京都・蕎麦の老舗が期間限定カフェ

2015.11.2 11:11

稲岡さんがパーソンズ美術大学で写真を学んでいた同時期、船越さんも同じくN.Yの美術大学で彫刻を学んでいたそう。帰国してから京都で出会って、意気投合

(写真6枚)

550年の歴史を持つ蕎麦と蕎麦菓子の名店[本家尾張屋]が錦富小路店を一新。蕎麦屋として有名な同店ですが9月から、6カ月間の期間限定カフェをスタート。菓子屋として創業したという背景を生かし、蕎麦スイーツを楽しめます。

300年も続く蕎麦菓子の魅力を、京都に訪れる世界各国の人々にもっと知ってほしいと、16代目当主・稲岡亜里子さんが企画。N.Yで写真家として活動していた頃からの人脈を生かし、コラボレーションする相棒となったのは、一躍京都で話題のレストランとなった[kiln(キルン)]の元シェフであり、現在は、世界各地で独創的なフードセッションを繰り広げる船越雅代さんです。

100年以上販売されている定番商品の「そば餅」や「蕎麦板」、「蕎麦ぼうろ」、そして蕎麦粉、蕎麦の実を生かしたメニューは、そば餅の皮にあんを混ぜて生地を作る「そば粉のケーキ」や、炒った蕎麦の実をペースト状にしてアーモンドミルクと合わせた「そばチャイ」など。船越さんが提案するのは、今までにない組み合わせや調理法でありながら、体に染み渡る優しい味わいです。

尾張屋パフェ750円(税別)。蕎麦アイスクリームをはじめ、蕎麦の実を甘く煮たふわふわ食感の蕎麦餡やプチプチとアクセントになる炒った蕎麦の実、蕎麦ぼうろなど、蕎麦づくし
尾張屋パフェ750円(税別)。蕎麦アイスクリームをはじめ、蕎麦の実を甘く煮たふわふわ食感の蕎麦餡やプチプチとアクセントになる炒った蕎麦の実、蕎麦ぼうろなど、蕎麦づくし

[本家尾張屋]としてスイーツ店の展開を検討するにあたって、実験的スペースだからこそ実現した今回のカフェ。「蕎麦は栄養価も高く、おいしいもの。日本の伝統と世界のフードカルチャーとのコラボレーションをここで楽しんでもらえたら。ほかにアーティストの方などにも参加してもらったり、期間限定ならではの企画ができたら」と、稲岡さん。11月からは週末の夜限定で船越雅代さんのスペシャルディナーもいただけるなど、カフェに留まらない動きに、目が離せません。

取材・文/天野準子

[本家尾張屋 富小路店 OWARIYA × MASAYO FUNAKOSHI]

期間:2015年9月18日(金)〜2016年3月27日(日)
住所:京都市中京区富小路通錦下ル西側
時間:11:30~18:00(17:00LO) ※火・水曜休(祝日の場合は営業)
電話:075-255-0805

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