横山だいすけ「子どもたちと一緒が幸せ」

2018.4.8 07:00
(写真6枚)

「子どもたちと一緒にいるのは幸せだなって」(横山だいすけ)

──それは、9年間で形成された「だいすけおにいさん」というキャラクターを演じ続けるっていうことなのか、本来の横山だいすけの姿なのか、どっちなんでしょう?

最初は、「うたのおにいさん」はこうありたいという姿があったんですよね。演技の先生に「あなたが思ううたのおにいさんってどんな存在ですか? また、あなたはどんなうたのおにいさんを目指したいですか」って訊かれたことがあって。で、「じゃあ、あなたは今どういう状態なんですか? それと比べて」って。

──どうだったんですか?

僕が目指してるうたのおにいさんっていうのは、「太陽のような存在で、元気がなかった子どもも触れることで元気になったり、歌で一緒に笑顔になってくれたり。でも特別な存在というよりも近所のお兄さんみたいな気軽な感じで『ねぇ、お兄さん』とツッコミを入れたくなっちゃうような存在でありたいです」って。

──それで、そのときのご自身の姿は?

等身大の横山だいすけは、子どもは好きだけど、すぐ近くに行って気さくに話しかけられるかっていうと緊張しちゃうし、話しかけるのもちょっと勇気がいる。で、プライベートの性格としては、底抜けに明るいかっていったら明るいというよりも、ほんわかしてますって感じで。

──そこからキャラクター作りが始まったと。

現状がわかったから、自分がなりたい「うたのおにいさん」を目指していきましょうと。でも年を重ねる毎に、うたのおにいさんを演じるという感覚よりは、自分もそのうたのおにいさんになっていった、という感じで、全部ひっくるめて「横山だいすけ」=「だいすけおにいさん」になっていったという感じですね。

──今となっては自分そのもの。

バラエティーに出て「お兄さんほんまはそんなんやないでしょ」みたいにつっこまれても、でも9年間もこれをやってると普通の感覚だなって。例えば信号がチカチカしたら渡らないとか、僕としては当たり前のことが、「いやチカチカしたら普通走るやろ」って言われたり・・・。それが卒業したから変えるかって言っても、そうやって生きてきたことが苦ではなかったので、このままで僕は何かを拡げていけば良いだけなのかなって。

「卒業しても、こうやっていろんな思い出をたくさん話したくなる気持ちにさせてくれるのは、大切な時間だったんだなって」と横山
「卒業しても、こうやっていろんな思い出をたくさん話したくなる気持ちにさせてくれるのは、大切な時間だったんだなって」と横山

──最初に自分が目標としたおにいさん像に、9年間でどれくらい近づけましたか?

90%ぐらいですかね。

──あと10%は何が足りなかったんですか?

何か足りないというより、横山だいすけという要素のなかに、底抜けに明るいっていうのはあんまりなかったな(苦笑)。やってみてはいたんですけど、何かキャラクターとかコスプレをすることでそっちの要素には行ったんですけど、だいすけおにいさんとしては、ほんわかしている自分とそんなに変わらなかったなって。自分が自然でいられたっていうのが思っていたのとは10%違った。それが自分のなかでの正解だったのかな、自分が心地よくいられたので。

──それが苦もなく、疑問に思うこともなくやれたってことですね。

子どもたちと一緒にいる瞬間って言うのは幸せだなって。そう思い続けられるっていうのは自分にとって間違ってなかったんだなって思います。また、新たな形でいろんなことをチャレンジしたいって思えるのは、卒業しても「子どもたちに一生関わっていきたい」って思えるから。

──子どもと向き合うというのは、これまでも変わらないってことですね。

変わらないですね。

──それってファンであるお母さん、お父さんが一番望んでることですよね。

卒業してから、「方向転換した方が良いよ」とか「うたのおにいさんは現役の人がいるんだし、違う道を探した方が良いよ」って親切心で言ってくださる方がたくさんいらして。もちろんその可能性もいろいろ考えたんですけど、何か今まで持っていたものを捨てるというより、今まであったものをさらにふくらませて、横山だいすけにしかできない何かを作っていく方が人生が楽しいなって思いますね。

──9年間やるなかで、制約があったかと思うのですが、そういうものから開放されてやりたいことってありますか?

これから車の運転はやりたいと思いますね。別に制約ってわけじゃなかったんですけど、やっぱり事故すると大きな事になってしまうので、運転は気をつけて、と言われて全然やってなかったんですけど。卒業して、ちょっと運転してみたいなって。元々運転していたので、オフの日にドライブしたいですね。ほかは、苦に思っていなかったというのもあるので・・・。ほかの気をつけなくちゃいけないことも、「やって良いよ」ってなってもあんまりないというのが正直なところで。

──制約を受けてたという感じもなく、自然に。だから9年間やり続けられたんですよね。

たぶんそうじゃないかな。それは僕の時代にそんなに制約がなかったっていうだけで、もしかしたら先輩の時代にはもうちょっと厳しい制約があったのかも知れないですが。

『横山だいすけ ファミリーライブ 2018 in 大阪城ホール』

日程:2018年4月14日(土)・15日(日)
時間:11:00〜/15:00〜
会場:大阪城ホール(大阪市中央区大阪城3-3-1)
料金:スタンド席3500円、ほか
電話:0570-200-888

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