伝説の漫画家、ファン待望の原画展が大阪に

2018.10.31 18:00

漫画の原画、ふろく用イラスト、表紙用イラストなど作品のほか、愛用のペンやネームのノートなども展示

(写真7枚)

1995年に急逝した後も、多くのファンに愛され続ける漫画家・三原順の関西初となる原画展が10月30日から「スタジオクートギャラリー」(大阪市福島区)でスタート。初日には長年のファンが集い、喜びを噛みしめた。

1973年に『別冊マーガレット』でデビューし、『花とゆめ』で連載された『はみだしっ子』や『ルーとソロモン』など数々の名作を生み出した三原順。読者による署名活動によって文庫化が実現したり、2015年に開催された『~没後20年展~三原順 復活祭』は全国各地からファンが訪れて、期間が延長されたほど。

今回は彼女の作品の魅力を受け継ぐために1996年から『三原順メモリアルページ』を運営する立野昧さんと、合田雅代さんが企画。デビュー45周年、また劇団スタジオライフによる舞台版『はみだしっ子~in their journey through life〜』(11/2~4)の大阪上演に合わせて企画したとのこと。

訪れた人々は静かに作品を堪能。店内は撮影可能(フラッシュ不可)
訪れた人々は静かに作品を堪能。店内は撮影可能(フラッシュ不可)

「行きたいという大阪ファンの声も多かったので、ご遺族の協力のもと実現できて大変うれしく思っております。もっと個性的でもいいじゃないということを教えてくれた『はみだしっ子』などは、当時の50代のファンが今も大切にするだけでなく、その子ども世代にも広がってきています」と、最近では大学の卒論の題材に選んだ若いファンもいるのだとか。

初日に京都市から訪れた50代のファンは、「まるで映画を観ているようなお話で、初めて読み切りを読んだときからファンです。こんな機会が生きているうちにあるかどうか」と、販売している限定グッズもすべて購入。また当時の全員プレゼントのアイテムも持参し、主催者と思い出を語り合った。

クリアファイルなどのグッズのほか、人気は「おくすり手帳」500円。日本薬剤師会と相談した上、ファンである看護師が監修・デザイン
クリアファイルなどのグッズのほか、人気は「おくすり手帳」500円。日本薬剤師会と相談した上、ファンである看護師が監修・デザイン

シリアスなテーマを扱う作品が多いなか、「希望や明るさが感じられる絵も楽しんでほしい」と春夏秋冬をテーマに作品を展示した『三原順 原画展 Four Seasons ~三原順の四季~』は11月4日まで、入場無料。

『三原順 原画展 Four Seasons 〜三原順の四季〜』

期間:2018年10月30日(火)〜11月4日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日17:00まで)
会場:スタジオクートギャラリー(大阪市福島区福島1-5-18)
料金:無料
問い合わせ:2018osaka-genga@moonlight.jp

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