暖かい屋内に侵入する「カメムシ」…プロが教える対策と、“絶対に触りたくない”人のための駆除方法

大阪市西区に本社を置く「大日本除虫菊株式会社」
農作物に被害をもたらす「果樹カメムシ類」が日本各地で多数発生。関西でも、マンションの廊下や壁、洗濯物など、身近な場所でカメムシが大量発生している様子を報告する投稿が、10月上旬頃からSNS上で相次いでいる。
そんななか「金鳥の渦巻」などの殺虫・防虫剤を製造・販売するメーカー「KINCHO」(本社:大阪市西区)の公式noteでは、さまざまな害虫の生態や具体的な対策方法を解説している。
同社の公式note「【金鳥ここだけ話】秋のカメムシ襲来に備えよう!」によると、大量発生するカメムシの多くはツヤアオカメムシで、発生のピークは1週間から10日ほど。夕方以降は白い光に群がるため、発生している期間中はカーテンを閉めたり、照明を落としたりすると、被害を軽減できるそうだ。
とはいえ、朝になると死骸が落ちていることもあり、その処理に頭を悩ませる人も多い。兵庫県のマンションに住む女性も、出勤時に玄関を開けたら廊下にカメムシが大量発生しており、毎朝悩んでいたという。

こうした事態を防ぐために、KINCHOは家の中と外の両方で駆除や予防に使える「カメムシキンチョール」を勧める。カメムシが侵入しそうな窓際やサッシの隙間などにあらかじめスプレーしておくことで、侵入防止効果が期待できるという。

また、10〜11月には、山間部などで黒~茶色のカメムシ(クサギカメムシ、スコットカメムシなど)が、越冬のために家の中へ大量に侵入することがある。万が一、家に入ってきた場合は、同じくKINCHOの「イヤな虫ムエンダー」を使えば、直接触れることなく駆除できる。カメムシのほか、アリやクモにも効果があるという。
「KINCHO」の公式noteでは、カメムシのほか、夜になると家の中を素早く走り回る銀色の虫「シミ」など、さまざまな害虫対策について紹介している。
■「触らずに後処理ができる」虫嫌いに画期的なアイテム
自分で害虫が駆除できるに越したことはないが、「殺虫剤で駆除できても、その後処理が…」といった悩みに応えてくれるのが、大阪・堺にある工務店「バリアホーム」の社長・堀 保さんが開発した「ゴキすぅ〜ぽん」だ。

掃除機のノズルに取り付けて害虫を吸い込み、内部の特殊粘着剤により捕獲。その後、付属のフェルト玉を吸い、それごとゴミ箱に捨てることができるという同商品。害虫に触れることなく後処理がおこなえる手軽さで、SNS上でも話題となった。
使い方は簡単で、殺虫スプレーをかけて弱らせ、掃除機に装着して5秒でゴミ箱まで完了する。
「掃除機のホースの分の距離があるので、害虫から離れることができますし、吸うと中の粘着にくっつき、付属のふわふわボールを吸うことでフタになり虫が出てこれなくなります。また、ゴミ箱のフチに、掃除機のホースをトントンと叩くだけで、勝手にゴキすぅ~ぽんが落ちるように設計していますので、触れることなく後処理をおこなうことができます」と説明。

また、「本体はリサイクルの段ボールで、粘着は、水性の粘着、内蔵のフィルターは、不織布、ふわふわボールは、フェルトを使っているので、お子さんやペットのいるご家庭でも安心して使ってもらえます」とのことだ。
商品名にもあるゴキブリ以外にも、蛾、カメムシ、蜘蛛、マイマイガ等の害虫にも使用可能(一度に5匹まで吸い込み可能)。家にいくつか常備しておくと安心できそうだ。
■ 触らずに逃がすことができる「むしキャッチリー」
「虫嫌いだけど殺したくないからめちゃくちゃ良い」「駆除ではなく逃がすという発想がすばらしい」などXで話題となったアイテム「触らず むしキャッチリー」は、大阪市東成区にあるプラスティック加工会社「旭電機化成」の商品。

箱の穴の部分を虫にかぶせて取っ手を引っ張ると捕獲でき、箱ごと外に持ち出して取っ手を押し込めば穴から逃がせるという仕組みの同商品。元々は全国の大学生が参加する商品企画コンテストの優勝アイデアで、日本大学商学部の学生が開発したものだ。
同社の原守男専務も、「カメムシを殺すとものすごい臭いがするので、殺したり潰したりは絶対にせず、逃がしたほうが良い」と、「むしキャッチリー」を薦めている。
取材・文/野村真帆
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