世界記録へ挑戦!「おそらく世界唯一」頭蓋骨8000点が集まる尼崎のミュージアム、異様な“仮装祭”に潜入

1時間前

インパクト抜群の「シャレコーベ・ミュージアム」外観

(写真13枚)

「シャレコーベ・ミュージアム」(兵庫県尼崎市)は、館長によると「おそらく世界で唯一無二」という、頭蓋骨(シャレコーベ)に特化したコレクションを展示するミュージアムだ。

現在、コレクションの所蔵点数で世界記録に挑戦する準備も進めているという。11月1日におこなわれた毎年恒例のイベント『ハロウィン2026』の様子とともに、館長にミュージアムの成り立ちやコレクションについて話を聞いた。

今年も「シャレコーベ・ミュージアム」で頭蓋骨だらけのハロウィンイベントがおこなわれた
今年も「シャレコーベ・ミュージアム」で頭蓋骨だらけのハロウィンイベントがおこなわれた

■ 人も展示物もシャレコーベだらけ! 尼崎の不思議なミュージアム

この日、入口では2体の全身骨格標本が来館者をお出迎え。館内は上下左右どこを見てもシャレコーベだらけだが、おどろおどろしい雰囲気は皆無。むしろ楽しげな空気が漂う会場、シャレコーベをアレンジした仮装姿の参加者も多く見られた。

こう見えて一般参加のお客さん(仮想コンテストに出場)
『ハロウィン2026』にて。こう見えて一般参加のお客さん(仮装コンテストに出場)

ミュージアムの入口へ続く駐車場スペースには、大阪・なんばの「Cafe&BAR ヴァンパイアサイド」による点滴を模したヴァンパイアジュースや、目つきの悪いうさぎとうさぎのおばけのキャラクター雑貨を販売する「テント」などが出店。

『ハロウィン2026』にて。大阪「ヴァンパイアサイド」から参加の2人
『ハロウィン2026』にて。大阪「ヴァンパイアサイド」から参加の2人

さらに「怪星堂」によるレザーで作るミニスカルワークショップなどもおこなわれ、大人から子どもまで楽しめる内容となっていた。

物販あり、ワークショップありの『ハロウィン2026』
物販あり、ワークショップありの『ハロウィン2026』

館内では常設展示のほか、大阪市内で歯科医院を営む林つとむさんによる「頭蓋骨解剖学」の講座も開催。ハロウィンにまつわる朗読やタロット占いのコーナーも設けられ、来場者を楽しませていた。

『ハロウィン2026』にて。頭蓋骨について講演中の林つとむさん
『ハロウィン2026』にて。頭蓋骨について講演中の林つとむさん

中庭へ足を運ぶと、身長2メートルを超える妖怪の姿が。よく見ると手足が異様に長く、足元からは金属製の器具のようなものがのぞいている。

「これは、分かりやすくいえば、竹馬のようなものを履いています。安定しないので、常に歩き回るか、何かにつかまっていないと立っていられないんですよ」。

『ハロウィン2026』にて。「歩いていないと安定しづらくて」会津の妖怪「手長足長」さん
『ハロウィン2026』にて。「歩いていないと安定しづらくて」会津の妖怪「手長足長」さん

この妖怪は、会津地方に伝わる「手長足長(てながあしなが)」。長い手は、「中の人」が棒遣い人形のように棒を使って操作しているのだそう。妖怪になりきるのも、なかなか大変そうだ。

イベントの最後を飾ったのは、事前エントリー不要で飛び入り参加もできる仮装コンテスト。どうりで、会場にはコスプレ民がやたらに多かったわけだ。

『ハロウィン2026』にて。仮装コンテストに参加した皆さん
『ハロウィン2026』にて。仮装コンテストに参加した皆さん

館長と、先ほど「頭蓋骨解剖学」の講座をおこなった林さんによる審査の結果、参加した8組のなかで1位に輝いたのは、サムライ姿で登場した「どくろ侍」の2人。ところが、ご主人が表彰式を待たずに私服へ着替えてしまい、式には普段着で登場するというハプニングも。最後まで笑いの絶えない、にぎやかなイベントとなった。

「まさか1位になるとは」油断して着替えてしまった「どくろ侍」さん
「まさか1位になるとは」油断して着替えてしまった「どくろ侍」さん

■ 約8000点の頭蓋骨コレクション、世界記録への挑戦も

「シャレコーベ・ミュージアム」は、館長の父親で脳神経外科医だった河本圭司さん(故人)が私財を投じて建設した私設ミュージアムだ。

コレクションの始まりは1986年。国際学会への出席でサンフランシスコを訪れた際、たまたま乗ったタクシーの運転手に案内された店で、目にビー玉を入れて装飾されたチベット密教の「チベタンスカル」に出合った。その独特な姿に衝撃を受け、購入したことをきっかけに、頭蓋骨のコレクションが増えていったという。

河本さんが頭蓋骨のコレクションをするきっかけになったチベット密教のチベタンスカル
河本さんが頭蓋骨のコレクションをするきっかけになったチベット密教のチベタンスカル

やがて研究室にも自宅にも収蔵スペースがなくなり、ミュージアムを建てることに。現在、所蔵するコレクションは約8000点にのぼり、そのうち約1000点を常設展示している。

大きな展示は中庭(アート作品/奥・ネアンデルタール人/手前・悩める人サピエンス)
大きな展示は中庭(アート作品/奥・ネアンデルタール人/手前・悩める人サピエンス)

現在は、河本さんの悲願だった世界記録に向けた審査を受けるため、所蔵品を整理する作業が進められている。11月21日には、河本さんの弟、つまり館長の叔父もニュージーランドから駆けつけ、記録挑戦の結果を見守る予定だ。

「シャレコーベ・ミュージアム」1階奥の展示室
「シャレコーベ・ミュージアム」1階奥の展示室

果たして、世界記録に認定されるのか。実現すれば、ハロウィン以上の盛り上がりになるかもしれない。

「シャレコーベ・ミュージアム」手のひらに載るほどの小さなコレクションも
「シャレコーベ・ミュージアム」手のひらに載るほどの小さなコレクションも

「シャレコーベ・ミュージアム」は日・祝のみ10〜17時開館(予約不要/11月15日は臨時休館)。入場料は大人1000円、小学生500円、幼児無料(現金のみ)。

取材・文・写真/平藤清刀

「シャレコーベ・ミュージアム」

住所:兵庫県尼崎市浜田町5-49
開館日:日・祝日、10:00〜17:00(予約不要/11月15日は臨時休館)
入場料:大人1000円、小学生500円、幼児無料(現金のみ)

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