井之脇海が考えるリアルな芝居「どれだけ真実に近づけられるか」

2023.6.4 20:00

M&Oplaysプロデュース『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』に出演する俳優・井之脇海(写真/阿部章仁)

(写真4枚)

数々の映画で存在感を残すほか、最近では連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK)での好演も記憶に新しい俳優・井之脇海。6月〜7月には、舞台『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』にも出演が決まっている。

7月の大阪開幕に先立ち、井之脇に本作への意気込みを訊くと、リアルな演技を追求する自身の「こだわり」、そして彼の強みとも言える作品に対しての「解像度の高さ」が垣間見えた。

■ 舞台出演で「変わった意識」とは?

代表作は『トウキョウソナタ』(2008年)や『告白』(2010年)、大河ドラマ『平清盛』(NHK/2021年)など、子役時代を経て数々の映像作品で活躍する井之脇。日常に溶け込むような繊細な演技力は多方面で称賛されており、2022年には舞台作品『エレファント・ソング』で初主演をつとめあげた。

現在27歳の井之脇。30歳という新たなフェーズを前に、映像作品と平行しながら舞台経験も積めていることは大きな糧になっており、「舞台出演は今回で3回目ですが、『初めての舞台』という気持ちで演じられたら。去年『エレファント・ソング』に主演させていただいたことにより変わった意識もありました」と井之脇。

「『井之脇くんに任せたら大丈夫だよね』という存在にならなきゃ。いろんな映画・舞台に呼ばれる俳優になりたいですね」と今後の展望を語る井之脇 (写真/阿部章仁)

その「意識の変化」は、舞台空間ならではのライブ感にあるといい「映像の芝居だとお客さんがリアルに見えないですが、舞台だったら『ここでこういう反応してくれるんだ』と手応えを感じ、芝居の奥深さを再認識しました」と新たな気付きを明かし、「根本は役として生きることが大事なんですけど」とも。

M&Oplaysプロデュース『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』

会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(大阪府大阪市北区茶屋町19-1)
期間:7月1日・2日
料金:8500円

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