もうすぐ50歳、山本耕史「舞台上で本当に全部脱ぐ」英語ミュージカルに再挑戦

ミュージカル『フル・モンティ』の会見に登場した山本耕史(5月19日・大阪市内)
ミュージカル俳優としても高く評価されている山本耕史が、日米合作のミュージカル『フル・モンティ』で、男性ストリッパー役に全編英語で挑戦。ゆりやんレトリィバァがミュージカルに初出演することでも注目される本作について、山本が5月19日におこなわれた会見で語った。
■ 山本耕史に「ピッタリの作品」…驚異のスピードで実現
2024年に日米合同キャスト版で上演された『RENT』にも、影の主役と言えるマーク役で出演した山本。21歳で初出演した思い入れの深い作品を、さまざまな出自を持つアメリカ人俳優たちと英語で上演できたことは、「これをやるために26年間さまよっていたと思ったし、『もう次にやるものはないなあ』と、舞台人生に一回幕を閉じたぐらいの気持ちでした」と、キャリアの到達点であったことを明かす。
しかし山本のことを気に入った演出のトレイ・エレットが「ピッタリの作品がある」と言ってきたのが、この『フル・モンティ』。1997年に公開された同名映画が原作で、失業中のジェリーが手っ取り早くお金を稼ぐために、仲間たちと全部脱ぎ捨てる(フル・モンティ)男性ストリップショーを開催する・・・という内容だ。エレット側がどんどん話を進めていき、山本も「これ本当にやるの?」というスピードで、公演が実現したそう。

「僕は今年(2026年10月)で50歳になりますけど、人生で一番チャレンジングな作品が、ここで来るとは思いませんでした(笑)。ボーナスみたいなものだと思います」と、思いがけない幸運だったと言う。
演じるジェリーについては「なにかに長けているわけじゃないけど、周りにユニークな人が集まった結果引き立っていくという、主人公らしい主人公。父親として子どものためにやり切り、子どものためにたじろぐというのも、僕も子どもがいるからすごく共感できます」と自分と重ねていた。

■ 共演のゆりやん「ものすごく器用でバイタリティあふれる」
前回の『RENT』は歌唱シーンが大半だったのに対して、今回は台詞芝居の方が中心。自分では「英語がそんなにペラペラじゃない」と語る山本にとって、その挑戦は「知らないジャングルで、新しい生物に遭遇しているぐらい未知の世界」というほど、驚きの連続だそう。
「稽古前に発声のチェックをしているところなんですけど、たとえば『カモン!』1つでも、アメリカの人には『そうじゃない』と言われてしまうんです。逆に『RENT』のときには、僕の『What?』の言い方が『なんかカッコいい』と言われたりしたし、本当に難しいですね」と戸惑いを語りつつ、
「でも英語がペラペラでなくても、こういう作品をやることができるんだというのは驚いたし、また声をかけてもらえるんだと思いました」と、英語力が高くなくても海外のオファーが来ることの可能性を語った。

またジェリーにストリップのきっかけを与える女性・ジョージー役を演じるゆりやんは、山本と初共演となるだけでなく、ミュージカル自体も初。
「ものすごく器用でバイタリティあふれるパフォーマー。初めてだらけのはずだけど、わからないからこそ楽しめるのかもしれない」と心境を思いやる。
さらに「ジョージーはこの物語のつかみというか、温めてくれるような役なので、すごく心強い。持って生まれた雰囲気と魅力で、ホッとさせてから(物語を)始めさせてくれるんじゃないかと思います」と期待を語った。

「舞台上で本当に全部脱ぐけど、それがいやらしくなくて応援したくなるし、すごく爽快さのある作品です。その瞬間を観てほしいし、パーティ会場にいるような気分で楽しみましょう」と観劇を呼びかけると同時に、
「足が細いからそこを鍛えて、体を絞りつつ腹筋を増やしたい。やっぱり皆さん、シックスパックかどうかを見ますからね」と、さらなる肉体改造にも意欲を見せていた。
上演は全編英語で、日本語字幕あり。山本とゆりやんの他にはアダム・チャンラー=ベラット、グレッグ・ヒルドレスなどが出演。
8月の東京公演を経て、大阪では9月10日~9月14日に「新歌舞伎座」(大阪市天王寺区)にて。チケットはS席1万6500円、A席1万1500円、サイドシート9000円、特別席1万8000円で、6月6日から発売開始。夜公演は各1000円引。
取材・文・写真/吉永美和子
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