３人組テクノポップユニット・Ｐｅｒｆｕｍｅの大規模衣装展『Ｐｅｒｆｕｍｅ ＣＯＳＴＵＭＥ ＭＵＳＥＵＭ』開催に先駆け９月７日、メンバーのあ〜ちゃん、かしゆか、のっちが会場となる「兵庫県立美術館」（神戸市中央区）の内覧会に登場した。

■ 約１７０着が集結、衣装は「共に戦ってきた分身」

２００５年に楽曲『リニアモーターガール』でメジャーデビューしてから、２０２２年の『Ｓｐｉｎｎｉｇ　Ｗｏｒｌｄ』までで実際にメンバーが袖を通した衣装約１７０着がお披露目される初の大規模衣装展。３人それぞれの個性を表現するファッション性はもちろん、一糸乱れのないダンスパフォーマンスをより美しく見せるための工夫が手の届きそうな距離で見られる。

当日、３人はブラックに色とりどりの花柄が散りばめられたロングドレスで登場。展示を一足先に観覧したのっちは、「すべての衣装は時代時代で共に戦ってきた自分の分身のようなもの。そんな大切な存在が美術品として飾ってもらえているのを見て感慨深い想いです」と感無量な様子。

パフォーマンスの練習と同様に、フィッティングの時間を大切にしているというＰｅｒｆｕｍｅ。あ〜ちゃんは、「衣装を作った時は、まさかこんな展示が待っていると思わず、その時々でベストを尽くしてきた私たちの結晶。こうやって集まっているのを見ると、この時こうだったなとか、いくつもの想いが蘇ってきてぐ〜っと込み上げてくるものがあった」と振りかえる。

■ 「細かいところも楽しんで」…広島弁も炸裂

同展では３人がセレクトしたお気に入りの衣装をまとめて展示するコーナーも。かしゆかは、「３人が選んだ衣装が並んだ時に初めて気づいたんですが、私は丈が長いものが好きみたいで。揺れ感が出たりとか、ドレープでダンスがきれいに見えたりとか、踊る時に表情が出るものが好きなんだなと気づきました」と自分の好みを再確認したという。

最後にあ〜ちゃんは、「この衣装たちは、本当に昔からきれいに保存してもらっていて。お金だけじゃなくて、ものすごい数の人たちが携わってこだわりぬいた『アート作品』。私たちだけでなく、私たちのカケラである衣装を本当に心から愛し、大切に思ってくれている人がこんなにたくさんいるんだってところを展示を通して知ってもらえたら」と感謝の気持ちを込めながら見どころをアピールした。

続けてのっちも「『ここストレッチ素材なんじゃ』とか、細かいところを見て楽しんでもらいたい」と出身の広島弁を交えてコメントし、トークを締め括った。

『Ｐｅｒｆｕｍｅ ＣＯＳＴＵＭＥ ＭＵＳＥＵＭ』は、９月９日から１１月２６日まで。開館時間は朝１０時から夕方６時まで（最終入場は５時３０分）。チケットは、一般当日券１８００円ほか。

取材・文・写真／宮口佑香