伏見稲荷にお参りに行ったら、突然の雨→雨宿りに付き合ってくれた猫 実は参拝客に可愛がられている地域猫、目撃者が続々

伏見稲荷大社の中を歩く猫。 ※奈良のしまうまきりん(しまきり)さん(@FashionShimauma)提供
全国に3千あるとされる稲荷神社の総本宮である京都の「伏見稲荷大社」(京都市伏見区)。
五穀豊穣や商売繁盛を願って、世界中から参拝客が訪れ、本殿はもちろんのこと、数多の鳥居が連なって通路となった“千本鳥居”や、山のいたるところに祠がある“稲荷山”も参拝ルートとして人気があります。
そんな神聖な場所でありながら、最近では敷地内の竹林への落書きなどの迷惑行為が問題視されている伏見稲荷。
そんな悲しいニュースがある一方で、X(旧Twitter)などのSNSでは、「猫ちゃんを見かけた」という情報も注目を集めています。
稲荷神社の動物といえば、神の使い(眷属)である“狐”のイメージがありますが、伏見稲荷では“猫”も話題なのですね。
猫ちゃんは、伏見稲荷大社の境内や、稲荷山の登山ルートの中でよく見られるとのこと。地域猫で、去勢済みであることを示すさくら耳(片方の耳をV字型にカットすること)が確認されている個体もいるそうです。
「夜、ひとりで歩いていたら、社がある場所まで導いてくれた」
「参拝中、ずっとついてきてくれた」
といった方もいて、まるで伏見稲荷の守り神や案内人(猫)のように振舞ってもいるようです。今回、そんな猫ちゃんにまつわる投稿をされた方の一人である「あ」さん(@s23_7_k)にお話をうかがいました。
突然の雨のなか、一緒に雨宿りをしてくれた
伏見稲荷について、「頻繁に行くわけではないが、京都を訪れた際には必ず行く」というあさん。猫ちゃんと出会ったのは、6年前の10月上旬のことだといいます。
いつも多くの人でにぎわう印象のある伏見稲荷ですが、この時は早朝に訪れたこともあり、他に観光客はいませんでした。おまけに天気もあいにくの曇り空。「薄暗くて静かななか、一人で奥まで進むのはかなり怖かった」といいます。
しかも、来てから30分ほど経った7時頃、突然の雨に見舞われてしまいました。付近に屋根付きのベンチがいくつかある場所を見つけて、そこで雨宿りをすることに。雨はなかなか止まず、しばらくひとりで寂しくそこにたたずんでいたあさん。
その時でした――。
突然、どこからともなくハチワレ柄の猫が現れ、「にゃー」と鳴きながらあさんの元にやってきたといいます。優しく話しかけると、ゴロゴロと鳴きながらすり寄ってきて、しばし一緒に遊んであげると満足したのか、膝の上に乗っかってきました。

そこから2時間弱、二人きりで雨宿りをしたといいます。「肌寒かったのですが、猫ちゃんがずっとそばにいてくれたおかげで温かったです」(あさん)
そんな心温まるエピソードを、あさんはその時に撮った動画付きで紹介。Xのリプ欄にもたくさんの反響がありました。
「よっぽど人慣れしてないとお膝の上に乗ってくれないですよ」
「こんな可愛い猫ちゃんいたんですね」
「耳カットされてるからちゃんと面倒見てくれる人いるんだね」
「私も8年前に伏見稲荷の猫ちゃんたちに会いました」
「海外からのお客さん含め皆んなニッコニコでこの猫ちゃん愛でました」
「伏見稲荷で、猫ちゃんにカンパしたら、可愛い猫ちゃんの写真をくれるお店がありました」
他にも猫を目撃したという声や、写真を投稿される方が
投稿のコメントにもあったように、「猫を見かけた」という方は他にも多くおられました。リプ欄では、実際に同所での猫の写真を紹介される方もいました。
あさんが出会ったのと似た見た目でありながらも、カットされている耳が違っていたり、撮影した時期が違っていたりするものもあれば、また毛並みが違った色模様の猫もいたりして、付近に大勢の猫がいることがわかります。
どの猫も、観光客や境内の店のスタッフに可愛がられており、地域の皆に愛されている様子がうかがえました。

◇ ◇
「昔から動物には好かれやすいです」
と、インタビューのなかで、あさんはこのようにも語られました。
「小学生の頃近所にキジトラの野良猫が3、4匹いたのですが、学校から帰ってくる私を見つけるとすぐに駆け寄ってきて、お腹を見せてくれるほど信頼関係が築けていました。当時は猫ちゃんにたくさん遊んでもらっていましたね。それ以外にも、散歩中に猫ちゃんを見つけた時など、優しく話しかけると寄ってきたりすることがあります」
そんなあさんだからこそ、猫ちゃんも姿を現してくれたのかもしれません。
伏見稲荷を訪れた際は、猫にめぐり会えるかどうか、探しながら歩いてみるのも面白いかもしれませんね。
伏見稲荷大社は神聖な場所。境内では敬いの心を忘れず、他の参拝客の迷惑にもならないようマナーを守りながらお参りしたいものです。
取材・文/竹中 友一(RinToris)
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