『Meets』編集部の余談。

ギョーザの古屋京都移転日記。第10回

2020.8.13 17:00

カテゴリ:コラム

1988年創業。
味噌ダレ自慢の神戸餃子といえば!な[餃子専門店 古屋]が、
コロナの影響がいよいよ全国へと波及し始めた3月末、
神戸・元町の店を閉めて、京都へ移転するというではないか。
奇しくもその頃、ミーツは『京都特集』の取材真っ直中。
そこで、店主・古屋泰三さんの京都引っ越し~開店までを追う、
酒と涙にまみれた、期間限定の来京日記。

書いた人=古屋泰三さん
[餃子専門店 古屋]店主。今春、元町の自店も塩屋の自宅もたたんで、勢いで憧れの地・京都へ。趣味はサーフィン。この連載と並行して、HPでもコラムを執筆中。
www.gyoza-furuya.com/index.html


7月27日(月)

歳をとれば年月が早くなるというがほんまやな。もう8月やで。
コロナで世の中は大きく変わってしまったし、
7月に台風の上陸なしは観測史上ないとニュースで聞いたし、不安なニュースばかりだ。
アベノマスクやgo toトラベルキャンペーンも、不思議で仕方ない。
コロナが落ち着く日はやってくるのか。こなかったらどうなるんだろう。
甲子園球場に5万人パンパンに入る日を本当に願う。

息子が手伝いに来た。階段ちゃんと掃いといてや。可愛いと思う。

と、知らぬ間にダンボールにマジックで看板を作り、呼び込みをしていた。
なんちゅうヤツや。で、まさかの宣伝効果あり。
4人のお客さんを引っ張ってきた。その1人がまさかのバッキーさん。
なかなかやるのー。

8月6日(木)

嬉しい事があった。
俺が京都に移転した理由の20%は「大好きな銭湯に毎日浸かりたい」から。
実際に銭湯の目の前に住んでる。
わざとシャワーのみの1Kの部屋を借りていて、本当に毎日銭湯に浸かっているのだ。
目の前の銭湯[サウナの梅湯]が休みの時は、
六条新町の[白山湯]か五条大黒町の[大黒湯]というわけ。

 それらの銭湯の洗い場の鏡の下には、必ず広告がある。
僕はその銭湯広告が大好きで、特に昭和時代に書かれた広告がたまらなく大好きなのだ。
町医者の宣伝、居酒屋の広告、肉屋に鍼灸院など、
多彩な業種の広告のフォント、タイポ、ロゴがかわいいのだ。
で、「あー、この広告を[ギョーザ泰三]で宣伝したいなぁ」と思っていた矢先、
[白山湯]に行った時に、この銭湯鏡広告を募集してるチラシが目に入った。
その瞬間、「銭湯の神様が俺の背中を押している!」と確信した。
早速そのチラシを写メして連絡した。

昨日の水曜朝10時にミーティングをしましょうとなり、自宅前で名刺交換。
募集していた[白山湯]と[大黒湯]の男女風呂1枚ずつの計4枚で1年契約した。
正直めっちゃ嬉しい。
この鏡広告が完成して[白山湯]と[大黒湯]に行けば、
僕のギョーザ屋の鏡広告に会えるのだ。
まるで家に帰れば松嶋菜々子がエプロンして
夕ご飯を作っているのと同じくらい、またはそれ以上に嬉しい。

こんな感じの鏡にギョーザ泰三の広告を入れる。デザインするだけでも楽しい。


◎ギョーザの古屋の記事はこちら
https://www.lmagazine.jp/meets/

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MeetsRegional編集室 1989年創刊以来(今年で31年目突入!)、関西の街をフォーカスし続けるリージョナル・マガジン。編集部員をはじめ、誌面に携わるさまざまなスタッフが自分の足で探してきた店や人、モノやコトを、私感たっぷりにご紹介。街や酒場の“ゴキゲン”を言い訳に、どうにも飲める(飲み過ぎる)スタッフ多め。現在、「WE♥酒場」をキャッチフレーズに、酒場にまつわるエトセトラを12カ月連続で特集中。毎月1日発売。

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