようやく完成しました。

──ヨーロッパの古い文献からもヒントを得られたと。昔の資料に普遍的なアイデアがあるのでしょうか?

今の人が忘れてしまっているような、キラリと光るトリックが大昔の文献に隠されていますね。

──公演を通しての見どころは?

今回、「マジックは見る時代から感じる時代に変わった」というコンセプトを打ち出していて、奇跡の瞬間を見るのではなく、自分の体を通して体感していただけます。演目の3割は、僕が今まで開発してきた華やかなパフォーマンスを凝縮させて、残り7割が全員参加型。一緒に楽しみながら奇跡を感じてもらえたら。

https://youtu.be/NAfjpOf4f8k
イリュージョニストHARAからLmaga.jp読者へメッセージ

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同公演は、10月25日に「大阪国際会議場 メインホール」(大阪市北区)にて。チケットはS席5500円、ハラハラシート(前方エリア)7000円ほか発売中。

取材・文/岩本

ステージでパフォーマンスするHARA
ステージでパフォーマンスするHARA

(HARA プロフィール)
奈良県十津川村出身。幼少から独学でマジックを習得し、2009年、18歳のときにアメリカ・ラスベガスで開催されたマジックの世界大会『World Magic Seminar Teens Contest』にて日本人初のグランプリを受賞。この快挙を機に世界中からオファーが殺到し、マジックの殿堂・ハリウッド「マジック・キャッスル」に日本人で初出演を果たした。また、人気オーディション番組『America’s Got Talent』ではマジックと最先端テクノロジーを融合した作品『IBUKI』を披露。スタンディングオベーションの嵐を受けた。

『HARA “新感覚” Magic Show2020 ~Miracle~』

日時:2020年10月25日(日)・13:00〜
会場:大阪国際会議場 メインホール(大阪市北区中之島5-3-51)
料金:S席5500円、ハラハラシート(前方エリア)7000円ほか
電話:0570-200-888

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