「大阪ってAIがとっつきにくい街」福田淳&大﨑洋が語る“ややこしい人”の力

2時間前

大阪でおこなわれたトークイベントに登場した(左から)福田淳氏、大﨑洋氏(8月21日/大阪市北区)

(写真3枚)

STARTO ENTERTAINMENTの創業CEOで、俳優・のんのエージェントとしても知られる連続起業家・福田淳氏と、元吉本興業代表取締役社長・会長で一般社団法人Mother ha.haの代表理事である大﨑洋氏が8月21日、大阪市内でトークイベントをおこなった。

■ AI時代に“熱狂”をどう生む? 福田氏「ややこしい経験を」

福田氏が初のビジネス書『結局、熱狂できる人がうまくいく。』を出版したことを記念し、「グランフロント大阪/ナレッジサロン プレゼンテーションラウンジ」(大阪市北区)でおこなわれたイベント『福田淳×大﨑洋が語る「熱狂の力」』。エンターテインメント業界や大阪の街の未来について二人が話し合った。

今回のトークの中心になったのは、AIがエンタメ業界にどのような影響を与えるか。大﨑氏は2024年、ロンドンの専用アリーナでポップグループ・ABBAのホログラムコンサートを鑑賞した際、会場内が熱狂したことに対し「これ、誰に向かってワーッてやってるんやろうと我に返って、座ってしまったんです」と違和感を覚えたエピソードを披露。

その後、現地のミュージカルやサーカスを見に行き、「やっぱり舞台に人が出てこんとおもしろくない、ステージは人だと思って。やっぱり俺はこっちが好きやな」と実感したそう。

大阪でおこなわれたトークイベントで、AIについて語る(左から)福田淳氏、大﨑洋氏(8月21日/大阪市北区)
大阪でおこなわれたトークイベントで、AIについて語る(左から)福田淳氏、大﨑洋氏(8月21日/大阪市北区)

そのうえで大﨑氏は、「AIはもっともっと、この数年で地球全体を変えてしまう。福田さん、その中で熱狂をどう見つけられると考えますか」と質問。福田氏は「『企業経営でAIをどう使うか』とよく質問されますが、僕は新入社員に、会社でのAI使用を禁止したらいいじゃないかと思っています」と持論を展開。

さらに「AIにとって一番苦手なのは、大﨑さんや僕みたいなややこしいおっさんなんです。AIが(思考を)読めないから。経験のない若い人よりAIの方が能力は勝っているので、そういう人がAIに勝つための能力をつけるには、ややこしい経験をしておかなきゃいけない。だから、便利なものを使わないというのが一番」と会場を笑わせた。

■ 大﨑氏「真似の真似の真似をやってるだけ」大阪のエンタメに提言

また再開発が進む大阪の街についても、大﨑氏は「今でこそ『うめきた』は大阪らしくなってきましたけど、最初にできたとき、『これ、東京やん』と思ったんです。東京はニューヨークとかの影響を受けていて、大阪でこんなんやってるのって、海外の真似をした東京の真似をした大阪なんです。真似の真似の真似をやってるだけ。『うちらこんなんやねん』というのを、東京の真似せんと、東京の人に来てもらわずにやらなあかん」と力説すると、福田氏は「大阪エンタメ協会をやりましょうよ」と、大阪を盛り上げる団体の立ち上げを提案。

続けて福田氏が「大阪ってAIがとっつきにくい街。ややこしい人が多いもん。お好み焼き屋に入っても『お前、どっかで見たことあるな』って」と振り返ると、大﨑氏も「西川のりおさんは駅前の売店で、(店の)おばあちゃんと『今日は暑いなあ』とか言いながらスポーツ紙を全部タダで読んでる。生きる力がすごい。そういうけったいなおっさんみたいなのが大阪のええところ。それをどう見つけてもらうか」と、大阪から熱狂を発信するためのヒントについて語った。

大阪でおこなわれたトークイベントに登場した(左から)福田淳氏、大﨑洋氏(8月21日/大阪市北区)
大阪でおこなわれたトークイベントに登場した(左から)福田淳氏、大﨑洋氏(8月21日/大阪市北区)

トークイベント終了後の記者会見では、福田氏が改めて今回のビジネス書について、「失敗談の中に共鳴・共感があって、『自分だったらこうする』と読む人が考えてくれたら」と執筆理由を語り、「(自分は)失敗の数が多いほど成功の確率が上がっている。たくさん失敗する人の方が、会社としては伸びます」と自著のポイントをアピールした。

取材・文・写真/田辺ユウキ

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