「みってらさん」の愛称で知られる寺院「三津寺」（大阪市中央区）内に、ホテル「カンデオホテルズ大阪心斎橋」が１１月２６日に開業する。

大阪屈指の繁華街・ミナミに位置する同寺院。檀家が減っていくなか、多くの人が参拝できる寺院の機能を維持するため、２０２０年にホテルとの共生で生き残りを図る新たな複合型開発を発表した。

誕生するホテルには、全１８０の客室を完備。繁華街の中心だけに、観光には絶好の立地だが、注目は最上階の１５階に設置されたスカイスパ。吹き抜け構造の開放感抜群なスパから、ミナミの夜景を一望できる贅沢な空間となっており、旅の疲れを癒やしてくれそうだ。

気になる「三津寺」の本堂はそのまま残され、ホテルの１階部分と一体化。全国でも希な寺院一体型高層ビルとして、新たに生まれ変わる。

同寺院の加賀哲朗住職はこの新築工事について、「老朽化による建て替えと、江戸時代の文化を残す本堂を次の１００年に繋ぐことを目的にスタートしました。御堂筋歩道の拡幅もおこなわれることになったため、これまで三津寺筋にあった入口を御堂筋に変更し、今まで以上に難波・心斎橋を訪れた方々に開かれたお寺になればと考えております」と、これからの「三津寺」についてコメントを寄せた。

料金は１泊約３万５０００円〜。現在、公式サイトにて予約受付中。