京都で「ブルーナ絵本展」が開幕、貴重な初期作品含む130点

2024.3.13 12:45

入口入ってすぐ、ブルーナ氏の絵本がずらりと展示

(写真11枚)

「ミッフィー」の生みの親である絵本作家でグラフィックデザイナーのディック・ブルーナ氏。初の絵本出版から70周年を記念し、約130作の絵本作品を一挙に紹介する『ブルーナ絵本展』が3月13日、「大丸京都店」(京都市下京区)にてスタート。初日からたくさんのファンが押し寄せた。

世界的ベストセラーとして知られるミッフィーが主人公の絵本『ミッフィー(うさこちゃん)』シリーズをはじめ、くまの男の子「ボリス(ぼりす)」やぶたの「ポピー(うたこさん)」のシリーズなど、生涯にわたり数多くの絵本作品を生み出してきたブルーナ氏。

今回の展示会では、ミッフィー以外の作品にも着目し、原画やシルクスクリーン、鉛筆でのスケッチなど、約130点がお目見え。日本で未刊の作品も数多く揃う。

入口入ってすぐには、1953〜57年にブルーナ氏が手掛けた貴重な縦長スタイルの絵本を展示。1959年に15.5cmの正方型の判型に、左ページに文章・右ページに絵と、シンプルで余白を生かしたいわゆる「ブルーナスタイルの絵本」が誕生したという。

1953年の貴重な初期作品も。こちらはどちらも日本で未刊の作品

赤・黄・緑・青の4色を基本に、後に茶色、グレーが加わった6色の「ブルーナ・カラー」をたくみに使ったイラストたち。「なみだ」「まど」「ゆき」など7つのテーマに分けた展示や、ブルーナ氏のなかで少し異なるスタイルで作られた『シンデレラ』『あかずきん』などのおとぎ話を題材にした作品、そしてブルーナ氏が制作中の様子に密着した映像なども。

最後の展示「ブルーナセクション」では、ブルーナ氏が特にお気に入りだという作品を紹介。大型作も多数あり、「これこそ最もシンプルな作品。ちょっとだけ昇っている太陽が特に好き」など、コメントとともに鑑賞することができる。

2023年夏に開催された東京会場にはなく、今回より販売されるノートも(Mサイズ770円)

物販コーナーでは、ポストカードやロルバーンのポケット付きメモなど、展覧会オリジナルグッズも販売(個数制限あり)。『ブルーナ絵本展』は同百貨店6階「大丸ミュージアム<京都>」にて3月13日から25日まで、一般1200円ほか。

Illustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv,1953-2024 www.miffy.com

ブルーナ絵本展

日程:2024年3月13日(水)〜25日(月)
会場:大丸ミュージアム<京都>(京都市下京区四条通高倉西入立売西町79 大丸京都店6階)
料金:一般1200円、大高生800円、小中学生600円

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