大阪の川にクラゲ?自然あふれる遊歩道

2017.4.16 10:00

15日に行われたオープニングセレモニーに参加した西区の岸本孝之区長(右から3人め)や設計デザインの岩瀬さん(右から2人め)ら(大阪市西区)

(写真4枚)

大阪市西区の木津川遊歩空間が整備され、「トコトコダンダン」としてグランドオープン。4月15日、オープニングセレモニーが開催され、地元住民らが完成を祝った。

約5年前に大阪府が着手し、木津川の大渉橋から松島橋までの区間を憩いの広場として整備したこのプロジェクト。水辺についてのワークショップなどを数多く開催し、府民から多数のニーズを集めて遊歩道の案を練り上げてきた。設計デザインは、段々畑をイメージして構成された設計士・岩瀬諒子さんのデザインが採用。愛称も公募から「トコトコダンダン」に決定した。

遊歩道とひな壇は、多くの人に憩いを与えている
遊歩道とひな壇は、多くの人に憩いを与えている

「遊歩道にはベンチを設置せず、段々畑のような形状を用いました。座ったり子供が跳んで遊んだり、自由に楽しんでいただきたいです」と岩瀬さん。実際に地元からは、水辺の雰囲気が大きく変わったとの声も上がり、「通勤時に使っています。5分遠回りになるんですけど、朝日を浴びながら歩くと気分転換になるので。休みの日は子供の良い遊び場ですね」(会社員男性39歳)とすでに満喫しているようだ。

川の自然も復活したと喜ぶ地元在住のご夫婦
川の自然も復活したと喜ぶ地元在住のご夫婦

近くに住む夫婦も「魚が見えるんですよ。ボラが飛び跳ねたり、クラゲもいたりして。大阪にもこれだけ自然があるんですよね。渡り鳥も多く、数えてみると十種類以上いるんですよ。イヌトモも増えました」と散歩道の完成に大喜びだ。この日は、小雨ぱらつくどんより天気だったが、傘を差しながら水辺に立ち止まる人が多くみられた。川のなかでどんな魚が泳いでいるのか、ご夫婦が言うようにクラゲが見えたりするのか、晴れた日に一度チェックを。

取材・文・写真/谷知之

木津川遊歩空間「トコトコダンダン」

場所:大阪市西区立売堀6-6-21

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