神戸で、モネやゴッホら近代絵画の名品展

クロード・モネ《睡蓮》1906 年 油彩/カンヴァス 吉野石膏コレクション
「兵庫県立美術館」(神戸市中央区)で6月1日から始まった『印象派からその先へ-世界に誇る吉野石膏コレクション』は、フランス近代絵画史を概観できる希有な展覧会だ。
同展は、山形発祥の大手建材メーカー「吉野石膏」(本社:東京都千代田区)が収集したフランス近代絵画から、28作家の72作品を紹介するもの。現在、同コレクションは「山形美術館」(山形県山形市)に寄託されているが、これだけの規模の展示は通常おこなわれておらず、兵庫県で初公開となる。

展覧会は3部で構成されている。第1章「印象派、誕生」では、印象派を中心にその前段階というべきバルビゾン派も含めた19世紀後半の状況を、コロー、ミレー、クールベ、モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホらの作品でたどる。
第2章「フォーヴから抽象へ」では、ルオー、マティス、ヴラマンク、ピカソ、カンディンスキーなどで20世紀初頭から第2次大戦前までをフォロー。第3章「エコール・ド・パリ」では、第2章とほぼ同じ時期ながら異なる展開を見せた画家たち、ユトリロ、ローランサン、シャガールなどを取り上げる。
本展の美点は、バランスよくフランス近代絵画史を学べることだ。最初から通史的な収集を目指していたと思われ、志の高さが窺える。また、1作家1点ではなく、モネ5点、ルノワール7点、シャガール10点など複数の作品が見られるのもお得感がある。初心者から美術通まで誰が見ても納得できる、安心かつ高品質な絵画展と言えるだろう。期間は7月21日まで、料金は一般1300円。
取材・文/小吹隆文(美術ライター)
『印象派からその先へ-世界に誇る吉野石膏コレクション』
期間:2019年6月1日(土)~7月21日(日)※月曜休(7/15開館、7/16休館)
時間:10:00~18:00(金土曜~20:00)※入場は閉館30分前まで
会場:兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 HAT神戸内)
料金:一般1300円、大学生900円、70歳以上650円、高校生以下無料
電話:078-262-0901(代)
関連記事
あなたにオススメ
コラボPR
-
京都アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 17時間前 -
大阪・関西ランチビュッフェ2025年版、ホテルの食べ放題を満喫
NEW 19時間前 -
大阪アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
NEW 20時間前 -
【大阪・関西万博2025】最新情報まとめ!地元編集部が取材してわかった、人気グルメから穴場スポットまで
NEW 21時間前 -
大阪スイーツビュッフェ・リスト2025年版、ホテルで甘いものを満喫
2025.9.1 10:00 -
グラングリーン大阪で食べる、買う、楽しむ! 14選[PR]
2025.8.29 10:00 -
神戸アフタヌーンティー2025年最新版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.29 10:00 -
関西人なら違和感に気付く!? 8コの異変探し[PR]
2025.8.28 08:00 -
新しいものを全力で楽しむ!OMOろい旅 in 熊本[PR]
2025.8.25 09:00 -
大阪ビアガーデン2025年版、編集部取材のおすすめポイントも
2025.8.22 12:00 -
現地取材で発見!知らなかった宇治の魅力【2025年最新版】
2025.8.16 08:30 -
25周年「アンパンマン列車」で、ゆかりの高知へ[PR]
2025.8.6 11:50 -
京都・滋賀のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.23 13:00 -
奈良のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.7.15 15:00 -
関西のおすすめ音楽フェス・2025年最新版
2025.7.9 09:00 -
【カメリア・マキの魔女占い】2025年下半期の運勢は?
2025.7.1 00:00 -
神戸のおすすめビアガーデン2025年最新版
2025.6.30 11:00 -
京都・貴船&高雄のおすすめ川床、ランチからカフェまで【2025年】
2025.6.19 12:00 -
京都・川床おすすめランチ&ディナー、鴨川・貴船・高雄エリア別【2025年】
2025.6.11 15:00 -
華やかスイーツ!大阪のいちごビュッフェまとめ・2025年版
2025.4.10 11:00 -
淡路島の観光&おでかけ&グルメスポット、2025年最新版
2025.4.2 19:30