震災から20年 「劇場版 神戸在住」完成

2014.11.26 15:46

シネ・リーブル神戸で行われた映画「劇場版 神戸在住」の完成披露試写会

(写真3枚)

来年1月17日公開の映画『劇場版 神戸在住』の完成披露試写会が「シネ・リーブル神戸」(兵庫県神戸市)で開催され、主演の藤本泉と竹下景子、白羽弥仁監督がステージに登壇。舞台挨拶が行われました。タイトルと公開日からも分かるとおり、『劇場版 神戸在住』は阪神・淡路大震災をモチーフにした映画。あれから20年という節目に公開される映画ということで注目を集めています。

主人公・辰木桂を演じる藤本泉は、埼玉県出身で震災当時はまだ3歳。発生当時の記憶はもちろんないそうですが、「撮影期間中、神戸のいろいろな場所をロケ地として訪れる中で、自分の中で”きれいな街”というイメージだった神戸が、震災という出来事を経て作られたものだということを実感しました。神戸に対する見方が変わりました」と心境に変化があったことを告白。

主人公・辰木桂を演じる藤本泉
主人公・辰木桂を演じる藤本泉

また、震災の復興支援として行われている『詩の朗読とメモリアルコンサート』に1999年から出演している竹下景子は、「現在の神戸に生きる辰木桂を通して、ドラマやフィクションを超えて”神戸の今”が自然に入ってくると思います。神戸で今を生きる人がどのような気持ちで生きてきたかに思いを馳せていただけると嬉しいです」と話しました。そして自身の役・武内真弓については、「もし、魔法か何かで神戸という街が人に生まれ変わったら、真弓のような人になるんじゃないかな」と表現。

兵庫県出身にして神戸在住の白羽弥仁監督は、「神戸に住んでいる僕にとっては毎日がロケハンみたいなもの(笑)。勝手知ったる場所で、あとはいい役者さんに思いどおりに演じてもらっただけで自然といいものができあがりました」と自信満々に語ったこの作品。震災から20年が経った現在の神戸を通し、忘れてはいけないあの日のことを改めて考えさせられる映画となっています。

取材・文・写真/上地智

映画「劇場版 神戸在住」

2015年1月17日(土)公開
原作:木村紺「神戸在住」(講談社 刊)
監督:白羽弥仁
出演:藤本泉、菅原永二、浦浜アリサ、松永渚、柳田小百合、松尾貴史、田中美里(友情出演)、仁科貴、愛華みれ、竹下景子、ほか
配給:アイエスフィールド
1時間36分
シネ・リーブル神戸、テアトル梅田ほかで上映
© 2104木村紺・講談社/サンテレビジョン

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本