「TOKYO MER」は医療戦隊モノ!? 映画公開前に知っとくべきポイント[PR]

4時間前

劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』劇中シーンより。南海MERのメンバー ©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会

(写真15枚)

8月1日に公開される劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』。2021年にTBS日曜劇場枠で放送されたドラマの完全新作で、鈴木亮平、賀来賢人、菜々緒、石田ゆり子らオリジナルキャストが引き続き出演。

さらに新キャストとして江口洋介、高杉真宙、生見愛瑠、宮澤エマなど豪華俳優陣が集結し、ドラマファンを中心に注目が集まっている。

劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』©2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会

その一方でドラマ未視聴者からは「好きな俳優さん出てるから見たいけど、ドラマ見てからじゃないと厳しいかなぁ」「ドラマを見返す時間ない」など、続編と思われる同作の視聴をためらう声も。かくいう筆者もドラマをまだ見ることができていない。

しかしドラマファンの編集者2人から、「ドラマを見てなくても絶対大丈夫!」「タイパ抜群のスカッと系やから誰でも楽しめる作品」「医療系の戦隊ヒーローもの」「喜多見先生と音羽先生はもはやプリキュア」「水戸黄門の印籠シーンのような安心感がある」など熱く語られた。・・・ん? 思ってたのと違うんだが・・・?

そこでドラマを見ていない人でも劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』を楽しめるのか。「ここは知っとくと楽しめるポイント」を2人に教えてもらった。

ドラマファンの編集O&M、未視聴のライター野村で『TOKYO MER』の魅力を語り尽くす!
ドラマファンの編集O&M、未視聴のライター野村で『TOKYO MER』の魅力を語り尽くす!

■ 「すべての命を救う」ために立ち向かうTOKYO MER

オペ室を搭載した大型車両=ERカーで事故や災害現場に駆け付け、患者の命を救うため自らの危険を顧みずに戦う、都知事直轄の救命医療チーム「TOKYO MER(トーキョー エムイーアール/MERはMOBILE EMERGENCY ROOMの頭文字)」。彼らの使命はただひとつ、「死者を一人も出さないこと」

立てこもり事件、トンネル崩落、爆破テロなど立ちはだかる大きな壁に果敢に挑む彼らの姿はまさに「ヒーロー」で、リアルタイムのSNSでは毎週トレンド入りするなどお茶の間を熱狂させていた。

2023年4月に公開された劇場版1作目では、横浜のシンボル「ランドマークタワー」の爆発事故により193名が閉じ込められるという大災害に立ち向かう姿が描かれ、興行収入は45.3億円という大ヒットを記録。続編を求める声が多くあがっていたなかで、待望の第2作。舞台は「大海原と火山の島」だ。

劇中シーンより©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会
劇中シーンより©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会

鹿児島と沖縄にまたがる海に浮かぶ島々を巡る「南海MER」が誕生。彼らはオペ室を搭載した特殊車両=NK1を乗せたフェリーで海を渡り、医療が行き届かない離島医療に従事していた。

そんなある日、鹿児島県の離島で大規模な噴火が発生! 迫りくる溶岩と噴石に、全島民79名が命の危機に陥る。噴煙によってヘリでの脱出は不可能、島民のなかには子どもや高齢者も多く、移動さえ容易ではない・・・「南海MER」メンバーたちは、すべての命を救うことが出来るのか? 史上最大のミッションが幕を開ける──。

劇中シーンより©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会
劇中シーンより©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会

■ ただの医療系映画ではない!? 押さえておくべきポイントを伝授

あらすじを読んでみると、確かにドラマを見ていなくても大丈夫そうな予感。しかしまだ鑑賞するかどうかは決め手に欠ける。そこで、ドラマファンの編集Mと編集Oに布教されてみた。

私、リアルに感情移入してしまう辛いシーンや、オペシーンでの血が苦手で、医療ドラマは積極的にこれまで見ておらず。そんな人間がドラマや前作未視聴で挑んでも大丈夫ですか?

大丈夫です。『TOKYO MER』を医療ものだから・・・と諦めるのはもったいなすぎる。(1)戦隊ヒーローのようなかっこよさ、(2)「死者ゼロ」の安心感、(3)演技つよつよ俳優陣によるチームの成長記。まずこの3点を聞くだけでも心配無用な気がしませんか?

戦隊ヒーローっていうのは、何なんですか。

オールマイティな喜多見チーフ(鈴木亮平)、できる看護師・夏梅さん(菜々緒)、手術に欠かせない安心の麻酔科医・冬木先生(小手伸也)、メカ担当・徳丸くん(佐野勇斗)・・・という風に、登場人物の一人一人得意分野が違って、戦隊もののようなチームワーク!

喜多見チーフが天才的な技術で救う、というよりも、「みんなの力が合わさってギリギリ1人を救う」という感じ。しかもそれは救命救急チームだけでなく、消防、警察、危機管理対策室、いろんなチームとの連携があってこそなんです。

劇中シーンより©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会
劇中シーンより©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会

救えないかも、という絶望ギリギリ演出がツッコミどころありまくりなんですが、毎回「キター!!」ってテンションあがるんですよね。登場人物全員に魅せ場がある展開も胸アツですし、ERカーが起ち上がるところとかTO1(手術室)に入るところも、変身シーンの起動みたいなメカ演出があって、かっこいいんですよ。BGMも最高!

野村さんが苦手な医療ものならではの「辛さ」をあまり感じないのが、この作品の良いところ。MERは「死者を一人も出さないこと」を掲げていて、みんな救われる前提なので安心して見られますよ。

それはめっちゃうれしいです!

ドラマでおなじみ「死者は・・・ゼロです!」のセリフなんて、なんぼあってもいいですからね。ただ一度だけ「死者1名」になったことがあるので、油断はできませんが・・・(気になる人はドラマを!)。ドラマも1時間で起承転結がものすごいスピードで進んで行くというか、ハラハラ→涙→興奮、が立て続けに来て、今流行の考察とか伏線はわりと無縁のドラマです(笑)。

そんなわけで今回の劇場版も、ものすごい疾走感で、大規模噴火に挑む南海MERの苦悩と活躍が描かれているんだと思います。

とりあえず(1)鈴木亮平演じる医者・喜多見チーフと菜々緒演じる看護師の夏梅さんが、指導員として「TOKYO MER」から出向していること。

「TOKYO MER」チーフドクター・喜多見幸太(鈴木亮平)©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会
「TOKYO MER」チーフドクター・喜多見幸太(鈴木亮平)
「TOKYO MER」看護師・蔵前夏梅(菜々緒)©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会
「TOKYO MER」看護師・蔵前夏梅(菜々緒)

2)今回の新キャストである江口洋介、高杉真宙、生見愛瑠、宮澤エマが南海MERのメンバー。そこは押さえておきましょう。

「南海MER」チーフドクター候補・牧志秀実(江口洋介)、麻酔科医・武美幸(宮澤エマ)、看護師・常磐拓(高杉真宙)、看護師・知花青空(生見愛瑠)

そしてなんといっても賀来賢人演じる音羽尚。彼については語らなければなりません。

公式サイトの紹介では、「厚生労働省医政局 MER推進部統括官・医系技官」と書かれていますね。なんか難しそうな肩書き・・・。

MER推進部統括官・音羽尚(賀来賢人)©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会
MER推進部統括官・音羽尚(賀来賢人)

医系技官とは「医師免許を持つ官僚」のことで、音羽先生は厚生労働省の若手エリート。ドラマでは当初官僚の立場でMERを解体させようとしていたんですが、「TOKYO MER」の一員(医師)として目の前の命を救ううちに、「MERは日本に必要だ」として継続を決定。今回も全国のMERを統括する立場で登場するみたいですね。音羽先生、ほんとかっこいいんですよ・・・。

インテリのツンデレなんですが、賀来賢人の使い方が正解すぎて・・・。喜多見チーフと音羽先生のバディ感が最高なんですよね。音羽先生は医師でもあるから、100を言わなくてもわかってくれる「信頼感」が・・・。

正反対の2人が同じ思いを共有して戦う、『ふたりはプリキュア』のキュアブラックとキュアホワイトに通ずるというか・・・(止まらない解説)


◾️ 一足先に映画を鑑賞、怒涛の展開であっという間の2時間

この2人の熱すぎる解説を受けて、よくわからないままも「面白そう・・・!」という気持ちを持って映画をひと足早く鑑賞。その後、再び3人で集結した。

2人におすすめされた通り、めっちゃおもしろかったです! シリアスなのにスカッと爽快感があって、医療ドラマが苦手な私でも楽しめました。1時間56分と、2時間弱で話がポンポンとテンポよく進んで、ドラマを見ていないことなど全く気にならなかったというか、気にする暇もなかったです(笑)。

分かる! 何回ハラハラして、何回泣いたか(笑)。

劇中シーンより©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会
劇中シーンより©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会

確かに、怒涛の展開の連続でハラハラするシーンは多いのですが、喜多見先生をはじめとする南海MERの安心感たるや。戦隊モノのようだと言っていた意味がよく分かりました。

MERのメンバーが「待っていては救えない命がある」「目の前の命を助ける」と、命に対して真っすぐでブレることなく、それぞれができることに徹する姿はまさに戦隊ヒーローですよね。今作もブレてませんでした。鈴木亮平×江口洋介のバディ、熱すぎ!

劇中シーンより©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会
劇中シーンより。東京で指揮を執る音羽(賀来賢人)と話をする赤塚東京都知事(石田ゆり子)©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会

南海MERのメンバーも最高に格好良いのですが、東京で指揮を執る音羽たちにも興奮しました。音羽先生のことを事前に予習できていたので、あの必死さにも「なるほど・・・」とエモを感じました。予告ムービーにもあった、音羽の「島にいる人々は誰一人諦めていない!」のセリフ、痺れた・・・。島民79名との連携も涙なしでは見られませんでした。

諏訪之瀬島の漁師・麦生伸(玉山鉄二)©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会
諏訪之瀬島の漁師・麦生伸(玉山鉄二)©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会

ドラマファン的にも、パワーアップした「TOKYO MER」やチームメンバーの成長した姿(ジェシー・・・!)、出世していたあの人、劇場版1作目で産まれた喜多見チーフと千晶先生(仲里依紗)との子どものその後・・・など、テンションが上がる瞬間がいくつもあって最高でしたね。

劇中シーンより©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会
劇中シーンより©2025劇場版『TOKYO MER』製作委員会

確かに「TOKYO MER」シリーズとして積み重ねがあってのこの作品、というのは感じました。ドラマや劇場1作目も観たくなっちゃいました。

ぜひ観てください!! ちなみに、消防の千住さん(要潤)と喜多見チーフもプリキュアです。

うわぁ、気になりすぎる・・・。

明らかに悪そうな政治家たちの、「味方確定演出」も痺れますよ。今なら映画公開記念特集として『TVer』でドラマの配信もされているので、ぜひチェックしてみてください!!!!

劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』©2025 劇場版『TOKYO MER』製作委員会

劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』は8月1日から、「TOHOシネマズ梅田」など全国で公開される。


劇場版公開を記念し、今回活躍する「南海MER」のERカー、NK1型のBOXティッシュを5名様にプレゼント!

文/野村真帆
提供/TOHOマーケティング

劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション』

2025年8月1日(金)公開
脚本:黒岩勉
監督:松木彩
出演:鈴木亮平 賀来賢人 高杉真宙 宮澤エマ/菜々緒
中条あやみ 小手伸也 佐野勇斗 ジェシー フォンチー
江口洋介/玉山鉄二 橋本さとし 渡辺真起子 鶴見辰吾 石田ゆり子
2025年製作/115分/日本
配給:東宝

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