ジュンク堂閉店「最後の1秒まで売る」

2016.3.16 18:01

店に入ったら、まず目に飛び込んでくる「ジュンク堂書店 千日前店」1階コーナー

(写真7枚)

3月21日で閉店することを発表した「ジュンク堂書店 千日前店」(大阪市中央区)。最終日までに1冊でも多く売るという気概を見せる『本気で売っていたからこそ、最後の1秒まで売りたい本!』フェアを展開中だ。

ジュンク堂書店大阪1号店として登場した千日前店は、イスに座って本を読める本屋の先駆け。「閉店が発表されてから、いろんな点から残念がっていただいています。ゆっくり本を読めること。専門書が揃っていること。また最近はスチールの本棚が多いのですが、こちらは重厚感ある木の棚だったので、そういった点も。新宿店が閉店する際には、スタッフのディスプレーやポップで大盛り上がりとなり注目を集めたこともあって、うちはどうかな…と様子を見ていたらスタッフから『考えてます!』という声があがってきました」と堀内店長。

1〜3階まで、いろんなジャンルが揃う「ジュンク堂書店 千日前店」。NMB劇場の上、なんばグランド花月の前という土地柄、お笑い、アイドル本も多い
1〜3階まで、いろんなジャンルが揃う「ジュンク堂書店 千日前店」。NMB劇場の上、なんばグランド花月の前という土地柄、お笑い、アイドル本も多い

今回の仕掛け人となったのは同店で約16年勤めた沼田さん。「商品が減っていき、このまま失速していくのかな。と思ったら、最後まで全力で売らなあかん!ってスタッフに声をかけて選んでもらいました」。準備に時間がなかったが急いで発注し、今まで話題書が並んでいた入り口の一番目立つ棚でフェアを展開。「千日前店は、自由度も高いためカラーがある。そして、今までもいろんなフェアを行い盛り上げれば、面白いと買ってくれる方が多かった。謎解き本など、意外な本が爆発的に売れたこともありました」。

棚に並んでいるのは、『幼女戦記』『巨大仏』『奴隷のしつけ方』とマニアックな選書から、『ちびまる子ちゃん』『ずっこけ熟年三人組』など有名どころまで。ジャンルも飛び越え、メジャーもニッチも関係なく、コメントからは選者の思いが伝わってくるものばかり。そのなかでも沼田さんの押しの1冊は、今や大人気となった大阪弁の絵本『うどんのうーやん』。発売される前の注文書を見てからおもしろいと感じた1冊だそう。店頭でのディスプレイを凝り、出版社による『第1回ブロンズ新社ディスプレイ大賞』の初代グランプリを獲得したとあって、思い入れもたっぷりだ。

店員が選んだ本の後ろの棚に、出版社の担当が選んだものも
店員が選んだ本の後ろの棚に、出版社の担当が選んだものも

ほかにも、2階には『さよならのかわりに~千日前スタッフが選ぶ3冊~』と共に出版社の担当者が選ぶ本も並んでいたり、3階の絵本コーナーでは『関西ゆかりの作家さん大集合』といったフェアも。また「閉店? そんなもん知るかぁ!」とTOEIC本を押していたり、スタッフの声が聞こえてきそうな店内に。惜しむのはもちろんだが、本を売るその熱意を感じてほしい。

「ジュンク堂書店 千日前店」

2016年3月21日(月)閉店
住所:大阪市中央区難波千日前12-7 Y.E.S.NAMBAビル1〜3F
時間:10:00〜21:00 ※無休
電話:06-6635-5330

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